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協力してほしいこと

手術を受けてもらう患者さんに協力してほしいこと。

1)禁煙を守ってほしい

タバコを手術の直前まで吸っていると自殺行為です

肺炎、無気肺、人工呼吸器関連肺炎、ARDS
呼吸器合併症がもっとも怖い合併症です

2)やせてほしい

手術時にお腹の脂肪がたくさんついていると
リンパ節郭清がものすごくやりにくく
きれいな手術ができません、血もでやすく
難易度もあがります、適度に運動して
手術に備えましょう

3)呼吸の訓練をしっかりと

肺炎の予防には肺を事前に鍛えておく
必要があります。

美木良介のロングブレスダイエット

おそらくあれはかなり呼吸訓練にもなるし
ダイエットにもなりますから明日からでも
始めましょう

4)歯医者に行く

口腔内ケアがものすごく重要です、
歯垢、歯石をきれいに取ってもらい
歯磨きを一日5回やりましょう

5)アルコール依存を減らす
食道癌患者さんの3人に1人はアルコール
依存症です。お酒を毎日飲んでいて急に
入院、禁酒となると禁断症状でおかしくなる
人がたまにいます。

お酒は食道癌の最大の敵ですが、
私もお酒が好きなので気持ちは分かります。

入院前にちょっとずつ減らす、あるいは
飲まない日を作るなどの心がけをしましょう

6)家族を大事にする

手術ほど心細いものはありません
身近な人の支えが大きなパワーに
なりますので、家族とよくコミニュケーションを
とって、みんなで戦う姿勢を作りましょう。

万が一,の事があったときに、大事なことは
良く話し合っておきましょう。


7)自分が戦う本人であることを自覚する

医者や看護師に促されて、ではなく
自分が治療の中心であるということを
自覚しましょう、一日一日を大事に
準備して手術に備えましょう

8)主治医を信頼する

何か問題が起きたからといって
お金で解決できるわけではありません

「患者さんにお休みはないんだよ」と
毎日患者の状態を欠かさず見にくるのが
名医です

主治医チームの力を最大限信頼して
粘り強く一緒に戦いましょう


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-31 01:03 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

ご講演

ケン三郎の師匠のヨーイチさんに

昨日拡大内視鏡~超拡大内視鏡
の講演をしていただいたんですわ

血管新生の観点から食道表在癌の診断を
考えるってことで

「血管だけで深達度がわかる」

ようにとりきめようとしているけど

実臨床ではいろんな癌があるので
血管だけで診断できるものと
そうでないもの、いろいろ多様であり


EPLPMを示す
拡張蛇行口径不同形状不均一

からループ構造から逸脱した
新生血管(MM~)
の出現

これ以深のことは血管だけで
ものをいうのは危険じゃないかと。


B3=sm2でいいのか

B2=sm1
と厳密に言えるのか


正常血管

炎症やLGIN,一部の癌、境界病変



MM以深~


うーん、面白いっ!


B3血管がSM1とSM2の区別に
本当になるのか?

極めて重要なことで
治療法がかわります

今年はこのへんをきっちり詰めようっと。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-27 10:37 | 拡大内視鏡 | Comments(0)

抄録下書き

頭頸部表在癌の拾い上げにはNBIが有用であり,癌専門施設の多くで咽喉頭領域の観察にNBIが用いられている.しかしNBIがない状況で内視鏡を握る場合には表在癌は果たして見つけられないのだろうか?「マウスピースをくわえて口から内視鏡を挿入する」この一連の動作から見落しが始まっている.この領域を詳細に観察するためには,経鼻内視鏡と拡大内視鏡を目的に応じて使い分ける必要がある.経鼻内視鏡は咽頭反射が少なく時間をかけてじっくり咽喉頭領域を観察できる利点があり,口腔内観察,中咽頭反転法,Valsalva法などの工夫により,遠景から全体を見渡すのに優れており,経口内視鏡では通常観察してこなかった口腔底,頬粘膜,舌根部,下咽頭後壁~輪状後部の表在癌の拾い上げが可能である.一方で微小癌の詳細な近接観察に適するのが拡大内視鏡であり,NBI,BLIなどの画像強調内視鏡を併用し,Brownish areaと異型血管の出現により診断する.性能がいい分,視野は狭まることを知っておかなくてはならない.上皮内癌の肉眼的特徴として領域性のある発赤,周囲の正常血管透見の途絶,微細な小白苔の付着,周囲のメラノーシス等が挙げられ,近接時のドット状の異型血管を参考にする.上皮下に浸潤すると食道表在癌と異なり,隆起+平坦型を呈する事が多く,また色調も白色調と赤色調に分かれる.NBIに頼らず,通常光で左右差や領域性のある色調変化,凹凸をとらえるのが拾い上げのコツである.また患者の協力による動的な観察が非常に重要であり,安易に鎮静剤を投与してはならない.検査前の詳細な問診の聴取,検査法の説明など内視鏡挿入前から勝負が始まっている.何より見つけようという気合こそが重要である.
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by kenzaburou41 | 2013-01-26 06:44 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

