カテゴリ:頭頸部表在癌研究会( 11 )

頸部食道癌

頸部食道癌は食道がんの中で頻度は低く

全食道癌の5%程度と言われる

転移先は頸部なので

進行癌でも縦隔リンパ節郭清は不要で
両側の頸部郭清、頸部食道切除、遊離空腸再建が基本術式
気管に浸潤しているとこは咽喉頭食摘が一般的で、
それが嫌な人はケモラジを選ぶ

ケモラジが聞かない場合は、ESDで削ったり
今ならPDTを使う施設もごく限られてるけどある。

さて、下咽頭がんがあれだけ局所を削ってなお
局所制御がいいってことを踏まえると

そのすぐ下の頸部食道も似たような考えが成り立つのでは
ないか、

局所はESDで削る、リンパ節は別どり、あるいは出てきてから取る

ってのもあるんじゃないか

なんてことをちょっと考えてみて。

プライマリーの頸部食道癌と
食道癌術後の頸部食道癌では、どう違うのか。

食道癌術後の場合は頸部リンパ節はすでに郭清すみだから、
たとえ深くても、放射線追加しなくてもいいのだろうか。

色々と疑問が生じます。

ちょっと調べてみますかね。











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by kenzaburou41 | 2017-07-05 22:29 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

第18回頭頸部表在癌研究会終わる

新潟長岡の講演を終えて朝一で東京に戻り
頭頸部表在癌研究会の発表へ。

昼間に築地でぶり照り焼き定食を食べて

会場に戻ると、ざわざわっ

師匠に「次の当番世話人決まったよ、あなたです」

へ?

何のこと?

大ボスが退官されたんで、世話人を交代することになり

「みんなの反対意見がなければ世話人だよ」

と言われていたものの、まさかの当番世話人だなんて〜

しかも今後は表在癌だけでなく、進行癌の治療についても
今後は取り入れていくっていうのでまさに
「頭頸部外科、食道外科、内視鏡科」の交わる部分に
アプローチできそう

頸部食道癌が下咽頭に進展している時、
手術でどこまで喉頭温存か
っていうテーマでもいいし

いやまさにタイムリーな演題を集めて
実りある学会へ

全国から会場にあふれんばかりの医師が集う

そういう会にしなくては

みなさま、来年の日程、これから考えて調整いたしますので
どうぞよろしくお願いします〜












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by kenzaburou41 | 2017-07-01 20:28 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

頭頸部表在癌研究会 サテライトシンポジウム

会 期:2017 年 7 月 1 日(土) 16:00〜18:00 頃(予定)
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会終了後に行います。
研究会プログラムの最終的な Timetable により、上記時間帯は早まる可能性があります。

会 場:国立がん研究センター築地キャンパス内 国際研究交流会館 3F 国際会議室

〒104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 URL http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/access.html
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会と同じ会場です。

参加費:第 18 回頭頸部表在癌研究会参加者は無料(再度の受付も不要です)。
サテライトシンポジウムのみ参加される方: 3,000 円(受付でお支払い下さい)。

サテライトシンポジウムプログラム:(招聘講演者と仮演題名)
1) CO2 レーザによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Kosin 大学 Kang-Dae Lee 教授)
2) ロボットによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Yonsei 大学 Se-Heon Kim 教授)
3) CO2 レーザによる経口的輪状咽頭筋切断術(久留米大学 千年俊一准教授)
4) ロボットによる頸部郭清術・甲状腺手術 (Yonsei 大学 Yoon Woo Koh 教授)

上記研究会が7月1日
今話題の築地 国立がん中央の国際研究交流会館で開かれます。

朝から研究会で、その最後に基調講演の嵐っ

ふるってご参加ください〜






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by kenzaburou41 | 2017-06-20 23:10 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

頭頸部表在癌研究会

そして明日は築地の国立がんセンター中央病院で
頭頸部表在癌研究会が開かれます。

なんと内視鏡の師匠が、一般演題で
何十年ぶりかの?エントリー

おおっ抄録のトップに師匠の名が。。

気、、気合はいってる、、、

こっちも本気でやらなきゃ
やられるっ


といま必死こいてデータを解析中。

まだまだあと1日ある。

明日は築地でお会いしましょう

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-06-24 06:15 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

頭頸部癌の手術は大きく変わる

昨日、理事長講演をきいてて。

もともと頭頸部癌学会、第一回目は「手術供覧」といって
うまい先生の手術をみんなで見ることから始まり
1961年に125名の医師によりスタート。

一回目のテーマはなぜか「頸部食道癌」だったという。

なぜ頸部食道がんだったか、

最初に外科の先生に頸部食道癌をテーマにしてと頼んだ
ところ、あまり成績がよくなかった、で講演を断られた。
そこで耳鼻科の先生が
代役で頸部食道癌の手術成績をだしたら外科よりもよかった、という。

