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触診

患者さんの症状の情報を集めて診断するため
に患者さんの体に触れて診断する

これを触診というが、この伝統が現在
廃れつつある

という本。

1816年フランスのラエネク医師が
筒型の聴診器を発明する

これは当時の患者さんがノミ,シラミを
大くやどし、入浴習慣もなかったために
患者にふれていろいろな伝染病に感染する
のを防ぐためであったとされる。

これにより医師が直接胸に耳をあてるなどの
触れる行為がすたれ

「患者との距離を50cm遠ざけた」
とも言われる

さらにウィルヘルム・コンラート・レントゲン
氏のX線診断の開発。

これにより患者よりも患部や細胞をみる方法へ
と突き進む

看護の世界でもまた同じで

患者さんが 息苦しいと訴えても
SaO2のモニターをはかり、97です
大丈夫ですという

自分の言葉でどういう痛みか苦しさか、
手で触れてみてどこがどのような痛みか
を調べない

背後になる不安やとまどいに対する
ケアが足りない

看護の看の字は
患者を手と目で患者を看ると書くんだよ




触ることの重要性は今も昔も変わりません

「あの先生は毎日顔をみてお腹を触って
くれるんだよ」

という患者さんの満足度は結構高いです。

日々の臨床において忘れないよう、、


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-07-18 06:51 | 緩和ケア | Comments(0)
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