カテゴリ:手術後のアフターケア( 42 )

術後の他臓器がん

UGI研究会の抄録がようやくでけて

食道がんで手術をうけて、食道がんが治った、5年経過が終えた95名を
検討。

残食道に1cm以上のバレット粘膜ができた症例が約2割

でもそこからバレット食道腺癌ができた症例は1例もなし。

(経過観察期間5〜11年)

逆流性食道炎からかならずしもバレット食道になるわけでもなく、

またバレット食道になったからといって
5年〜10年くらいで
みんながバレット食道腺がんができるわけでもない。

しかし驚くことに術後に頭頸部がんができた人が12名。

胃管がんができた方が5名。

肺がんができた方が2名。

ってことで、食道の手術をうけた方がチェックすべき領域は、
頭頸部、胃を中心に特に念入りに
チェックが必要ってことですわ

食道がんになった方の10人に1人は頭頸部がんがでてくる。

これを知ってるかどうかは大きいんですわ

医者も知ってなきゃいけないし

患者さんも、そのことを医師に念を押してみてもらうほうがいい

食道がん、頭頸部がんは口コミと国の検診システムの構築で治せるがんですわ

今年も啓蒙活動がんばりますばい。











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by kenzaburou41 | 2017-01-02 22:24 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

たばこは辞めるが酒は飲む

逃げるは恥だが役に立つ

たばこは辞めるが酒は飲む

食道がん術後の患者さんの残食道にバレット食道がどれくらいできるかを
調べてみたんですわ

術後から5年以上経過が追えていて内視鏡
でもどれくらいの期間でバレットになるかを
確認できた症例のみを対象

とすると、
ステージ1なのに術後にあっという間にがんの再発でなくなった方
あるいは、来た時にはもう手遅れだな、とおもってたステージ4
の方が生き残ってたり。

いろいろ見てみると患者さんそれぞれでがんの個性も
違うものだなあ

と改めて勉強になる

で、残食道のバレットですが割と皆きっちりPPIをかかさず5年経過しても
飲んでる方が多くて「がんが治っても、近くの開業医のところでPPI処方
してもらってます」がほとんど。

それもあってか、ひどい逆流性食道炎になってるかたはそう
多くはなく

なってる方は、「週3日以上酒飲んでます」「PPIもよく飲み忘れてます」
な、ゆるい方々。

バレット様食道への予防と治療は 
「きっちり薬を飲み続けること+酒を減らすこと」ではなかろうか。

しかし、食道がん術後の5年経ったサバイバーの方

たばこはほとんどの方が「やめている」あるいは「禁煙している」
のに
「酒は週3日以上のんでいる」に丸をつけている人も結構いて

3日以上のところを赤で消して、「毎日」と書き直すツワモノも。

あれほど医者にきつく酒をやめろと言われているのにまだ飲んでる、、、

わ、、、この方も、、この方も、、、え、、、

「たばこは辞めるが酒は飲む」

恋ダンスですわ















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by kenzaburou41 | 2016-12-31 06:44 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

バレット様食道

食道がんの術後、「残った食道」てのがある。

え?全部取ったんじゃないんですか

いやいや食道ってのは咽頭から連続している消化管、管なんですね

そのちょうど胸の真ん中くらいに癌ができることが多くて

手術の時はおおよそ胸部食道〜腹部食道を胃の一部と一緒に
切除しますが

一部の食道が残ります

首の食道、頸部食道。

そんでもって胃と残った食道が繋がるんですが

術後はそのつなぎ目に、食事が詰まったり、朝4時頃酸っぱい液が上がってきて
目覚めたりと術後の生活は難儀します。

もちろん毎日ではないといいますが、

癌を体の外に退治した代償といいますか。

で、その胃には逆流防止弁が付いておりませんから
逆立ちするとゲボっと消化液が口まであっという間に
戻ってきますし

今まで通り、というわけにはいきません

のどの嫌〜な感じ、というのが特に不快だという方が多いです。

時に消化液は逆流性食道炎を引き起こしまして、
ではその食道炎が続くとどうなるでしょう

酸やアルカリの刺激に強い粘膜に置き換わる

これが円柱上皮化

バレット。

そもそもバレット食道は 食道切除した後にできたものをいうわけではないので
残食道にできた円柱上皮を「バレット様食道」というらしいのですが

欧米でいうバレット食道が癌の発生母地だからといって
同じ様に、残食道にできた円柱上皮から
すぐ癌ができるのか?

できたからといってショックを受けることなのか?

答えはノーでございます。

食道癌で手術を受ける、ということはステージ1〜3の進行した状況ですし
まずはそちらの再発のほうが心配です。

5年経って食道癌が治ったことがわかって

さあ次はなにが心配?

