まさか自分が

バレット食道がん、自験例を調べてみた

58例60病変

このうち表在癌は51病変。進行癌が9病変。

m癌が27、sm癌が24。

sm1を500マイクロまでの浸潤として。

m〜sm1、脈管陰性、por成分なしの28病変に転移なし

どうやらそこまではESDの適応ができそう

しかし、

進行するにつれてpor成分が増え、脈管にも入り、転移も増える。

smがんへのESDは慎重に。

sm癌では転移リンパ節は下縦隔〜腹部に止まる一方、

mpより深いと 頸部上縦隔にも転移がしょうじ
しかも転移個数が4個以上がほとんどで、中央値が7個!。

バレット食道腺進行がんは食道扁平上皮癌と同じように上縦隔郭清が必要。

もっとも若いかたで35歳。

同級生も癌になる時代である

日本人の2人に1人が癌になる時代。

せっかく癌になるなら食道癌になって

「食道癌のブログ」を書いてた管理人、食道癌になる

きっと大変な思いをするだろうし

色々なんやかんや、
外野に言われるだろうけども

生きた証を誰かに伝えたくて。

きっと子供が大きくなった時に、自分の思いを
覚えていてもらえるよう

壮絶な戦いを記録する。


合掌。


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# by kenzaburou41 | 2017-06-23 23:12 | ひとり言 | Comments(0)

頭頸部表在癌研究会 サテライトシンポジウム

会 期:2017 年 7 月 1 日(土) 16:00〜18:00 頃(予定)
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会終了後に行います。
研究会プログラムの最終的な Timetable により、上記時間帯は早まる可能性があります。

会 場:国立がん研究センター築地キャンパス内 国際研究交流会館 3F 国際会議室

〒104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 URL http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/access.html
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会と同じ会場です。

参加費:第 18 回頭頸部表在癌研究会参加者は無料(再度の受付も不要です)。
サテライトシンポジウムのみ参加される方: 3,000 円(受付でお支払い下さい)。

サテライトシンポジウムプログラム:(招聘講演者と仮演題名)
1) CO2 レーザによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Kosin 大学 Kang-Dae Lee 教授)
2) ロボットによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Yonsei 大学 Se-Heon Kim 教授)
3) CO2 レーザによる経口的輪状咽頭筋切断術(久留米大学 千年俊一准教授)
4) ロボットによる頸部郭清術・甲状腺手術 (Yonsei 大学 Yoon Woo Koh 教授)

上記研究会が7月1日
今話題の築地 国立がん中央の国際研究交流会館で開かれます。

朝から研究会で、その最後に基調講演の嵐っ

ふるってご参加ください〜






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# by kenzaburou41 | 2017-06-20 23:10 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

ロボット手術

学会に行って来たおさらい。

頭頸部外科領域の経口的切除といえばロボットを使ったTORS

今話題のダビンチを使った手術で、術者は患者さんから離れたところで操作し
ロボットがその動きを真似て口腔内で手を自在に動かし、癌を切除する。

食道のような広い範囲の手術には全然向かないし、コストの無駄だと思うけど

咽頭や前立腺などの狭い範囲では役に立つ

特に欧米ではHPV感染を原因とした頭頸部癌が多く、その治療法も
ロボット手術がかなり普及しているという。

さらにはアメリカでは睡眠時無呼吸症候群への舌根切除術などが適応となっているとか。

最新のガイドラインではT3,T4といった進行癌にも適応されてるっていうから
消化器内視鏡医が「内視鏡治療の適応は、、」なんて言ってるのをあざ笑うかの
ように適応がドンドン拡がってます。

拡大内視鏡で深達度診断しててもな〜んの意味もない。

海外で内視鏡治療といえばTORSのことを指し、

昔T1T2は6割手術、4割放射線治療だったのが今8割が手術、2割が放射線へと
治療がシフトして来ているという。

しかし日本ではまだダビンチ手術は試験段階の治療であり

ESDやELPS,TOVSなど日本独自の負担の軽い治療が普及している中で
TORSが入り込める余地があるかどうか、、、

さらに新しいダビンチシステムが入って、かなり狭い部分でも
取りに行けることがわかって来ると

「消化器内視鏡医の助けなんかいらないもん、俺たちだけで十分だもんね〜」

っていう頭頸部外科医がたくさん出て来てしまうかも。。。

いやいや、この領域、やっぱり消化器の先生を味方につけていた
方が絶対いいって。

食道に病変が浸潤している部分を切るのは消化器内視鏡が得意だし
簡単だもの

臨機応変に使ってもらわないと患者さんに迷惑っ!

