東京講演のラストの質問タイム
「経鼻内視鏡で頸部食道をうまく生検するコツ」を
という質問。
NBIやBLIのせいで頸部食道の異所性胃粘膜をよくみかける
事が多く
慣れない先生はすぐ生検しようとしますが
まず、生検しなくていいかの見極めが大事で
近接して腺組織なのか、扁平上皮がんなのかはある程度経鼻でも
わかります。
辺縁が丸く、整ってギザギザしてない
こういうのは生検対象からまず外す
その上で、スコープをまず鼻から25CMくらいよりゆっくりぬいてきて
括約筋のしまる部分まで抜き、どの方向に生検したいところが
あるかを見極め
また胸部食道に戻り、生検かんしを入れ、鉗子口と採取する方向を
あわせ引き抜きながら生検。
でしょうか。
頸部食道は癌の頻度が低いのでそれほど症例はないのですが
十分送気して、短時間でテキパキと採取する、
というのがよいとおもいます。
太い内視鏡のほうがむしろ生検はオエオエして
採取しにくいような気もしますが、、、
ちょっと考えてみますね
いい質問でした。