頸部食道癌の治療は食道外科医が切り開いたのではなく
耳鼻科医が切り開いたのだとか。

へえ、、

でそのうちだんだん、頭頸部外科というのができてきて1976年までは
研究会として続き、それから2004年に学会になった。

よって歴史はまだ浅い

この間に手術法の進歩、下咽頭癌への咽喉食摘、有離空腸再建、血管吻合
などが確立され

さらに手術以外の治療=ケモラジが進化した。

そしていま、低侵襲手術としての下咽頭表在癌へのEMRが1996年世界ではじめて
東京医科歯科大学食道外科で始まり

さらにESDに発展、

耳鼻科からELPSやTOVSなどの経口的切除術が発展し、いまにいたる。


学会に参加してみて
ここ何年かでだいぶこの世界は変わったんじゃないかと感じる。

ELPSやTOVSの適応をどこまで広げるかはまだわからない
ところもあるけど

確実に早期でみつかる頭頸部表在癌は増えていて

頭頸部癌学会では最近、かなり頭頸部外科医がELPSやTOVSに
積極的に力を注いでいる印象で。

それもわりと進行している病気にトライしている。

食道専門家が「なんでもかんでもとりにいっちゃいけない」
なんて思っても、それは食道の世界でしょ、
頭頸部じゃ、切除+あとから郭清でも大丈夫なんですよ
といわれたら、そうですか。と、うけいれねばならない。

施設によってはケモラジ、ケモと組み合わせてどうにか声を残せないか
と試みている が、まだ長期成績がでてないので
なんともいえないし

そんな縮小手術で癌が治るんか、と咽喉食摘をやっぱり勧める
と、これまでの方針を曲げないところもある

でもELPSやTOVSをとりいれないとこの先話にならない
のは間違いなく。

頭頸部外科医は消化器内視鏡医、食道外科医と
タッグをくんでこのQOLがよくかつ、機能温存ができる
治療に取り組むべき

8時間かかってた手術が2時間で終わるようになる

歴史の転換点にいるのだ〜


あと10年後にこのブログ読んだら

どう思うだろうか

大きく変わってるといいな


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-06-10 22:18 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(1)

頭頸部表在癌内視鏡治療後の長期成績


これまでに経験した223例350病変のうち、

2年以上経過観察できた116例 184病変の頭頸部表在がん

下咽頭癌が最も多く、141病変

梨状陥凹が88 後壁が44 輪状後部が9

梨状陥凹は左右にわかれてほぼ同数、酒がたまる領域だから
均等に癌ができやすい

中咽頭癌は34病変、このうち後壁が消化器内視鏡で見つけやすい
のでもっとも多いが、耳鼻咽喉科によると
側壁、前壁、上壁、後壁の順で後壁はもっとも少ない。

喉頭癌は9病変、声門上が6、声門が3。

治療 ELPS 117  EMR 46 ESD 14 APC 2  生検のみ5

EP癌103

SEP癌 81

同時性多発癌が27例 23%

異時性多発癌が20例 17%    合わせると4割。 


食道癌は多発が原則だが、咽頭癌も多発が原則である。

EP癌の大きさ中央値 13mm

SEP癌の大きさ中央値 20mm 

SEP癌のリンパ節転移7例 6%

術前抗がん剤をやるくらいのSEP massive癌や
腫瘍の厚み1500μm以上
脈管侵襲陽性例などは転移する可能性を考慮すべき

昔は彎曲型喉頭鏡もなかったし、EMRの分割が主体だったので
局所再発も多かったが、今は、視野もとれるし、
口から電気メスやかん子をつかって簡単に一括切除できるので
局所再発はうんと減った。

長期予後 原病死2例

     他病死5例

     他癌死21例。  もともと進行食道癌のかたに下咽頭表在がん
ができて、それを治療してたので、当然食道癌で亡くなるかたが多い。

    しかし、それに加えて要注意なのはあとからでてくる肺がん。

    のど見て食道みて胃をみて、ほんのちょっと十二指腸みて

    消化器の癌はカメラがすげえ進化したので、早期がんも発見
    しやすいが

    特に肺がんは気をつけないとスルーされやすい

    
   ふう、、学会の抄録登録まにあったぜよ。


   SEPは食道でいうm2~SM3まで含まれるから

   消化器のように SEP1, SEP2, SEP3とかに分けるべし。

   SEP1:m2くらいの下方進展

   SEP2;浸潤癌だが厚み1mm以下

   SEP3;厚みが1mm以上で転移リスク高いもの
    

   な〜んてことを将来いえたらいいのになあ〜



    ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-03-18 23:05 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

