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粘膜下腫瘍様の形態を呈する食道癌その2

その2ですわ

一つ一つとりあげていくんですわ

まず最初に幕内先生がとりあげるのは未分化癌ですわ

分化の方向性の決めがたい癌で
小細胞癌と非小細胞癌にわけられる(1997年の記述)

大部分が小細胞癌で微細顆粒状のクロマチンと目立たない核小体を含む
楕円形ないし紡錘形の核、少量の細胞質、不鮮明な細胞境界を有する
小型の細胞がびまん性、あるいは充実性の胞巣を形成して増殖する

と一般人には?

なんですけど

見た目が特徴的で

立ち上がりが急峻(きゅうしゅん)

粘膜上皮をかぶり

隆起の表面は凹凸、びらんや小潰瘍を有する者が多い

腫瘍の発育とともにその表面はびらんから潰瘍となって深さを増していく

陥凹面の白苔は少なく深い陥凹となっても
陥凹部の赤色調が強いものがおおい

「粘膜上皮をかぶった立ち上がりが急峻な隆起性病変をみたら
まず疑うのは小細胞未分化癌である」

予後は極めて不良で大部分のかたは発見から1年以内に死亡する

と、怖い病気ですわ

生検でsmallがでたら手術しないでケモを行うべきと考える

しかし生検で確診がえられず低分化扁平上皮癌とされることも少なくない

って写真が載ってるんですけど
まあ変な形で。へー、、これが??って。

気になるかたは胃と腸 32巻 5号 703ページをごらんくださいっ

時々勉強会ででてくる症例で特殊型といえば
この病気を挙げておくと「ツウ」な印象でございます。

え、この隆起は立ち上がりが急峻で大部分
切り立ったところに皮かむり系でございます。
ヨードかけてみると裾野が大部分そまって
頂部だけが不染になりますので、きっとこれは小細胞癌でしょう

などと発言する準備をしておくのがよかろうて

ほかに鑑別のあがるのが・・・です
と続ける。

用意シュートーでゴールを決めよう



by kenzaburou41 | 2021-09-12 09:54 | 食道稀な症例 | Comments(0)
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