てな訳で、robot手術かあ

ケン三郎もかじって見たいわ〜


















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# by kenzaburou41 | 2017-06-19 23:50 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

術後1日目の内視鏡

昔は術後7日目に造影検査して、リークないことを確認して食事開始
だったけども

今は術後早期に内視鏡で胃管の色調みて考える

色が悪ければ慎重に見るし

よければパス通り

そもそも、リーク自体がほとんどないのがウリではあるものの。


危ない症例は未然にチェック



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# by kenzaburou41 | 2017-06-18 23:41 | 手術の合併症の話 | Comments(0)

第17回実地医科内視鏡研究会

今度の日曜日、6月25日(日曜)は↓

見たことも聞いたこともない研究会なんですが↓
にて、講演を行います。 今日、そのスライドがだいたい完成。 

ふ〜 父の日 忙しいぜよ


第17回 日本実地医家消化器内視鏡研究会

テーマ:

  • 実地医家がなすべきこと求められること

代表幹事:

  • 神保 勝一(神保消化器内科医院)

当番幹事:

  • 大滝 美恵(大滝病院)

会 期:

  • 2017年(平成29年)6月25日(日) 8:55~15:05

会 場:

  • JA共済ビル カンファレンスホール
    東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル1F

共 催:

  • 日本実地医家消化器内視鏡研究会
    EAファーマ株式会社

参加費:

  • 医師 3,000円、医師外 500円

取得可能単位:

  • 日本消化器内視鏡学会研修単位
    日本医師会生涯教育研修単位

その他:

  • お弁当をご用意しております。

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# by kenzaburou41 | 2017-06-18 22:01 | Comments(0)

CR後の経過観察

食道癌の化学放射線治療

よく効きますが問題は1度治ったように見えても
半分は再発する

つまり、「治ったようにみえる」で安心できないということで

患者さんはいつ再発するか不安を抱えつつ
検査を受け続けることになります

たーくさん放射線治療をされてる先生に話を伺ったら

いったんCRに入ったらその直後は1ヶ月おきくらいに
内視鏡やってます、3ヶ月後とかいう先生は危ないですよ
とのこと。

患者さんはわあ、消えてるようにみえる、よかった

医者の立場からすると、患者さんと同じように
よかった、けど、、、まだまだ。
再増悪するものとして、危険を察知しなきゃいかん

心配だから毎日内視鏡受けます

っていうのはさすがにやりすぎですけど

1ヶ月おき、でもいいくらいCRになった直後は密にみて

もし少しでも再然の恐れがあればESDで削る

少し深ければPDTを適応する

あっというまに再燃して進行がんになった場合はサルベージ手術

ってことで放射線治療をたくさんやってる施設では
PDTあったほうがいいなあ、、、









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# by kenzaburou41 | 2017-06-16 04:16 | 放射線治療 | Comments(0)

食道癌と他臓器重複癌


食道学会のシンポジウム2、「重複癌に対する治療戦略」
で発表してまいりました。

ケン三郎の施設が頭頸部表在癌の内視鏡治療をた〜くさんやってるせいで
食道癌+頭頸部癌の重複例が多数あることもあってデータ的には
ハイボリュームセンターの中のさらにハイボリュームセンター。
かなりバイアスがありますが。

1060人の食道癌患者さんのうち600人(56.7%)に他臓器重複癌がありまして。
(食道癌の次に食道癌が出てきた場合は多発癌として除外)
うち423人(39.9%)が頭頸部癌
155人が(14.6%)が胃癌

さらに頭頸部癌を部位別に分けますと

下咽頭、胃、中咽頭、喉頭、舌、口腔底と1〜6位のうち5つを頭頸部が独占。

まさにフィールドキャンサライザーション〜でございます。

重複癌多すぎ!

