喉頭癌、下咽頭癌、頸部食道癌
で声をうしなう手術
咽喉食摘
いんこうしょくてき
咽頭と残った食道の間にはお腹から小腸を部分的に切り取り
咽頭ー空腸ー食道の順にたべものが通過していく
この空腸は血管も動脈、静脈とも周囲の血管に縫合するので
[遊離空腸(ゆうりくうちょう」と呼ばれております
この状態となって術後だいたい1週間後くらいから
いちおう食事はできる状況となりますが
最初のうちはなかなかバクバクは食べられない
のが一般的です。
この時息をする場所は胸骨のちょっと上に
気管に穴をあけて行います
ざぶんと温泉に肩まではいるとこの
気管孔に水が入ってきますので、肩まで
つかれないという不都合が生じます。
食べ物をたべるルートと
この気管(空気のとおりみち)は分断されているので
誤嚥をきたすことはありません
しかし食べ物がこの遊離空腸の中で停滞することがある
ので「のみこみにくい」「したにおちていかない」
鼻から水分や食べたものが逆流する
といった症状が生じます
術後2週間くらいはなかなかうまくいかない
のですが、
これがしばらく時間がたつと
[たくさん一度にたべない」「急がない」
などの工夫を凝らすようになって
自然と食べ方を習得するように思います。
こうした食べ方の指導も「がんリハビリテーション」の1つです
ぽちっとな