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経鼻内視鏡 本家

経鼻内視鏡で川田先生といえばこの先生が
本家本元。

「経鼻内視鏡の性能は向上。胃癌の早期発見を促せそうだ」と語る静岡赤十字病院の川田和昭氏
 「バリウムを飲む胃X線検査で異常が指摘されたが、経口内視鏡を受けたくないと駄々をこねていた人が、『経鼻ならば』と検査を受けたところ癌が見つかった。経鼻内視鏡は受ける人の抵抗感が経口内視鏡と比べて少ない。『だめだ、だめだ』ではなくて、どんどん胃癌検診に使う方向に変えていく必要がある」と、静岡赤十字病院経鼻内視鏡センター長の川田和昭氏は説明する。

 川田氏が重視するのは、経鼻内視鏡では鎮静剤や鎮痙剤を使わないため、麻酔による事故の恐れがないこと。さらに、舌根部を刺激しないので嘔気も催さないこと。経口内視鏡の検査で嘔気を催し、検査不能になった人を、経鼻内視鏡センターで受け入れるのは最近では日常茶飯事だ。

 静岡赤十字病院では、胃癌検診では400人に1人ほどの割合で胃癌が発見される。その頻度は経口内視鏡と同等だが、早期胃癌が多い傾向があるという。「内視鏡検査を従来よりも気軽に受けてくれる人が多いために、早期に発見できている可能性がある」と川田氏は見ている。

 静岡赤十字病院で経鼻内視鏡による胃癌検診を受ける人は増えている。2004年に経鼻内視鏡を導入し、当時、胃癌検診受診者は年間5500件前後だったが、2009年度には7000件強に増加した。その要因は、経鼻内視鏡による検診が年間およそ3500件まで拡大したことだ。2010年度には造影検査を初めて超えて、最も件数の多い胃癌検診法になる見通しだ。外来や入院を含めると、経鼻内視鏡による検査件数は2009年度に4316件になった。「今後は経鼻内視鏡による胃癌検診を基本にしていく。『経鼻の予約が取れないので、泣く泣く経口や造影に替えた』という声も増えてきた。経鼻内視鏡がなければ、胃癌検診は広がっていかないのではないか」と川田氏は話す。
視野角140度に拡大、画面も明るく

 経鼻内視鏡の普及は、2009年夏に、富士フイルムメディカルから新製品が出た点が大きいという。従来、経鼻内視鏡を胃癌検診で使用する場合の課題として、画面の明るさの不足、視野の狭さがあった。新製品では、照明用のファイバーの数が増えたことで光量が高まった上、視野角も従来の120度から140度に広がった。「実際の検査において、画質の面で経口内視鏡よりも劣ると感じることはなくなった」と川田氏は言う。取材の際、静岡赤十字病院の外科の医師が新製品による検査画像を初めて見ていたのだが、「経口内視鏡と変わらなくなった」と感心していた。川田氏は、「バイオプシーのための鉗子の柔軟性も向上し、胃壁面の全域から検体を採取できるようになった。分光画像を抽出できるので、特定波長の光を捉える観察でも不都合はない」と評価する。

 ただし、経鼻内視鏡の検査のネックは、鼻から内視鏡を入れる際に痛み、出血が伴う例があること。川田氏は、「円滑な検査を行うには前処理を正しく行うことが重要」と強調する。まず、8%のリドカイン(商品名キシロカイン)をスティックに付けて鼻粘膜の鎮痛を入念に行うこと。ナファゾリン(商品名プリビナ)で血管収縮の処理をすること。さらに、経口内視鏡はレンズ面の汚れを洗浄する能力が弱いため、消泡作用のあるジメチコン(商品名ガスコンドロップ)の溶解水を通常の内視鏡検査の80ccよりも増やして150ccにして服用してもらう。事前の患者説明を含めて、準備を万全にすれば、胃癌検診で経鼻内視鏡ほど適した方法はないというのが、川田氏の考え方だ。


これまたいろいろ議論のとこですけど
経口にしろ経鼻にせよ、
「もう2度と受けたくない」と思わせたら
終わりです。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 23:47 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

アカラ詩ア

「アカラシアの手術は従来、腹腔鏡やバルーンを使った治療がなされていたが、新しい治療であるPOEMは従来法よりも患者の身体的、精神的な負担が小さく、治療効果も高い。今後、標準的に行われるようになるのではないか」と、昭和大学国際消化器内視鏡研修センター教授の井上晴洋氏は説明する。

手術時間など従来法に課題

 井上氏が開発した新しい治療法とは、「POEM(per-oral endoscopic myotomy)」と呼ばれる手術法だ。腹腔鏡下手術ならば3時間から4時間かかる手術を1時間から3時間で完了させる。井上氏は2009年9月から2011年1月までに67例に実施している。

 そもそもアカラシアとは、食道と胃をつなぐ食道噴門部の食道括約筋が運動障害を起こす疾患。食道の疾患としては、食道癌、逆流性食道炎と並んで、念頭に置かれる「三大疾患」の一つ。食道括約筋が弛緩せずに肥大して、食道噴門部が狭窄。食べ物が滞留して食道が拡張したり、食べ物を押し込もうとして食道の壁が全体に肥大化したりする。物を飲み込みづらくなるほか、7割から8割の患者で胸が締まるような不快感の症状が出てくる。「全体で見れば頻度は低いが、食道を診察する医師ならば、年に数例は遭遇する重要な疾患」と井上氏は説明する。