下咽頭が食道癌の4人に1人、胃が7人に1人、中咽頭が10人に1人、

十二指腸癌は1060人中2人でございましたので。

食道癌患者において内視鏡スクリーニングは
口腔、咽喉頭、胃を重点的に観察すべし 

そして食道+頭頸部癌が重複した場合は
より進行したものの治療を優先するが

進行度が同等の場合は、食道がんのほうを優先する

戦略としては頭頸部癌は早くみつけて内視鏡治療。 

放射線治療を頭頸部表在癌のために使うのはなるべく避けて
有事の時のためにとっておこう

さあ英文論文化を急いてインパクトファクターが0.77に上がった
Esophagusに投稿しよう     ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-16 04:00 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

逆流防止手術

胃管再建術後、癌の再発はもちろん心配ですが

患者さんを悩ます術後の合併症に残食道の食道炎があり

これを回避するにはPPIを飲んだり

体を起こして寝ましょう

でもやっぱり制約がある

これに対し、胃を温存して回結腸で再建するとバウヒン弁が
逆流を抑えてくれるので残食道炎が回避できる

という術式を選択する施設もある

でもやっぱり胃管再建のほうが楽だし

胃管でしかも逆流しないためには?

っていうことで、胃管後壁に内視鏡的に土手を作って、上に
戻ってこないようにするという手術手技の発表がございました。

まだ1例目ですけど

たしかに消化液が口側にもどらないし、
残食道炎もできてない

へ〜っ

これは素晴らしい方法だ!

と感心。


言われたらああそうか、と思うけど

逆に言えば今、何か困ってること

でだれもが気づいてないこと

を書いていけば

ヒントがみつかる












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# by kenzaburou41 | 2017-06-15 21:54 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

71回食道学会開幕

ローマの次は食道学会っつーことで

昼前に成田に到着し

夕方軽井沢到着

会長招宴はみな、食道がん、食道疾患をなんとかしたい考え
のもとに集まった、仲間、戦友である

お互い戦う相手は違えども

少しでも食道のいい治療を提供したいと考える
人たち

その輪に入って、酒を飲みかわし

明日の治療のヒントを得る

さあ、明日から本会が始まります~

たくさん勉強してもって帰ります

ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-14 23:58 | 日本食道学会 | Comments(0)

経口的切除、喉頭温存

頭頸部癌学会に参加してきまして

食道癌患者さんには咽頭癌がよくみつかる

だから我々耳鼻科医は食道癌を扱う消化器外科の先生と
連携して耳鼻科領域の診察をする

また耳鼻科の内視鏡では見つからないごく早期の
ものもあるので消化器内科とも連携する

そういう発表が聞かれるようになり

うれしい限りです

全国に少しづつ、ELPSやTOVSが広まって

「内視鏡治療の適応は」

って言ってる消化器屋さんがびっくりするほど、積極的に
頭頸部外科医はチャレンジしてまして

世の流れか、だってこれで治ってんだもん、いいじゃないか。

そうです、食道癌と違い、3領域も郭清しないし

1領域郭清です

照射も効きます

予防的な手術しなくても、転移が判ってからの治療でも間に合います

そういう環境だから、

リンパ節転移があっても局所がちいさいのはELPSで取ってます

っていうのもなんだかありのような風潮で。

いやいやこの業界の目覚ましい進歩を目の当たりにして

そのど真ん中にいることが嬉しいのです

今日はローマに出発して、日本の頭頸部領域へのELPS,ESD、経鼻内視鏡診断を20分
しゃべってまいります〜

がんばっぺ














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# by kenzaburou41 | 2017-06-10 06:34 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

免疫チェックポイント阻害剤

頭頸部領域ではあの夢の免疫治療薬 オプシーボが適応になったようで

その開発に携わった偉い先生の講演を頭頸部癌学会で拝聴。

「これからの癌治療は大きく変わる可能性がある」

癌治療のファーストラインで使えるかもしれない

と。

その使い方。

効いたら、長々とやり続けるのではなく、やめたほうがいい。

効かなかったら、効かないんだからやめたほうがいい

っつうことで、結局どっちも効いたらすぐやめる、効かなかったらやめるで

その使い方を臨床医は覚えておくほうがいいとのこと。

うーん、これが食道癌にも使える日がいつかは
くるんだろう

早く来ないかしら

癌治療が大きく変わるとなるとノーベル賞もの。

ノーベル賞級のご講演に大満足の学会でございました。




















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# by kenzaburou41 | 2017-06-09 23:34 | 新しい治療法 | Comments(0)

悩ましいステージ1

今度頭頸部癌学会と食道学会で重複癌の話をするんですわ

下咽頭と食道癌が同時に重複したときどうしますか?