modified Killian

耳鼻科領域で最近行われているのが
modified Killian法で

患者さんは椅子にすわってて

ふか〜くお辞儀をして

クビを左右に振り

プ〜っと頬を膨らませる
というもの。

へ〜、こうしてやるもんなんだ

と英文論文にもなっていて

さらには動画までついててチャンピオン
画像が見られるんですが、、、

。。。。。。


やっぱり消化器内視鏡
が数段良いことは明らか。

BLI経鼻内視鏡が現時点で最強の
ヤバい内視鏡。


普段僕らがやってる「においを嗅ぐ姿勢」
でうまくいかない時に、Killianを
使うとうまくいく症例もあります。

消化器内視鏡医が経口から
経鼻に移行して

舌根や食道入口部を筒抜けで見るように
なったら,これはヤバい。

今まで早期発見できなかった
病気も次々に見つかるだろうことが
予想されます


教える方は
当然この方法を知っておくべきで

いいものはどんどん取り入れないと


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-27 06:26 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

輪状後部表在癌

頭頸部表在癌研究会では
下咽頭癌のうち、みつかりにくい
輪状後部癌の検討を発表してまいりました。

当科で2008年から経験した下咽頭表在癌
168病変のうち、輪状後部の癌もしくは
輪状後部にかかる病変は21病変(17%)
と頻度は少ないのですが

梨状陥凹や後壁にくらべると
死角になっていて見にくいので
発見が遅くなり易いと思われ。

よって見つかると、進行がんで
すぐ深い所には輪状軟骨がありまして
放射線治療で制御できなければ
声を失う、という危険地帯であります。

梨状陥凹がんのうち上皮下浸潤癌のリンパ節転移9.3%
後壁は12%にたいし
輪状後部癌は25%におよびまして

全例が男性。

「女性の鉄欠乏貧血、食道web、輪状後部癌」
なんていうけれど実際は
男、酒飲み,フラッシャー が高頻度。

課題は早期発見。

「鎮静して、NBI拡大がいい」
なんて言ってる先生には
まず輪状後部表在癌の発見は難しいと
思われますし

拡大内視鏡には死角があるんだ、
ということを
理解してないと,痛い目にあいます。


経鼻+Valsalva法を勧める理由は
この一点。

食道入口部が
内視鏡的に筒抜けに見える
かつ真ん中から内視鏡を挿入できる
ので、おそらく挿入時の合併症は
少ない。

画質もよいのでよく見える。

でございます。

耳鼻科の先生に
「先生,まさかこの方法全例にやってる
わけじゃないですよね」といわれ。

「いえ,この方法簡単ですし、
全例にやってますけどなにか?」


常識はいつの時代も非常識から
始まります

全国に広まりますよう

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-06-15 22:03 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

サルベージELPS

過去の頭頸部表在癌研究会において
なんどか放射線治療後の再燃への
ESDやELPSは傷の治りが悪く、
感染したり、軟骨が壊死したりするので
要注意

という発表があったのですが

このたびも、放射線治療後のESDで
軟骨壊死が生じた3例

の報告があり。

いずれも70Gyの照射後。

再発/または異時多発までの期間は
それぞれ8年・9年・9ヶ月
といった症例。

1例は輪状後部にできて、
なんのことはなく切除できた

にもかかわらず、治癒が遷延し
退院して2ヶ月後くらいに
咳や痰の増加で救急外来受診

よくみると輪状後部に穴があいている。

待ってもなかなか治らない
食べると気管に入るから食べられない

「食べる事と声、どっちを優先しますか?」

というチョイスを迫られ

食べられないよりは、、、と喉頭摘出。

うーん、、実際低侵襲と唄いつつも
放射線治療後の再発再燃ではこういう
こともあるんだな、、どこでもたくさん
症例を積んでる施設ではありなんだ、、

対策:
食事開始をうんと遅くする。

軟骨を焼かない

局注をしっかりして層を
見極めながら切除する

くらいでしょうか、とにかく治りが悪い
から、1ヶ月くらい入院することも
あることをよく理解してもらう必要ありだし

特に輪状後部や梨状陥凹の内側を
焼く時は注意しなくては。。
あそこ、出血しやすいんだけども。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-06-15 19:21 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

15回頭頸部表在癌研究会

食道癌集学的治療研究会をおえ

内視鏡学会関東地方会でBLIの
講演を聞いて

頭頸部表在癌研究会にでてましりました~っ


頭頸部表在癌の治療前にはまずValsalva法やKillian法を用いた
咽喉頭展開をもちいて下咽頭喉頭をよく伸展させて観察する

そして輪状後部や食道入口部に異常がないかを確認する

のが研究会レベルでは、すでに常識になりつつあり

これをやらずに咽喉食摘になりました、外切開になりました
というのはオーバーサージャリー

とくに食道がんにかかって放射線治療・手術をうけて、5年以上たって
さあ安心だとおもった5年ー10年の間にかかる頭頸部癌

あるいは頭頸部癌で放射線治療をうけたあとにできる食道癌。

こいつらは、定期検診を続けることで必ず治せる。


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ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-06-15 05:59 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)