って時に「頭頸部がん」「肺がん」「胃がん」「大腸がん」などの新しいがん

そして高齢者では誤嚥性肺炎

バレット食道がんができて、それが命に関わるのはおそらく食道がんを克服して
20年くらい経った時でございましょう

食道炎が悪化しないようにするにはPPIでございます。 
あるいは今新しいP-cab、タケキャブでございます。

食道がんの患者さん、5年、10年経ってもみなさん
PPIは止めないできっちり飲んでる方が多いです。

そして調べてみると、
食道がんを克服して5年以上経過観察されて
いた食道がんサバイバーの方

意外に残食道のバレット様食道になってる方が少ない。

逆流性食道炎にもなってない方もいる

へ〜っ

患者さん偉いっ!

と内視鏡を見返しながら、ポンと手を叩いた年末でございます。

みなさま、おもちは吻合部に詰まりやすいので
ご注意くださいませ。




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by kenzaburou41 | 2016-12-29 18:20 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

ユニタルク

食道がんの術後再発で胸水がたまる
あるいは、術後早期に乳び胸になり
なかなか胸水が減らない。

こういう場合にこれまでピシバニール(OK432)やミノマイシンなどの
胸くう内投与がよく行われてきましたが

最近は「ユニタルク」を使うのが呼吸器の世界では
一般的らしく

なんじゃタルク?

以下解説


2013年12月9日、悪性胸水の治療薬であるユニタルク®胸膜腔内注入用懸濁剤4g(一般名:タルク)が発売

タルクは、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末

化学式はMg3Si4O10 (OH)2

癌性胸膜炎による悪性胸水に対する胸膜癒着術の第一選択

メタアナリシスでは、タルクは最も胸膜癒着術の成績がよい薬剤とされる

胸膜癒着術のあと最低でも78%の成功率が維持できる

ユニタルク®は1回4gを生食50mLとともに胸腔内に注入する

ユニタルクは生理食塩水で懸濁して使用しますが、放っておくと沈殿してしまうため、溶液内にタルクをまんべんなく行き渡らせて注入するよう心掛ける

10gを超える使用では急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの重篤な副作用もあり注意。

ピシバニールと比較して発熱が軽度で済むのではないかと考えられている

とのこと。

へえ、、

勉強しないとどんどんオキザリになっちゃうよ


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by kenzaburou41 | 2016-10-09 08:01 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

ユニタルク

食道がんの術後再発で胸水がたまる
あるいは、術後早期に乳び胸になり
なかなか胸水が減らない。

こういう場合にこれまでピシバニール(OK432)やミノマイシンなどの
胸くう内投与がよく行われてきましたが

最近は「ユニタルク」を使うのが呼吸器の世界では
一般的らしく

なんじゃタルク?

以下解説


2013年12月9日、悪性胸水の治療薬であるユニタルク®胸膜腔内注入用懸濁剤4g(一般名:タルク)が発売

タルクは、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末

化学式はMg3Si4O10 (OH)2

癌性胸膜炎による悪性胸水に対する胸膜癒着術の第一選択

メタアナリシスでは、タルクは最も胸膜癒着術の成績がよい薬剤とされる

胸膜癒着術のあと最低でも78%の成功率が維持できる

ユニタルク®は1回4gを生食50mLとともに胸腔内に注入する

ユニタルクは生理食塩水で懸濁して使用しますが、放っておくと沈殿してしまうため、溶液内にタルクをまんべんなく行き渡らせて注入するよう心掛ける

10gを超える使用では急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの重篤な副作用もあり注意。

ピシバニールと比較して発熱が軽度で済むのではないかと考えられている

とのこと。

へえ、、

勉強しないとどんどんオキザリになっちゃうよ


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by kenzaburou41 | 2016-10-09 08:01 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

残食道がん

JDDWのテーマが頸部食道〜下咽頭にまたがる癌特集なんで

いやこれ俺でなきゃまずいっしょ

ってことで調査中。

食道癌の術後に残った食道に結構表在癌でてきてまして

もともとの食道癌が治ったとしても
同じ扁平上皮だから5年以上経ってから
結構でてくるんですね

で、頸部食道癌は、下咽頭とお隣だし
方針は食道に準じてやる、というのが一般的ですが

下咽頭だとsm2だろうかsm3だろうが
リンパ節転移なければELPSでとれちゃう

ところが食道はというとsm2-3は根治手術
(頸部食道切除+頸部郭清+遊離空腸再建)
が一般的

でも最近は食道切らなくていいんじゃね?