最近、下咽頭がんはもともと明らかな転移がなく表在癌であれば
声を失わずにすむ、ということが認知され。

「それでも癌を治すためには声をとる必要がある」という施設もあるし

いやいや、なんとか局所はELPSで削って
リンパ節は郭清して、最後に照射をとっておきましょう

なんて作戦もありで

これにステージ0の食道癌が絡むときは9割以上内視鏡で対応できる。

ステージ2,3だったらこれは食道癌のほうを優先すべきで
食道癌の治療ガイドラインに沿って最善と思われる治療を進める、

手術が嫌ならケモラジをするけど、主に手術中心で作戦を立てる。

Ⅳ期は化学療法または、ケモラジ主体であわよくばそこに
バイパス手術やサルベージ手術を絡める

問題はステージⅠ
ここがもっとも難しい選択。

下咽頭がうんと進んでいたら、ESDだけっつうのも有りかもしれないし

いやいや、手術でしょう、ケモラジでしょう
ってのも有り

下咽頭にケモがうんと効いて小さくなってELPSできて
食道ESDしたらsm2

う~ん、、下咽頭治るんだよね、

じゃあオペかなあ、オペでしょうやっぱり。

これで咽頭も食道もラジを取っておける。

ってことを考えつつ、、、

来週の食道学会でお勉強っ。


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-05 19:30 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

日本ヘルニア学会

今日は東京ドームホテルで日本ヘルニア学会があって

外勤のついでにぷらっと寄ってみた

食道がんの患者さんも、術後落ち着いて経過してたら
脱腸になった

どうしましょう先生

っていう患者さんも少なくないですし

「いや、これ脱腸だから、なにもがんの専門病院でやらなくても」
とも思いますが

脱腸の患者さんは一定数ありますし

高齢化社会、ニーズはたくさんある。

手術でしか治せない

かつ

手術すれば一気に病状が解決する

さらに腹腔鏡の手術手技は食道がんの鏡視下手術に通じるものがある

ってことで

ヘルニア学会はいろうかなあ〜

どうしようかな〜

せっかく学会減らそうと思ってたのに

また入ってみようかなあなんておもう始末

ヘリコバクター専門医
ヘルニア専門医、、

うーん断腸の思いで今日のところは入会見送りっ

まずは食道外科専門医やな



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# by kenzaburou41 | 2017-06-03 19:07 | ひとり言 | Comments(0)

S1+パクリタキセル

食道癌のことならなんでもやるという施設は
全国どこにいっても数少ないんですが。

うちは頭頸部の診断、内視鏡治療

食道癌の内視鏡診断、治療

食道癌の鏡視下手術

切除不能例へのバイパス手術+ケモラジ

術後の化学療法

再発治療もすべてやってる施設で

そのうちから、抗がん剤のサードライン S1+PTXの成績が
でまして。

5FU CDDP

DTX ネダプラチン

が効かなくなって

もういい治療はないですよ,
といわれた患者さんへの

[あきらめないサードライン」

全く治療しなかった方が約2ヶ月ちょっとで亡くなったのに対し、

治療した方のオーバーオールサバイバル、約10ヶ月。


おおっ、、やった方が半年以上長生きできるのか、、、

ということで。

やらないよりはやったほうが良さそうな抗がん剤治療

ある程度、体力がないとできない治療ですが

うけるメリットはありそうです。


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-03 13:24 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

応用問題

食道MtにSM癌がある

そして頸部食道に食道入口部直下から始まる
亜全周性の表在癌がある。深達度はMM


さあどうする?


1)Mtの食道癌は鏡視下手術で3領域郭清をやる 

を基本として

2)Ceの癌も外科手術で一緒にとる

これが理想的だけどかなり高い位置での吻合になる。

3)Mtは手術、食道はCe、Mtの間で切除 CeはあとでESDする

しかし、CeのESDはとくに狭窄が心配で、亜全周病変だとほぼ全周切除になる

きっていいもんやろうか。

4)Mtは手術、Ceはケモラジ
もありか、

5)どっちもケモラジ

どういう戦略がいいのやら。。。


ぽちっとな















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# by kenzaburou41 | 2017-05-31 22:58 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

