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嚥下障害

術後の患者さんを悩ますのが食事だ。

食事を今までは大食い、早食いで食っていた
のが手術を契機に
「ゆっくりよくかんで」と言われる

仕事人間ほど,食事を早く食べるし

ランチたべて、優雅に紅茶飲んでる
場合じゃない

日本のお父さんたちは本当によく働くし

真面目に働いて、さてこれから老後だ
って時に食道癌に罹患する

食の楽しみを奪う食道癌は許せねえ

術後の患者さんは必ず、へこむ。

こんな状態でこの先やっていけるんだろうか

メディカルスタッフは常に気をつけなきゃ
なんない。

嚥下に適さない食品

適さないとは食べちゃいけないという意味ではない

最初に試すのは難しいですよという食品だ

水分、水、お茶,ジュース
酸味の強いもの、柑橘類、酢の物
ふかしいも、ゆでたまご、焼き魚
こんにゃく、かまぼこ、なめこなどの弾力の強いもの
のどにはりつく餅、焼き海苔、わかめ
粒が残るもの、ピーナッツ,大豆、納豆
繊維の強いもの、ごぼうやふき

こういったものは最初から食べるのは難しい

最初はとろみのついたものがいい

水分がまとまり易い
密度が均一
適当な粘度がある、ばらばらになりにくい
しっかりした濃い味
そういうものを最初はためす。

食べられないと落ち込む

これを補助するのが経腸栄養だ

いまや「胃ろう」を延命治療だと
決めつける風潮もあるが

腸に栄養が届くということは相当
いいことなのだ。元気もでるし免疫力低下を
防ぐ

最初はめんどうだけど経腸栄養とともに

前にすすもう、そしてにっくき食道癌を克服するのだ

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-10-02 21:32 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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