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欧米の標準治療

欧米では、手術以外の治療による局所制御が
優先され、日本のように系統的リンパ節郭清による
局所+領域制御の考えは乏しい。

手術は非開胸食道抜去!が多用され手術単独
による予後は日本とくらべて悪い。

keisenらの大規模比較試験(54%が腺癌)
で術前5FU+CDDP+手術
213例と手術単独227例をくらべたところ
2年生存37%VS35%

無再発生存割合も両群で差を認めなかった

一方英国のMRCから術前化学療法400例と
手術単独402例の検討では
生存期間中央値が術前化学療法群で16.8ヶ月、
手術群が13.3ヶ月
2年生存率=43% と 34%で有意に術前
化学療法群が良かった(腺癌が66%を占める)

その他の論文でも術前化学療法の効果については
いいという意見もあればいや変わらない
という意見もあり、決着がついていない

「欧米」「扁平上皮癌」「術前化学療法」
は広く行われているとは言えない
のが現状。

ということで、日本やアジアにおおい
扁平上皮癌をどうやって治療して行くのが
一番いいか?を研究する臨床研究JCOG1109

患者さんが積極的に参加していただく
おかげで、明日の未来の食道癌治療が
変わるかもっ

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-09-07 22:25 | JCOG1109 | Comments(1)
Commented by 鈴木某 at 2014-09-08 15:08 x
ケン三郎先生はじめまして。
まだ50になったばかりですが、かねてから食道がんに感心があり頻繁にブログを拝見してます。
先生は常日頃、酒と食道がんの関連の深さを啓蒙されておりますが、小生、酒とタバコより、熱い食べ物飲み物が大好きで、上あごの皮をめくってしまうことも年に何度もあります。
そこで質問ですが、食道がんの原因と言われている酒、タバコ、熱い食べ物が先生の臨床のご経験でそれぞれどれぐらいの割合で食道がんの原因となっているでしょうか?
また全く原因がわからない食道がん発症の患者さんは全体の何割ぐらいいるものなのでしょうか?ザックリお聞かせいただければ、積年の疑問が秋空の様に晴れ渡ります。よろしくお願いします。
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