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咽喉食摘後の嚥下リハビリ

喉頭癌、下咽頭癌、頸部食道癌
で声をうしなう手術

咽喉食摘

いんこうしょくてき

咽頭と残った食道の間にはお腹から小腸を部分的に切り取り

咽頭ー空腸ー食道の順にたべものが通過していく

この空腸は血管も動脈、静脈とも周囲の血管に縫合するので

[遊離空腸(ゆうりくうちょう」と呼ばれております

この状態となって術後だいたい1週間後くらいから
いちおう食事はできる状況となりますが

最初のうちはなかなかバクバクは食べられない
のが一般的です。

この時息をする場所は胸骨のちょっと上に
気管に穴をあけて行います

ざぶんと温泉に肩まではいるとこの
気管孔に水が入ってきますので、肩まで
つかれないという不都合が生じます。

食べ物をたべるルートと
この気管(空気のとおりみち)は分断されているので
誤嚥をきたすことはありません

しかし食べ物がこの遊離空腸の中で停滞することがある
ので「のみこみにくい」「したにおちていかない」

鼻から水分や食べたものが逆流する

といった症状が生じます

術後2週間くらいはなかなかうまくいかない
のですが、

これがしばらく時間がたつと
[たくさん一度にたべない」「急がない」
などの工夫を凝らすようになって

自然と食べ方を習得するように思います。

こうした食べ方の指導も「がんリハビリテーション」の1つです

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2017-08-19 15:17 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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