食道癌専門家だと下咽頭がんが高い頻度で重複することが
今まで以上にわかってきて
とくにバルサルバ法を導入して以来、怖いくらいに下咽頭がんがみつかるとです。
食道がんの4人に1人は下咽頭がん
下咽頭がんの2人に1人は食道がん
恐ろしく重複。
なので食道がんの患者さんに、バルサルバ法をやってない先生はきっと、
1年前に内視鏡やったのに進行下咽頭がんがみつかった、なる経験を
今でもしているはず。
近年当院でそういう方を見るのは皆無なので
やっぱりこれ、世界に広めないと ピコ太郎のように売り出し法を考え中。
頸部食道に入る時は
バルサルバしたまま、真ん中から頸部食道に挿入するんですが
このとき挿入するスコープを押し入れるんじゃなくて止めて、しっかり握りながら
すこしづつ進めていく
そうすると頸部食道も見えてきます。
頻度は少ないのですが、ここのがんは全食道のなかで管腔も狭いし、
入れるときはさ〜っと通り過ぎ、
抜いてくるときもさ〜っと抜いてくるとあっというまに通り過ぎますので
NBIをもってるなら頸部食道の異所性胃粘膜を探すつもりで1cmづつ
ゆっくり引き抜く、のがコツだとおもいます。
それでも括約筋のキュッと締まる部分の直下だけは死角があって
あそこだけは全麻ヨードでないとみつけにくい
でも大事なのは心がけです。
今年の講演のタイトル、どうしよう
「がん検診、口から内視鏡続けますか?それとも経鼻始めますか?」