って考えもでつつあり

これからの高齢社会

なんでもかんでも切る時代から

早く見つけてもらって軽い負担で治す時代に変わるんですね

内視鏡も食道癌や頭頸部癌の治療後の定期検査
や治療前の精密検査に
バルサルバ法をやらない内視鏡医は非常識

ブログの読者からの温かい声援を聞くと

そんな時代がくるような気がして
この先の10年が
楽しみなんですわ

患者さんの声が常識を変える時代に〜

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-03-19 00:15 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

体重が減る

食道癌の手術後

20キロ体重が減りました
という女性。

男の方だと、「なかなか体重が増えなくて
ショックを受けました」
というけど

女性だと60キロあったのが40キロに減ったので
うれしかったです

という。

でも最近、先生、体重が12キロ増えて
52キロまで増えてきたんです、、

だんだん生活に体がなじんできたんですね
また太ってきてちょっとどうしようかと。。

術後10年も経つと、ある程度
元気になって、その新たな体のつくりに
慣れて、体重も増えてくると

やっぱり女性は強い、、

男性の食道癌は女性の食道癌の方の
7倍死亡率が高いといわれ

他の癌とくらべダントツ1位。

男性には
くよくよしないで、体重が減ったのを
喜ぶくらいのたくましさを。

そしていつか癌を克服し、
体重が増量に転じるとき
新しい楽しみが増えてくる!

負けるなオヤジ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-12-15 23:49 | 手術後のアフターケア | Comments(1)

ダンピング症状

手術をした患者さんに聞くと

食道癌術後のダンピング症状。

食べ物が胃にはいってそれが容量不足のために
一部が溢れるように腸に排出され

吸収の早い炭水化物が小腸に流入することで
おきる

これにより冷や汗、ドキドキ、めまい、だるさ、
脱力、熱感などの症状が出現し

数時間横になってようやく落ち着く
という方も。

一度起きるとなかなか立ち直れなかったり

何年たっても時々ダンピングをきたす、という方も
いらっしゃいます。


解決策は「高タンパク、適度な脂肪、主体の食事で炭水化物は
控えめ」で少量づつわけて食べること。



「食べると苦しくなるから、食べる気もあんまり
しないんですよ」

という患者さん、実は食生活の仕方を
どうするかを悩んでいるかも。。

患者さんの立場にたって、
とはいうものの

早食い、大食いの生活に慣れている自分は
なかなかその苦悩を想像できずに


ごめんなさいっ〜

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-10-01 23:06 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

胃管は除菌せないかん

食道癌の5年生存率が5割越えるようになり

食道癌そのものでは死ななくなった

かわりに長期生存例が増え

頭頸部がん、肺がん、
膵臓癌など

他の癌ができてそれで命を落とすことがたまにある。

救済できそうなのは、頭頸部癌と胃がん。

これらは内視鏡検査を定期的に受けていれば
いつかみつかる


酒を続けている人はかなり高率に
頭頸部癌ができる

胃がんの方は、ピロリ菌が原因なので
こいつを駆除することが重要


胃管がん 進行してみつかると大規模手術

早期でみつかると内視鏡



早く見つかれば内視鏡で済む


これが消化管のがんのメリット。

その場でぽんと切除してはいおしまい。


これから術後にそういう方を経験する機会が
ふえるんだろうなあ

内視鏡が吻合部を超えないこともあるので
細径でもESDができるように備えておくんですわ


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-03-02 22:38 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

めまいと入眠障害

気管食道学会でめまいの話を聞いてきたんですわ

本邦では国民の1割が睡眠剤をもらっていて
高齢者になるほど、その使用頻度が高い

眠れないと訴える患者に日本では、ベンゾジアゼピン
系製剤と使う事が多いが、これは世界とくらべて
日本は圧倒的に使用量が多いそうである

不眠を訴える場合は安易に薬をだすのではなく
なぜ眠れないか、の原因をよく知って生活指導を
することから始める

効かない場合はベンゾジアゼピン系の薬が投与されがちだが、
この薬は筋弛緩作用があり、マリファナや脱法ハーブよりも
毒性や依存性が強いともいわれ、

またベンゾジアゼピン系の睡眠剤を長期飲んでるかたは短命
であるという報告もある(まじか、、)

よってベンゾジアゼピンを処方するな!
脱ベンゾジアゼピン!なのだそうだ。

高齢者はとくに転倒や骨折のリスクもあるので、
睡眠ガイドラインでは高齢者には
「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」がお勧めである。


その薬はZ drug(ジードラッグ)ともよばれ
頭文字がZolpidemなど、頭文字がZで
始まる薬3つ。

アモバン、ルネスタ、マイスリーの3つ。

アモバンは苦い、
マイスリーは半減期が短い

これらのいいとこどりがルネスタであり

ちょっと苦いけど、どうしても薬を処方する場合は
ルネスタがお勧めなんだとか。

へえ~、、、


なるほど~


ルネスタ、、、、エーザイじゃないか、、

今度処方してみよっと。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-02-22 16:33 | 手術後のアフターケア | Comments(1)