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酒 鍛えられて強くなり、食道癌になる。

「消化器内視鏡」の依頼原稿が昨日締め切りだった

のですが

全く進んでなくて慌てて書いているとこで

今回のお題は「非拡大スコープにによる表在性食道扁平上皮癌のスクリーニング検査」

なんですけども

まあ今回は画質もよくなった、こうすると拾い上げやすい NBIやBLI LCIにTXI
いろいろできてみつけやすくなった

っつーのはもちろんなんですが、、

いやちょっとまって。

その前に、みなさんちゃんと
「酒をのんで赤くなる体質ですか?」「どのくらいの頻度で何をどれくらい飲みますか」
「ピロリ菌の治療を受けたことがありますか」

って内視鏡受けるときに問診表に書いてあります?

問診表に書いてない病院は、そんなこと内視鏡する前に、気にしてません
っていうとこなんで、病院を変えた方がいいでしょう

というのも
食道がんの患者さん、多くは「酒に弱いのに鍛えられて強くなった」が多いし

ああそうなんだ、そんなこと聞いたことなかった、、、知っておけば注意してたのに

が大半で。

なんで若い時に教えてくれなかったんだ、日本政府は。

はい、私研修医の時にそんなこと聞いたことなかったんで
1990年代後半くらいから分かってきた事実であります。

残念なことに、医学生や研修医はおろか、消化器を専門とする医師以外
ほとんどそんなこと気にして診療してない 
っつー問題があります

だって習ってないんだもの。

なので、せっかく内視鏡に来た時に、全国の消化器内視鏡医が

「必ず赤くなる体質ですかと聞くことと、赤くなるのに飲み続けると危ないですよ」

と40代、50代でわかいうちに検査を受けた方に伝えるようにしておかないと

いくら内視鏡の機器が進化したって 人工知能が診断してくれる

とか言っても、「こなきゃわかんないです」

ということで、ぜひこのブログを通じて広く知識を広めて

食道がんをうんと早く見つかるように 手術やケモラジをうけなくても済むように

周りを巻き込まねえと。


あ、、また筆がとまっちった。


by kenzaburou41 | 2022-08-11 23:10 | 食道癌になりやすい人 | Comments(0)
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