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粘膜下腫瘍様の形態を呈する食道癌その3

幕内博康先生を知らない先生は食道の世界ではいないとおもいますが

粘膜下腫瘍様の形態をていするシリーズは
2005年の「胃と腸」にも特集がくまれて、
そこでも幕内先生は1997年に続いてこの項目を担当されています。

というのも当時世界で一番食道がんの手術をされていたであろう方のお一人で
経験数もそれだけあると変な形の食道がんもたくさん経験されている

普通の「扁平上皮癌でない方」にもスポットをあてられる

食道というと毎日食事がとおり、物理的な外力で腫瘍表層の癌組織が
脱落して陥凹を伴うことが多い。

しかしなぜ隆起を維持できるのか?

1)細胞や組織の接着力、結合力がつよいこと
2)組織構造を維持できるだけの血液補給が行き届いていること
その血管の通る間質が多いものである必要がある。

上皮下発育するには?

1)基底層近傍から生じたがん細胞が下の方をむいて育っていく
2)固有食道腺、もしくはその導管からの発生
3)食道噴門腺からの発生

という考えをもとに

1997年>2005年の間に「小細胞癌」に関する記述の追記がございます。

未分化がんは「小細胞」「非小細胞」にわけられるが非小細胞は極めてまれ

傍基底層からできた癌が下方伸展

小細胞癌の発生母地は好銀反応陽性で神経内分泌型顆粒を有することから
粘膜上皮基底層の好銀細胞とされる。

なんや好銀細胞て?

銀をこのむのか?

「銀を還元できない細胞」らしい。
経験した17例中ep~SM1で見つかった症例なし。
表在6、進行11

いかなる治療をおこなっても予後不良で平均7.5ヶ月! 余命半年ちょっと、、

おそらく下に潜って大きくなるので、早期発見は困難で、
ちょっと盛り上がってくるようになって見つかるのでしょう。

内視鏡的特徴は

1)隆起が主体
2)正常粘膜上皮をかぶっている
3)立ち上がりが急峻
4)凹凸不整をしめs
5)びらん、潰瘍は浅く、潰瘍面は滑らかなものが多い
正常上皮がか入り込んでいるものもある。

「予後不良」ってのは今も同じなんだろうか?

あなたの病気は予後不良です、といわれても
なんかしてくれよ、医者なんだろ、あんた

っていわれそう。

小細胞がんといえば肺がん
そっちで調べてみよう。

なぜ?

を調べだすとキリがないですね





by kenzaburou41 | 2021-09-13 22:06 | 食道稀な症例 | Comments(0)
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