エビデンスVS経験

経鼻内視鏡がいいっつう証拠をだせ

といわれましても

よーいどんで経鼻VS経口で
前向きに試験したことはございません

だってどうかんがえたって広角経鼻のほうがいいじゃん

広範囲をスキャンできるし、反射もほとんど起きないし
安定して観察できるっす。

って思うので

いちおう、自験例で
いろいろ調べてみまして。

経口内視鏡時代 1996-2017 
97病変の頭頸部表在癌発見。
うち下咽頭66 中咽頭24 喉頭6 口腔1
下咽頭の分布 右梨状陥凹19 左梨状陥凹22 後壁24 輪状後部1
中咽頭の分布 後壁15 上壁5 側壁2 前壁2
口腔 舌1
と、マウスピースをつけた時点から、見落としが始まってて。
口腔、中咽頭前壁、輪状後部、食道入口部近くの後壁、まさに見えてない。


これが経鼻内視鏡時代 2008-2017
226病変の頭頸部表在癌発見。
うち下咽頭129 中咽頭58 喉頭17 口腔22
下咽頭の分布 右梨状陥凹41 左梨状陥凹38 後壁39 輪状後部11
中咽頭の分布 後壁22 前壁15 側壁11 上壁10
口腔の分布  口腔底11 舌7 頬粘膜~歯肉 4

年数が短いにも関わらず、どの領域でも
ダブルスコアの病変数を発見できたっ

この観察法すごくいいみたいでっせ~
経験的なことしか言えませんけど。

つうことを今度ローマの学会でしゃべってきます~


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-05-31 20:42 | ひとり言 | Comments(0)

ステージ7

食道がんにかかって、「声がかすれる」という状況。

お仕事が声をつかうお仕事で、窮地に陥った

手術で声をとるわけにはいきませんから、
手術以外の治療をお願いしました。

医者にステージを聞いたら、ステージ7っていうんですよ

7?

なんですか7って

「1、2、3、4、ておくれ、もうだめ、ごりんじゅう」って

私7って言われたんですよ

でもこうして治療をうけて、おかげさまで
今みなさんの前にたって元気にしてます。

ありがたいですね、生かされてますからもう少し
がんばろうかとおもってます

夢をみると向こうから先輩がこっちこいよって
手招きするんですよ、参っちゃいますよね

自分の病気をネタにして、笑いに変える

窮地を克服してきた、その心の強さ。

じ〜んときます。




私もがんばらねば








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# by kenzaburou41 | 2017-05-29 21:31 | 食道癌にかかった芸能人 | Comments(0)

経鼻内視鏡による頸部食道観察と鼻出血

お便りありがとうございます。

「頸部食道を挿入時に観察」は結構ハードルが高いですし、

経鼻Valsalvaだと食道入口部を正面に見ながら内視鏡を挿入できる、
のですが

いざ内視鏡を食道に挿入すると患者さんは、「ゲッ」と反射が生じる
ことが少なくありません

ですので観察は抜去時に十分送気して観察するのをお勧めします。
そもそも頸部食道はさーっと入ってスーッと抜いてくる先生が
ほとんどで、見落としの多い場所でもありますが、病気もそう
多くない場所でございます。

NBIやBLIのおかげで異所性胃粘膜がたくさんみつかるように
なりましたが、これを全部生検する必要はありませんし、
辺縁が整、丸くて、ちかづくと腺構造がみえれば生検せずにスルーして
ください。ドットが見えたら一旦胸部食道に挿入し、
生検鉗子を鉗子口から入れて生検できる準備をして、すこしづつ内視鏡を
引き抜いてから場所を合わせ、生検してください。

鼻出血ですが、挿入できるルートは4方向あり、
そのなかでもっとも通りがいいと思われる場所を探すのが重要です。

理想的にはプリビナを別室で10分以上麻酔してから内視鏡検査を
始めるのがいいですが

若い女性(といっても検査を受ける対象は30−40代でけっして若くはありませんが)
の場合は鼻出血が優位に多いと知られています。
ですので若い女性には特に鼻出血に注意をはらう必要があり、スティック法や綿棒での
最初の挿入でかなり抵抗がある場合はむりに内視鏡を挿入しないほうがいいと思われます。

