カテゴリ:サルベージ手術( 10 )

見た目

手術できるかどうか年齢よりも
見た目が大事で。

特に放射線をあててその後癌がのこった
あるいはぶり返した場合の問題。

もともと手術が嫌だから、
あるいは手術する体力がないから放射線を
あてたのに

一度は効いたように見えて半分が再発

治ったと言われて油断したわけではないけど

癌ぶり返す。

さあどうしましょう

ここで見た目が重要で

う〜ん、、このヨボヨボ感とても手術には
耐えられまい

ESDでとれるものはとっちゃう

あるいは今はPDTという新しい方法もある
けど

機器が高額なのでなかなか病院に
置いてあるところがないのが現状。

うちにもまだないPDT

手術もできないESDも無理
そういうお困り症例には必要

買ってもらうよう申請するんですわ


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-02-08 23:26 | サルベージ手術 | Comments(0)

限界に挑戦

内視鏡治療の限界は、
筋層にちょっとはいった食道癌を内視鏡で
きること

外科治療の限界は、放射線照射後
気管に浸潤した癌を食道と気管ごと
きりとり、喉もとって再建する手術

「最近は手術か放射線治療かで
放射線治療を選んで、一度は効いたけども
がんが0にならずに再燃し、すでに切除不能
といわれた、といって紹介されることが
少なくないです」

「でも切除できない、といわれたら患者さんは
絶望しかないわけですから、合併症も心配
ですけど外科医は挑戦するんです」

という大手術。

外科学会で
名医のサルベージ手術を
ビデオで拝見し

内視鏡の限界より
次元の違う限界。すごいっ!

日本の食道外科医は
がんばってるぞ〜

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-04-19 07:26 | サルベージ手術 | Comments(0)

陽子線後の手術

陽子線治療後の手術って
どんなもんだろう?

っていうけど

放射線治療後と違うんだろうか

陽子線だからピンポイントにあたっているので
さくさくはがれやすい

たぶんきっとそんなことはなく

PDTのあとの再手術はとても大変って
聞いたことがあるし


線維化で固くなっていて、境界がわかりにくく、、、
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by kenzaburou41 | 2015-03-07 00:24 | サルベージ手術 | Comments(0)

手術の限界

外科学会のネタ、
手術関連でなにか発表ネタあるかなあ

「ハイリスク食道癌への外科治療の適応限界」

ってテーマがあって。

はて、外科手術の限界とうたって
採用されそうなネタとは。

T3.9に挑戦したらT3でしたとか

大動脈合併切除やりました

気管合併切除やりました

の「これも一緒にとっちゃった・
再建を他科と協力うまくやった
外科医あきらめちゃいかん系」か

あるいは壁内転移バリバリ、
転移個数40個取れました+
DCFガンガンで長生き系とか

超進行癌の場合は、それに変わるケモラジ治療が
あるので「限界に挑戦」といっても、
「いやあ、それは外科治療じゃないほうが
いいんじゃないの」ってことになる

切りゃあいいってもんでもない
のが食道外科の難しい所。

そうすると、気管食道瘻でヘロヘロの
人に食道バイパスを置いて、ケモラジして
食道を最後に切除して長生きしている系
(作戦勝ち系)か

あるいは年齢での頂点、100歳で
手術しました系か

こんなに心臓も肺も腎臓も肝臓も
悪いのに手術にチャレンジしました系か。

あとは、やっぱりどの外科医も切除を
あきらめたサルベージ手術系か。

ケモラジ後に急速に再燃して
「うちではもう取れません、
他の病院を探して下さい」
と言われた患者さんの絶望感といったら
。。。

う〜ん、どれも考えさせられる。。

心の中で,「これ手術しちゃいかんやろ」

っていうのは外科医一人一人違うもの。

むしろ、こういうのは手術しちゃいけないですよ
手を出したらとんでもない怖い目にあいました、
気をつけましょうね

というのが知りたい。。。

けども、自分の限界を早々に決めちゃうのも
外科医としてどうなのか。

手術したら救えるのに挑戦しないのも
どうなのか。。。

というように
食道外科医はいろいろな選択肢の中から
悩むんです

でも一度やると決めたなら

私達のチームに任せてください、
安心してください と。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-09-01 23:43 | サルベージ手術 | Comments(0)

