見落とされる癌

食道癌専門家だと下咽頭がんが高い頻度で重複することが
今まで以上にわかってきて

とくにバルサルバ法を導入して以来、怖いくらいに下咽頭がんがみつかるとです。

食道がんの4人に1人は下咽頭がん
下咽頭がんの2人に1人は食道がん

恐ろしく重複。

なので食道がんの患者さんに、バルサルバ法をやってない先生はきっと、

1年前に内視鏡やったのに進行下咽頭がんがみつかった、なる経験を
今でもしているはず。

近年当院でそういう方を見るのは皆無なので

やっぱりこれ、世界に広めないと ピコ太郎のように売り出し法を考え中。

頸部食道に入る時は

バルサルバしたまま、真ん中から頸部食道に挿入するんですが

このとき挿入するスコープを押し入れるんじゃなくて止めて、しっかり握りながら
すこしづつ進めていく

そうすると頸部食道も見えてきます。

頻度は少ないのですが、ここのがんは全食道のなかで管腔も狭いし、
入れるときはさ〜っと通り過ぎ、
抜いてくるときもさ〜っと抜いてくるとあっというまに通り過ぎますので

NBIをもってるなら頸部食道の異所性胃粘膜を探すつもりで1cmづつ
ゆっくり引き抜く、のがコツだとおもいます。

それでも括約筋のキュッと締まる部分の直下だけは死角があって
あそこだけは全麻ヨードでないとみつけにくい

でも大事なのは心がけです。

今年の講演のタイトル、どうしよう

「がん検診、口から内視鏡続けますか?それとも経鼻始めますか?」



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by kenzaburou41 | 2017-03-23 23:13 | 経鼻内視鏡 | Comments(1)
Commented by tosiro0427 at 2017-03-24 21:40
頸部食道の観察について、大変勉強になりました。本当にありがとうございました。
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