挿入ルートは私は中鼻甲介下端ルートをつかいますが、もっとも狭そうなところでは
内視鏡をこきざみに左右にジグザグしながら抵抗を感じつつ挿入しております。

機器もメーカーによって先端のカクカク感があるもの、ないもの
があり、改良が重ねられております

副鼻腔炎から出血したのか、内視鏡で出血したのかは
わかりませんが、愛護的な挿入、無理をしない、
あとはたくさん経験を積むでしょうか、、、

口から内視鏡の時代から、
鼻から内視鏡の時代へ













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# by kenzaburou41 | 2017-05-28 08:27 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

intervention EUS

昨日は東大の肝胆膵チームの先生とご一緒して
肝内胆管や総胆管の石とり、膵腫瘍のEUS-FNA、
膵臓癌のステント、慢性膵炎の膿瘍ドレナージ
などたくさんの手技を拝聴したんですわ

いやあ、ここまで内科がいろいろやってくれると
外科医は助かるなあ、、
ここまで進んでんだなあ

と感銘をうける。

うちの売りの、咽頭癌の早期診断も、
「あんなやり方みせてもらって、うちだったら
きっと見落としてる、
先生に内視鏡してもらいたい」とお褒めの言葉を
いただきました。

自分の専門ばかりやってると周りの進化についていけなく
なってじつはすごく取り残されていたりするので
やっぱり勉強は大事だなあ

と思うとともに



この経鼻のやりかたは食道癌、頭頸部癌患者にとって
きっと世界に通用する方法。

世界にでていかねば。

とまた新たな野望へ近づいたのである。





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# by kenzaburou41 | 2017-05-26 07:25 | ひとり言 | Comments(0)

経鼻に目を合わせる

先生は全部経鼻ですか?

という質問。

ええ、もちろん全部経鼻です。

もともと530N2だったんですね、私が始めた頃は。

120度で丸い経鼻でFICEしかなくて

それは見えない内視鏡だったんです

でもその見えない内視鏡に目が慣れると

すげえ探そうとして見ようとするんです

半年もすれば、高画質の口から内視鏡入れてた時代
なんか忘れちゃうんです

で、その見えない内視鏡に慣れた時点で、最新の経鼻、LCI BLIが
ついた内視鏡手にしたらこれがまた見える見える。よく見える。

え〜よく見えるねえと。

毎日高級フランス料理食べてたら美味しいものくっててもわからなくなるけど

毎日コンビニ弁当ですまして慣れてたら時々食べる高級料理はそうとう
うまく感じるわけで

まあコンビニ弁当も最近は相当レベル高いんですけど

お金かけなくても、診断能が下がらない、そして患者さんも医者も困らない

みながハッピー

これが理想の「経鼻内視鏡学」
でございます。


高画質経口内視鏡を捨て

いったん「経鼻でスクリーニングするのが当たり前」
でやってみませんか?
















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# by kenzaburou41 | 2017-05-25 23:13 | ひとり言 | Comments(1)

頸部食道の生検

東京講演のラストの質問タイム

「経鼻内視鏡で頸部食道をうまく生検するコツ」を

という質問。

NBIやBLIのせいで頸部食道の異所性胃粘膜をよくみかける
事が多く

慣れない先生はすぐ生検しようとしますが

まず、生検しなくていいかの見極めが大事で

近接して腺組織なのか、扁平上皮がんなのかはある程度経鼻でも
わかります。

辺縁が丸く、整ってギザギザしてない

こういうのは生検対象からまず外す

その上で、スコープをまず鼻から25CMくらいよりゆっくりぬいてきて
括約筋のしまる部分まで抜き、どの方向に生検したいところが
あるかを見極め

また胸部食道に戻り、生検かんしを入れ、鉗子口と採取する方向を
あわせ引き抜きながら生検。

でしょうか。

頸部食道は癌の頻度が低いのでそれほど症例はないのですが

十分送気して、短時間でテキパキと採取する、
というのがよいとおもいます。

太い内視鏡のほうがむしろ生検はオエオエして
採取しにくいような気もしますが、、、

ちょっと考えてみますね

いい質問でした。









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# by kenzaburou41 | 2017-05-25 23:03 | 講演録 | Comments(0)

食道内分泌細胞がん(小細胞)

こないだの早期食道癌診断勉強会では

ほぼMMの内分泌細胞癌(大細胞型)がでて。

めっずらし〜

これまで胃と腸での報告例では、TYPE Rを示し、乳頭血管が破壊されもやもやだったけど

今回の症例は基底層のしたに腫瘍包巣をつくって、上皮下血管網がしたからおしあげられ
一見B3,B2みたいな像に。

これは腫瘍血管なのか、そうでないのか、なる議論。

腫瘍を栄養してるから腫瘍血管、だけど
もともとあった血管が押し上げられてるから腫瘍血管じゃない?

