食道癌の標準治療
右開胸開腹食道亜全摘
癌を一度に体外に取り出して
癌の根治を目指す治療
うまくいくポイント
必要最小限の開胸,開腹、頸部切開創で
充分な視野を作る
右肺をガーゼでくるみ、丁寧かつしっかりと
圧排する
まず温存すべき臓器を設定し、それを露出するように
食道の後壁、前壁と剥離,郭清を進める
食道左側の小範囲のみを尾根状に残し、剥離した領域
の中に、切除郭清すべき全てのものが入るようにする
頸部、腹部もまずは温存すべきものを早く同定し
これを露出するように郭清を進める
全操作を通じ、適切な層を視認し、カウンタートラクションを
しっかりかける
手術が難しいと言われる食道の手術といえども
基本手技の繰り返しである
気管、気管支、大動脈などの合併切除できない
臓器にまで浸潤している怖れのある進行食道癌には
その浸潤部位は郭清/剥離を一番最後に行う
のが一般的であり、そのため、術前評価が
極めて重要である
明らかに切除出来ない状況まで進んでしまっている
患者さんには手術以外の方法で提供出来る最善の
治療を巡らせて,相談しながら方針を決める
重要臓器損傷や大出血が常にいつでも起こる
ことを想定し、それぞれの対策法を事前に
考えておく、決して慌てずに対応する。
オヤジの格言ですわ
ぽちっとな