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まだら不染

まだら不染があるなら焼いてください

ってのはよく言われますが

癌がなにしろ出ないことには過剰な治療になりますので

まず生検で癌がでること
あるいはどうみても癌だけど生検ではなんど採取しても
異型上皮しかでないこと

など一定の条件が必要です

また初回治療でAPCというのは基本やらない

「どれくらい深いか」はその後の予後にも
かかわりますので1回目は
必ずESDかEMRで切除するのを勧めます。

で酒をやめられない方が高頻度でまた
次の新しい癌がでてきます

周りにもまだら不染がたくさんある。

一括切除しても周りにたくさんその予備軍があるんじゃあ
またでてくるでしょ

ってことで、APCは2回目の治療以降で
ど〜みてもこれ浅いでしょ

あるいは瘢痕の近くにでてきて、
切除も難しそうでしょ

ってときに使うのが望ましいです

「組織とれないから」
っていう先生も多いのですが

いやいや上皮を焼いて、表面を剥離すれば
組織は取れるんですよ〜

その剥離面をまた焼けば結構効果的ですよ

ついでに周りも予備軍あるから
やっときますか

ってときにAPCが有効です。


「俺、酒やめたくないから 焼いてください」

はまずいので

まず酒を減らし、自らリスクを減らす努力を
しなきゃいかんです。

せっかくもらった食道、
死ぬまで美味しく食べて飲んでを
継続するには、

うまくお酒とつきあわねば。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2015-05-27 22:52 | 内視鏡治療 | Comments(0)
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