ん?

わ、、っかりにくい。

細分化しようとすると、ついていけなくなる

玄人にもわからん、ではまずい。


食道の内分泌癌のほとんどは小細胞癌で

進行して見つかると、手術してもあっという間に亡くなるとされ

1年生存50%

2年生存15%

と極めて予後不良。

長期生存が得られているのは粘膜下層癌でリンパ節転移のない
という比較的早期にみつかったもの

抗がん剤や放射線に緩和ケア、予後が悪いという
現実を目の前にした精神的なケアを早めから
組み立てる必要

幸いながら化学療法で小さくなってESDした方。

目に見える癌はないけど、そう簡単には治らないので

追加の抗がん剤を加えてまずは1年生存を目指す。

それができたら次の1年を目指す。

そして5年が過ぎていれば。。


















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# by kenzaburou41 | 2017-05-22 22:25 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(0)

治験

ステージ4進行再発食道癌のかたで
5FUとシスプラチンが効かなくなった患者さんに
免疫チェックポイント阻害剤とタキサン系の薬剤を
比較する試験は4月初旬に登録終了となりました

ステージ4進行再発食道癌で
5FUとシスプラチン、タキサン系の薬剤の効果が
なくなったかたへの免疫チェックポイント阻害剤の
効果を評価する試験は3月下旬に登録終了となりました

おなじく5FUとシスプラチン、タキサン系の効果が
なくなった患者さんに免役チェックポイント阻害剤と分子標的
治療薬の併用効果を評価する試験は3月下旬に登録終了と
なりました


って、、、ことで

軒並み登録終了

次は?

ステージ4進行再発食道癌、ファーストラインとして
JCOG1314 5FU+CDDP VS 5FU+CDDP+ドセタキセル分割の比較試験

5FUとシスプラチンに免役チェックポイント阻害剤を併用する治療

2種類の免役チェックポイント阻害剤同士を併用する療法を比較する試験が
2017年7月より開始予定とのこと。

重複癌患者、脳、髄膜に症状のある転移を有する、
治療を要する心嚢水、胸水、腹水のある患者、
自己免疫疾患のある、もしくは既往のあるおの
HBs抗原、HCV抗体陽性、間質性肺疾患の合併既往

以上のかたを除外、PS0-1の方とのこと。


既に登録終了となった結果がいずれ明らかとなって
免役チェックポイント阻害剤がうんと治療効果があった
とわかればいいのですが。。



ぽちっとな

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# by kenzaburou41 | 2017-05-22 18:25 | 新しい治療法 | Comments(0)

高齢者に食道ESDは必要か

APC屋さんとして15年近く食道に焼きを入れてきて

昨今、食道表在癌へのESDが日本では普及しており

ESDでとれなかったら悪

みたいな風潮ですが

APCの簡便さ、安全性の高さから

高齢者やいろんな合併症もちの方

あるいはESD後の瘢痕上や近くに出てきた病変など

いろんな状況でAPC治療を取り入れる施設が

ふえているのかしら

ずーっと昔から焼き続けて、

食道癌で治療して食道が残った方、
だんだん年をかさね

70代後半、80代ってのが当たり前の時代に
なり

88歳ですけどどうしましょうかと。

うーん、 ESDでもいいけど

ちいさければEMRでいいんじゃない

瘢痕にちかくてリフティングむずかしかったらAPCでいいんじゃない?

と、だんだん相手に合わせた治療法ってのが求められる時代に。

いつかAPC と ESDの、高齢者限定、多施設前向き試験ができたらいいのに








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# by kenzaburou41 | 2017-05-19 21:33 | 内視鏡治療 | Comments(0)

ハンドブック

先日発売された、内視鏡ハンドブック第2版には

第1版の発行から時間が経っているにも関わらず

バルサルバ法は下咽頭観察時に「息をウッとこらえる」
と書いてありますがこれは間違いです。

正しくは経口的にバルサマウスを装着し、おおきく息すったあとに、
一気に息を吐いて、口を結んで息が外にもれないようにして
頬をできるだけ膨らませ続ける(約10秒)