癌の嚥下困難

進行癌で周辺臓器に浸潤があるばあい
まず根治的手術をすることはなく、
抗がん剤、放射線、ステントといった
非手術治療が選択されます。

放射線治療で癌が小さくなった
けど癌が完全消失しなかった

あるいは消えたように見えて
再発してきた

この場合は急速に癌がぶりかえす
ことも少なくなく。

「嚥下訓練を一日100回やった」
「なるべくよくかんで嚥下に集中した」

と本人や家族が一生懸命やっても
飲み込みにくく、その意欲とは裏腹に
癌は進行していく

この辺が、癌がないリハビリ患者さんと
癌がある患者さんとでの大きな
違いで

我々も、手術でとりきれるだろうか
いや取りきれないだろうからせめて
バイパス路を作って上げようか

もし手術で合併症が起きたら
頑張ったけども食べられずに亡くなる
こともあるかもしれない

あるいは取り残したら
あっという間に癌が進行してしまい
結局そのまま亡くなるかもしれない

何もしないで胃瘻だけでその後を
過ごした方が長生きするかもしれない

でも、、、

食べさせたいっ。。

ポテチ1つでも。。


癌の嚥下困難をなんとかするには
やっぱり安全な手術を提供するに
尽きるだろうし

定型的な手術よりかは
その人にあった負担の軽い方法を
提供すべきで。


難しいからこそ
専門家の腕の見せ所。

「短期的、中長期的な希望や見通しを
たててあげると前向きになる」

言葉一つで患者さんのその後の
人生も大きく変わる

ちいさな喜びを大事にせねば。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-12 00:59 | サルベージ手術 | Comments(1)

サルベージESD後のサルベージ手術

他臓器に進行がんがあったために
食道癌は放射線治療を選択。

効いたと思ったら局所再発し

筋層浸潤が疑われたけど、
リンパ管も潰れてるだろうし
明らかな転移もないから
局所制御だけでもなんとか
ならないか

とおもってESDで取りに行って
筋層を削りながらなんとか切除。

放射線による線維化で組織も
固くなってるから穿孔しないんじゃ
ないか?という仮説

でも本来は危険かもしれない
ESD 

やってみてなんとか取れたけど
奇麗に一括、とはいかず。

病理では深部断端陽性。

外科医の立場からすると、ほら見た事か、
ESDの適応外でしょう?
やっぱり最初から手術したほうが
よかったんだろうか?と思いますが。

この後の選択肢

さてこの場合、どうします?

1)そりゃ、もちろんサルベージ手術でしょうに

2)他臓器がんのほうが予後因子だったら食道は
様子を見る、でてきたら考える、もしくは
PDTを加える

3)放射線はもうつかえない、効果のありそうな
抗がん剤を続ける


そういえばサルベージESD後にsm2だったから
とかly+だったからとかでサルベージ手術を
した経験はないぞ、あまり聞いた事もない。
取りきれていればいいというのがサルベージ。

みんなどうしてんだろう。。。

複雑な状況だからガイドラインにも
載っていない。


でも治るチャンスはここしかないかも。

治るチャンスにかけて
やってみました、サルベージ手術。

幸い,大きな合併症なく無事に退院。

そして切除標本の病理。

「癌細胞はありませんでした」

えーっ、、、ということは
ケモラジ+ESDで行けたかもしれない
ってことか。。

チャレンジしないとわからないことが
たくさんあって

また一つ経験値アップ。

もちろんサルベージESDは
早く見つけて早く奇麗に
とれたほうがいいに越した事はない

組織を確認してみようとおもいます。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-03-21 23:57 | サルベージ手術 | Comments(0)

サルベージできません

こないだ放射線照射後の局所再発

って患者さんが来て

そこそこ進行してるけど
頑張ればESDできそう

って見立ての人ですわ

うちじゃ危ないから、できませんっ
っていろんな所で断られたっつー
ことで

やってみたら,確かに難しくて
何度も心が折れそうになって

「撤退しようか」

と思いながらも、一応切除できたんですわ

「内視鏡ではとれませんでした」
となると残る治療はPDT
か、サルベージ手術ってことになる

とれるかどうかで大分
ちがうんですわ

これが手術の場合はもっと
厳しいんですわ

「放射線で治ったと思ったのに
再発して、もう切除不能です」

となると,後に有効な治療法
が残されていない

外科医も「これならなんとかとれそう」
はチャレンジするけど

「どうみても切除できない」
には挑戦をためらうもの。

再発を早く見つける事

できるだけのチャレンジをする事

医者が簡単にあきらめない事


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2012-10-04 23:59 | サルベージ手術 | Comments(0)

