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右開胸開腹食道亜全摘胃管再建

食道癌の標準治療
右開胸開腹食道亜全摘

癌を一度に体外に取り出して
癌の根治を目指す治療

うまくいくポイント

必要最小限の開胸,開腹、頸部切開創で
充分な視野を作る

右肺をガーゼでくるみ、丁寧かつしっかりと
圧排する

まず温存すべき臓器を設定し、それを露出するように
食道の後壁、前壁と剥離,郭清を進める

食道左側の小範囲のみを尾根状に残し、剥離した領域
の中に、切除郭清すべき全てのものが入るようにする

頸部、腹部もまずは温存すべきものを早く同定し
これを露出するように郭清を進める

全操作を通じ、適切な層を視認し、カウンタートラクションを
しっかりかける

手術が難しいと言われる食道の手術といえども
基本手技の繰り返しである

気管、気管支、大動脈などの合併切除できない
臓器にまで浸潤している怖れのある進行食道癌には
その浸潤部位は郭清/剥離を一番最後に行う
のが一般的であり、そのため、術前評価が
極めて重要である

明らかに切除出来ない状況まで進んでしまっている
患者さんには手術以外の方法で提供出来る最善の
治療を巡らせて,相談しながら方針を決める

重要臓器損傷や大出血が常にいつでも起こる
ことを想定し、それぞれの対策法を事前に
考えておく、決して慌てずに対応する。


オヤジの格言ですわ

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-07-31 23:30 | 手術メモ | Comments(1)
Commented by ゆう at 2013-08-01 21:34 x
僕が受けた手術です。 食事量などは、健常者と変わりません。ただ若干の後遺症の対処が必要です。 本当は左のルーワイでしたが、色々考えて、変えました。 ルーワイならどんな後遺症なのか、気になりますが、2つは経験出来ないし、したくないですから
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