あるいはバルサマウスを使わずに鼻から内視鏡を挿入して
上のような手技を行う、が正しいです。

咽頭部の観察は、経鼻ならいくらでも時間がかけられますが
苦痛を減らすためにはささっと舐めるように観察するのが
大事です。

時々患者さんが「ふー」と息をそとに漏らすことがありますが
これでは十分な喉頭展開が得られません

事前によく練習して臨みましょう

高齢者では下顎を前方に引っ張るだけでよく上がることがあります。

明日からぜひお試しください。





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# by kenzaburou41 | 2017-05-17 23:55 | ひとり言 | Comments(0)

第18回頭頸部表在癌研究会

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告知です。

7月1日土曜日 10時から

国立がんセンター中央病院 築地キャンパス
国際研究交流会館3階 国際会議場にて

[第18回頭頸部表在癌研究会」
がひらかれます。

5月31日締め切りですが
演題募集中です。
演題、所属、演者 抄録800字以内で 

都立駒込病院 耳鼻咽喉科頭頸部腫瘍外科
杉本太郎 先生
sugimoto.otohns@cick.jp まで

ふるってご応募ください
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# by kenzaburou41 | 2017-05-17 17:54 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

高齢者に手術

高齢者だから手術無理だろう、
ってことはなくって

食道癌が進行してせまくなって食べられない

ここからケモラジをやって

完全によくなって食べられるようになる、までかなり時間が
かかり

しかも完全奏効にいたるか予想がつかない

だったら手術を頑張ってやって
ものの6~7時間で開胸開腹で手術して

あとは肺炎に注意

低肺機能だったら気管開窓をおいていつでも人工呼吸器
につなげるようにしておいて


最新の注意を払って術後管理していけば。。。

ケモラジが効かなくてサルベージ手術にまわるよりは
よっぽどマシ。


ですけど、高齢者、いろんな意見があったり

素人判断で、[手術はきっとあぶない、危険だ」
という都市伝説があったりで


なるべく不安を和らげてあげられるように

腕を、チーム力を、何か起きたときの瞬時の対応力を 磨くべし


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-05-16 20:37 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

セミナー講師依頼

セミナー講師の記事書いた途端に

セミナー講師の依頼来る!

うっそー

そんなばかな〜

偉い先生がまさかこのブログみてはるんやなかろか〜

でも食道外科医っつうベースがあってのこのお仕事依頼。

食道癌のブログを書き続けてきたからこそのオファー

有難い話ですわ


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# by kenzaburou41 | 2017-05-16 06:17 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

セミナー講師

毎年、内視鏡学会主催のセミナーがあって

いつかケン三郎にもお声がかからんかなあと
期待しているけど

今回もお声がかからず

咽頭領域での「経口NBIの有用性」がおそらくはセミナーで話され

全国にああ、こういうやり方でいいんだなと持ち帰り

そして経鼻内視鏡の普及が閉ざされるのを繰り返す

やっぱりアウトローではいかんのです

たくさん論文書いて、業績作って
評議員になって、理事になって、という段階を踏まないと
そう簡単には認められんのです

段取りを踏んだ人だけに認められる特権。

セミナーの講師。

今回、ある超有名雑誌に経鼻の有用性を書く機会をいただいたので
思いの丈を十分に書いてアピールするんですわ

経鼻が普及すれば、声を失う機会を確実に減らせるはず

地道に活動すればいつか道がひらけるはずぜよ













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# by kenzaburou41 | 2017-05-15 23:13 | ひとり言 | Comments(0)

第一回東京内視鏡学術セミナー

告知です。

5月25日(木曜日)19時〜21時

富士フイルム主催の学術セミナーが東京日本橋 コングレスクエア日本橋 コンベンションホールA/Bで
ひらかれ

消化器部門で

あの後藤田卓志教授がレザリオの紹介

そしてミスターバルサルバこと、ケン三郎

大腸は日本医大の田中周先生

胆膵は 順天堂の伊佐山浩通先生、東大の中井陽介先生とそれはそれは
豪華なラインナップで

「がん専門病院施設の先生を対象としての研究会」が開かれます。

場所は銀座線日本橋駅 B9直結
半蔵門線 三越前 駅 B5より徒歩3分、コレド日本橋の対面の東京建物日本橋ビル2Fです。

なかなか経鼻内視鏡が普及しない都内の先生に
ぜひ、このLCI経鼻のよさをアピールしたいとおもいます。

お待ちしております〜






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# by kenzaburou41 | 2017-05-15 06:24 | 講演録 | Comments(0)