手術の時に「合併症を起こしたものと起きなかったもの」では
長期予後が優位に異なり、合併症を起きなくする努力が
求められていて。
昨今の食道がんの手術、新しいウエーブがやってまいりました。
食道がんの手術に右胸を大きく開いて、その術者だけが
術野がよく見えて、死亡率が半端ない手術が行われた時代から
小さな傷でカメラで見ながら胆嚢を取る手術に始まり、
大腸、胃、食道、とカメラを見ながら手術する時代に
移り変わり
腹ばいの手術が視野が取りやすいからいいんじゃないの?
ていう方法が広まり
2017年、いよいよ時代は肺を潰さずに、食道とその周りの
縦隔にあるリンパ節を郭清する時代へ。
107、109を腹からの縦隔鏡でとる発想は今まであったけど、
新しいロボットを使ってやる手術で
首から気管分岐部の股までたどり着いて
ありえない角度でかん子がはいってリンパ節を郭清する様は圧巻。
ひえ〜ここまできたか、、
ってくらい未来に繋がりそうな印象
自分の命をかけるなら自費で300万円払うのも安いもの。
これが進行癌にどこまで適応できるかはわかりませんが
左横向きにしたり、腹ばいにしたり、分離肺換気で肺潰したり
っていう手間もなくなり
これはみんなに受け入れられそうな手術。