吻合部狭窄

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手術後に気をつけることとして
「吻合部狭窄(ふんごうぶきょうさく」

があります。

手術直後、もう食べてもいいでしょうと
医師のお墨付きがでて、恐る恐る
時間をかけてゆっくり食べていた
時期

皆さん、慎重に一口一口を噛み締めながら
食べ始めたと思います。

しかし、しばらく食べて行くと
ちょうど鎖骨の当たりで詰まった
ようになって、それ以上食べてしまうと
吐いてしまう

これは胃袋が細い管になって
頸の方に引き上げられたために

「蓄える容量が減ってしまった」

にも関わらず、それを超える食べ物を
送り込んだ時に起こる容量オーバーです。

「食べているうちにだんだん入らなくなった」

時はこのケースです。食べ過ぎが原因ですので
時間を置いて食べる、あるいはゆっくり時間を
かけて食べる事が必要です。

入院中は大丈夫だったけどもしばらく
(術後2−3ヶ月)経過してから
起きる合併症が「吻合部狭窄」です。

これは、一部残った食道と胃のつなぎ目
が狭くなる現象です。

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もともと直径25mmの自動吻合器を使って
あるいは手縫いで食道と胃をつなぎ合わせますが
しばらくたって傷がなおる
にしたがい、このつなぎ目に膜状の肉があがって
来て、つなぎ目を塞いでしまう

(左のようにもともと白点線の◯の分くらい
あった管腔が、穴が小さくなって
真ん中の黒丸くらいになり、
食事が通らなくなる)

この場合はいくら頑張ってかんでゆっくり
食べても、一口目からつかえます

「食べてしばらくしてからつかえる」のか

「一口目からつかえる」のかで
たべすぎなのか、吻合部が狭いのか
区別がつきます。

こうした症状の場合は、主治医に連絡して
内視鏡で拡げてもらいましょう。

つまり易いのは
「肉(焼き鳥、焼き肉)」「刺身(イカ,タコ)」
「大きめの塊になる野菜=ナス、じゃがいも」
普段あまりかまないでペロッと飲み込むもの
は要注意です。


内視鏡で風船(バルーン)のようなもので拡げる、
あるいは通称「サバリー」と呼ぶ
棒状の拡張用具をつかって拡げます。

バルーンも細径内視鏡を通るものができれば
患者さんが楽なのに、、

と思いつつ、ケン三郎は
もっぱら、経口で細径でサバリーで拡張、
その直後の観察は経鼻ルートの順にしています。

b0180148_20472068.jpg


左が拡張後です、3時側に裂傷ができています
がこれくらいだったらまず問題ありません。

「拡げてもらって通りが良くなった」

と患者さんはおっしゃいますが
またしばらく経つと狭くなるので
何度か通ってもらう必要があります

最近はこれにケナコルトを打って
狭窄がこないようにトライしています


基本は「よくかんで、時間をかけてゆっくり
消化のいいものを」

ですが、吻合部狭窄は早めに医師に
相談しましょう

(できれば夜中に医師を呼ばなくて
すむよう、日中が好ましいです)
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by kenzaburou41 | 2012-08-10 21:12 | 手術後のアフターケア | Comments(1)
Commented at 2012-08-11 23:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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