術前化学放射線治療

日本では進行食道癌に3領域郭清を含む
食道切除再建が行われており

手術関連死亡も2%まで減り

手術もより安全に行われるように
なってはいるものの

一方で手術だけでは太刀打ち出来ない
進行した食道がんも経験するわけで

「外科治療」と「抗がん剤」「放射線」
をどう組み合わせるかが
課題。

海外では術前の補助療法が以前より
検討されており

最近では術前に放射線と抗がん剤を
つかいましてそれから手術をする

というような作戦もある。

このときのCRTは5FUとシスプラチン。

照射線量は20〜50Gyと施設によって異なる

海外では、腺癌が多く含まれており
日本での治療と単純に比較はできません、
術前CRTがいいという報告もあれば
そうでないという報告もある


日本では 切除可能例を対象とした
RCT46例が2006年に報告されていて

5FU+CDDP+40Gy後に手術した群と

手術群で各23例づつに振り分けられ

CRT群では3例が手術に行く前に遠隔臓器
転移がみつかって手術にたどりつけず

CRT後切除例の組織学的評価は
Grade3(癌が消えた!)=3例
Grade2=6例
Grade3=11例

CRT群ではリンパ管侵襲と脈管侵襲が
手術群より有意に低率

手術群の5年生存率41%
術前CRT群の5年生存率57%
P=0.58で統計学的有意差はなし

CRT群の治療後再発は9例
手術群は14例

再発形式

CRT群:臓器再発6例、リンパ節再発+臓器再発3例
局所再発1例

手術群:リンパ節再発6例、臓器再発4例、
リンパ節+臓器3例、局所再発1例

CRTがよく効いた症例は5年生存率86%
効かなかった症例は30%で有意差あり
(P=0.02)

Grade3=100%
Grade2=83%
Grade1=30%

術前CRTが良く効いた症例は
手術と組み合わせる事で
予後がよい

よって術前にそのCRTの効果が
ある例とない例を選ぶことが
今後の課題。

と結論。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-25 06:30 | 放射線治療 | Comments(0)

ESD無事終わる

今週は月から木まで

毎日ESDがあって

食道癌5つ

中咽頭癌1つ

下咽頭癌1つを

退治しました。


さすがに疲れましたっ、、、ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-24 19:41 | 内視鏡治療 | Comments(0)

セカンドライン

進行胃食道癌でファーストライン治療によっても進行した患者にドセタキセルを投与することは、対症療法のみの場合と比べて全生存期間(OS)を延長できることが明らかとなった。英国で実施された対症療法とドセタキセル投与を比較したフェーズ3試験、COUGAR-02の結果示されたもの。1月24日から26日に米サンフランシスコで開催される2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、英Addenbrooke's HospitalのHugo Ford氏によって発表される。

 プレス発表では、ドセタキセルをセカンドラインとして投与することが生存延長に寄与することを明確に示したと評価された。

 COUGAR-02試験は多施設オープンラベルフェーズ3試験で、白金系抗癌剤/フルオロピリミジン系抗癌剤による前治療で6カ月以内に進行したPS 0-2の局所進行または転移を有する胃食道癌患者を対象に行われた。患者はドセタキセル75mg/m2を3週おきに6サイクル投与される群(ドセタキセル群)と対症療法群に1:1に割り付けられた。主要評価項目はOS、副次評価項目は奏効率、毒性、健康関連QOL(HRQOL)などだった。

 2008年4月から2012年4月までに168人(各群84人)が登録された。年齢中央値は65歳(28-84)。81%が男性、PS 0が27%、PS1が57%、PS2が15%。疾患部位は胃が46%、胃食道接合部が34%、食道が20%。86%の患者が転移していた。

 試験の結果、ドセタキセル群のOS中央値は5.2カ月(95%信頼区間:4.1-5.9)、対症療法群は3.6カ月(95%信頼区間:3.3-4.4)で、ハザード比0.67(95%信頼区間:0.49-0.92)、p=0.01で有意にドセタキセル群の方が長かった。ドセタキセル投与により部分奏効が7%、病勢安定が46%に得られたが、ドセタキセル群の21%でグレード4の副作用が認められた。





最初の抗がん剤が効かなくなったら
どれくらい生きられるのか?