サルベージESD

b0180148_9563484.jpg


ケモラジ後の局所再発

技術的にsm3でも取れないことはないけれども。


果たしてこれで治るか、といわれると

多数例の長期経過をみていかなければ
なりません。


現時点では手術がとてもできそうにない患者さんへの
姑息的治療の位置づけである。

でもこれで治ったらいいなあ。。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2012-08-26 10:01 | サルベージ手術 | Comments(0)

進行食道癌の治療戦略

来院したときにすでに肺や気管支との交通があって
根治切除が難しい、というときに

抗がん剤、放射線を行う、

というのが標準的な治療法ですが

先に食道バイパス手術をしてから

食べることをまず確保して、抗がん剤、放射線をやる、

というような戦略もまたありまして。

手術、抗がん剤、放射線をどう組み合わせるかは
人それぞれです。

個々の状況でなにがベストかを考えながら治療が進みます。


バイパスやりました。

放射線抗がん剤終わりました。

幸い、放射線がよく効いて癌は小さくなったようです。



さて、ここでも選択肢が3つあります。


1)癌が治ったように見えるくらい小さくなっている、
しかも食べられているのでしばらく何もしない

2)抗がん剤がよく効いていたから抗がん剤を継続する

3)がんが消えたかわからないが、今なら根治切除が
できるかも、、という可能性にかけて残った食道を
取りに行く


さて、ケン三郎の施設はどれを勧めるでしょう?


手術があまり得意でない、腫瘍内科が
経過を見ている、なら2)だとおもいますが


CRになったように見える=半分は再発する


こともわかっていますので、

3)の食道切除を勧めています。


問題はきれいに癌をとりきれるか、というところ。

ここで癌がのこってしまうと、あとにはもう有効な
治療が抗がん剤しかのこってないわけですので

明らかに取り残しそう、、、な場合は手術を勧めません

1)の経過観察もなくはないのですが


放射線でたたかれてそれでも残った癌は
強力な反撃をしてくることがあります


ゆえに、チャンスはそうない、とおもって
放射線治療の後遺症がないことを確認できたら

よく相談して、治療方針をたてましょう
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by kenzaburou41 | 2012-08-26 00:59 | サルベージ手術 | Comments(0)

サルベージ手術の時期

切除不能進行食道癌の治療ですが

まず肺や肝臓,骨といった遠隔臓器に転移している
ステージⅣb期

この場合は「全身病」と考えるので治療の主体は
抗がん剤が中心で、大きな手術が適応になるのは
よっぽど治療がうまくいって、遠隔転移のコントロールが
ある程度ついている場合に限られます。

「切除不能」で周辺臓器に浸潤している場合。

一般的にリンパ節転移が8個以上ある
食道癌は治療成績が良くない
ということが分かっていますので

抗がん剤、放射線を駆使してある程度
癌を小さくする必要があります

ところがこの効果には
個人差があって

みんながみんな効くわけではありません

さらに1度小さくなっても
癌細胞が0にならない限りは
また必ずぶり返します。

放射線と抗がん剤で小さくなったけど
0にならなかった、残ってしまった
というときに、「癌を治す」治療を
サルベージ(救済)手術と言います。

通常の手術より、放射線があたった
あとの手術は危険度も高く、
合併症も高率に置き、さらによっぽど
安全に手術をしなければ命を落とすこと
もあります。

それだけ危険もある手術ですから
「やっただけの効果」が期待できなければ
手術を薦められません。

治療して効果はあったけれど、
どうも完全に切除はできなさそうだ

という場合はサルベージ手術の
適応にならない

手術しても、それに見合うだけ
長生きできなければ,
最低でも半年は生きられること
が推定される場合が手術の適応
です。

ですので
抗がん剤、放射線で今治療している
方が

癌が小さくなって、手術が出来る

という所まで全員がたどり着ける
わけではありません

放射線が終わって1ヶ月。

放射線終わった後の,独特の倦怠感
から回復し

さらにその時点で「癌がとりきれそう」
と判断した場合に,
外科医が「勝ち目がありそうですから、
手術しましょう」となります。

また、うんと効果があって癌が0になった
ように見えるという場合には

「もうすこし抗がん剤を続けてみましょう」

という作戦もありますので

まずは「治療効果がどれくらいあったか」

「手術ができそうか、意欲があるか」

「治療に前向きか」

いろんなことが総合的に判断されます。

「切除不能進行がん」の場合、
放射線が終わっても

実際は治療が始まったばかり

今後は、個々の状態で作戦も変わります。

よーく主治医の先生
と相談しながら、治療を
続けましょう



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2012-08-04 00:55 | サルベージ手術 | Comments(0)