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年に1度もいらない

バレット食道がんが注目されてて
依頼原稿を頼まれたので
興味はあんまりないけどいろいろ調べてる

以前は腸上皮化生が、がんの前の段階だから
バレットのなかの腸上皮化生を診断すると
よい的な考えから

最近、腸上皮化生を由来としないバレット食道がん
のルートがあるので、まえほど腸上皮化生を
調べなくてもいいじゃね?的な発想にかわりつつあり

NBI拡大の分類が世界3大分類ってのがあり

日本ではもともとメチレンブルー+拡大が
黎明期で分類ができたけど

いまやNBI拡大、酢酸、AIMに取って代わられた
さらには多分今後LCIが入ってくるだろうし

LCIの分類作っちゃったもん勝ち的な
競争社会

これが覚えるのがかなり面倒で

分類は簡単に限る

さてこうして作った分類を
いざ日本人の5人に1人といわれるSSBE

最近では日本人の6割がSSBEだという報告
もあって

6割もSSBEがいるのに、なんでこんなに癌が
見つからないのか

とおもうと

それら全員に検査が必要か。

頻度的にはSSBEだからといって
年に1度も内視鏡検査は不要です

というのが私の意見で。

でも1例でも見落としを経験すると
いや、やっぱり年に一度くらいは

とひよってしまう。

丹念に見て、よく洗い、胃に入るまえにスコープを
一度止めて観察する

という敬意を払わねば。

昔だったらす〜っと胃に進んでたところを
一歩立ち止まって接合部を見る習慣を
我々にもたせた。

バレットさん偉大だな。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-04-27 00:23 | バレット食道 | Comments(0)
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