何もしない3.6ヶ月

治療群  5.2ヶ月


1.6ヶ月 長生きできる

どっちを勧めるかと

自分だったらどっちを選ぶか。
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by kenzaburou41 | 2013-01-24 00:51 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

ESDハイペース

今週、食道癌の内視鏡治療が5件あり。

週5件って師匠並みじゃないっすか

内視鏡医になりつつあるケン三郎

こうなったらとことん道を極めて
いきましょっい。

ぽちっとな

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by kenzaburou41 | 2013-01-24 00:41 | 内視鏡治療 | Comments(0)

口腔ケア

こないだ,歯科衛生士の先生を招いて
癌治療における口腔ケアの重要性の
ご講演を聴いてきたんですわ

外来受診した食道癌患者さんを
多職種で一斉にケアを始める
某大学のPERIOという素晴らしい
システムに比べると

恥ずかしい程に遅れに遅れている
わが大学

医科と歯科が別々に付属大学病院を
持っててそれぞれの能力は高い
のかもしれないのに

患者一人紹介するのに
紹介状を書いて別の病院へ
行ってもらうのと同じシステム
っつうんだから情けない。


食道癌の患者さんの術前、術後
の口腔ケアがいかに重要か

術後、メンタルでも落ち込んでる
患者さんの所に歯を磨きにきて
くれる歯科衛生士♪

きっと頼りになることと
思います

周術期だけでなく

再発して抗がん剤治療,放射線治療

さらには終末期にいたるまで

口腔ケアは非常に重要である

ということが,改めて分かりました。

「歯は命」とは良く言ったもので。

とにかく、術前術後
よく歯磨きをして肺炎に備えましょう


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-21 23:00 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

Killian’s position

昨日の頭頸部表在癌の主題が原発不明癌の
検索方法で

耳鼻科の先生から「キリヤンの姿勢」というのを
教わったんですわ


我々がやってる左側臥位、スニッフィングポジション、バルサルバ、
下顎前方けん引

とはまた姿勢がちがって

座位で、うんとお辞儀して、首を左右にふって、バルサルバ

する方法。


たぶん、体位が違うからアプローチも違うんだろうけど


「原発不明」は
「原発がどこか」がわかったほうが
いいわけで。。。。


もしかしたら、我々のやりかたで喉頭があがらない
人はこの方法がいい人もいるのかもしれない。


やってみるか。
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by kenzaburou41 | 2013-01-20 20:45 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

中咽頭反転法

頭頸部表在癌研究会が無事
終わったんですわ

食道癌と関連の深い中下咽頭癌

この3年間しっかり咽喉頭を
経鼻内視鏡で見てきたつもり
だったのに

舌根の進行がんを2例も
見落として

患者さんには申し訳ない
気持ちで一杯だったんですわ

なんとかしなきゃいけない

と思ってたどり着いたのが
マウスピース廃止
口腔内観察
Valsalva
そして最後に中咽頭反転法ですわ

今日、大きさ10mmの
中咽頭表在癌(舌根)を症例提示
してきたんですわ

動画提示すると
「おおーーっ」と驚嘆の声が
あがり

座長の先生から
「日本の内視鏡医はこんなにすごい
んだっていうのを感じさせる
素晴らしい診断法です」

「あ、いえ、私は食道外科医で。。」

世話人の先生にも

「これまで全く暗闇の世界だったのを
ろうそくで火を照らすようにして
前に進んでいる」

と大絶賛だったんですわ

ハイリスクの患者さんを
目の前にしたとき

経口から経鼻内視鏡に
持ち変えるきっかけになるかも

これがいろんな施設で広まれば
侵襲の大きな治療を受けなくて
すむ人が減るかも

世界にアピールせねば。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-01-19 22:51 | ELPSでのどを守る | Comments(0)