 現在、アカラシアの治療としては、風船で食道を拡張させるバルーン拡張術が一般的に行われる。この場合、再発が起こりやすく、腹腔鏡下手術で食道の筋層を切開して胃噴門部を弛緩させる治療が行われることも多い。食道噴門部は体腔の奥にあるためアプローチが難しく、腹腔鏡下手術のためのトロッカーを5本も挿入する大掛かりものとなっていた。手術時間が3、4時間かかるのも手間がかかるためだ。

 こうした従来法の課題をクリアすると井上氏が見るのがPOEMである。

食道を締める輪ゴムを切る

 井上氏は、「アカラシアは食道が輪ゴムで締められた状態になっており、この輪ゴムを内側から切ってやるのがPOEM」と表現する。

 POEMは腹腔鏡下手術と異なり、食道の内側から筋層を切開する。食道に内視鏡を挿入して、内視鏡の先端から専用の三角形のナイフを出し、まず食道の中部を切開して、切り込むための入り口を設ける。ここから粘膜下層を筋層表面に沿って胃の手前まで剥離、粘膜下層にトンネルを作る。このトンネルの中で、食道胃接合部の直前まで食道内輪筋を切開していく。粘膜切開部分を閉鎖して完了となる。

 POEMの利点は幅広く出てくる。まず、食道の内側から行うために低侵襲で、手術時間が短いので患者の身体的、精神的な負担が小さいことは重要だ。その上で、従来の腹腔鏡下手術よりも優れた治療を行える。腹腔鏡下手術の場合、食道の外側からアプローチするので、筋層切開できる縦方向の長さは7cmほどの限界があった。POEMは食道の内側から実施するので、15cm超の長さで筋層切開することができる。長く切開できる分だけ、食道の運動障害を過不足なく改善させることができる。

 井上氏は、「POEMを行うと、患者は物の飲み込みやすさは大幅に改善し、これまでの治療以上に胸の痛みも取れる。術後、食事に支障がないのも特徴で、患者の中には術後すぐに横浜中華街で食事を楽しんだ方もいた」と話す。

現状では自由診療だが

 POEMは、NOTES(経管腔的内視鏡手術)と呼ばれる手術法の関連手技。NOTESは軟性内視鏡を用いて、胃や膣に意図的に穴を空けて、腹腔内の臓器の治療を行うもので、POEMは管腔を穿孔はさせないものの、NOTES関連手技としては最初の成功事例と見なされている。

 課題の一つは患者負担。現状では、POEMは保険適用がなく、患者は70万円近くを負担する必要がある。腹腔鏡下手術は保険適応されて、自己負担は30万円程度なので、費用はかかる。もう一つの課題は、POEMを手がけられる医師が限られていること。井上氏が開発したが、内視鏡を扱う医師でもPOEMの手技は難しいと判断されるという。今後、技術を普及させることは重要だ。

 井上氏は、「POEMの長期成績も慎重に評価している。国内外から視察者を受け入れており、今後、標準的な術式として広がることを期待している」と話す。
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 23:38 | 食道アカラシア | Comments(0)

事業仕分け

日本胃がん予知・診断・治療研究機構
日本消化器病学会、
日本消化器外科学会、
日本がん検診・診断学会、
日本胃癌学会、
日本消化器内視鏡学会、
日本消化器がん検診学会、
日本ヘリコバクター学会


こんなにたくさん学会があって

国民にどういう検診がいいかを勧める
のがいいかを決められない

困惑~っ
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 17:57 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

胃癌検診が熱い!

日本胃がん予知・診断・治療研究機構 会員募集とご支援のお願い

 当NPO法人の趣旨や活動にご賛同いただき、さらに支援して下さる個人の方ならびに法人・団体を募集いたしております。医療関係者、一般の方を問わず、どなたでもご入会いただけます。ひとりでも多くのみなさまのご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。

 ピロリ菌の発見、内視鏡の進歩によって、胃がんを克服できる時代が来ています。現在、胃がん検診は死亡率減少効果が証明されている点で、従来のレントゲン検診が奨励されていますが、消化器診療の現場ではすでに内視鏡が主流です。しかし厚生労働省は胃内視鏡による胃がん死亡率減少効果が十分には得られていないという理由で、内視鏡検診を推奨していません。また、簡便・安全・安価・迅速性と早期胃がんの発見に有効であることが実証されているペプシノゲン法も、推奨されてはおりません。
 がん検診は、有効性の証明には大規模な調査と長い時間を要します。もちろん有効性、すなわち検診による死亡率減少効果を証明していくことは大切なことです。しかし、それを待っていては、現在生きている人たちに、医学の進歩の福音がもたらされないのです。胃がんに関しては、日本消化器病学会、日本消化器外科学会、日本がん検診・診断学会、日本胃癌学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器がん検診学会、日本ヘリコバクター学会など、多数の学界において議論の場があります。しかし、学会の議論だけでは、その実りを国民には十分に届けることはできません。我々は学会と連携し、学会で得られた成果を、現在を生きる人たちに速やかにもたらすことを目的として、「日本胃がん予知・診断・治療研究機構」の設立を決意しました。

「日本胃がん予知・診断・治療研究機構は、
胃がんの克服をもって人類の福祉に貢献する」 
この理念のため、私たちは、胃がんのリスク検診(ABC検診)による、


1) 胃がんのリスクに応じた内視鏡検診
2) ピロリ菌感染の早期診断と適切な除菌療法
3) 早期発見された胃がんに対する侵襲の少ない内視鏡治療

を普及させることで、日本の胃がん対策を根本から改革することを目指します。
 そしてこれらの手法は、胃がん検診の行われていない海外からも注目されており、国際的な普及にも貢献したいと思っています。我々は「日本胃がん予知・診断・治療研究機構」を通じて、胃がん診療の進歩の恩恵を速やかに国民に、そして世界にもたらすべく、情報を発信し、関係省庁や自治体団体に働きかけて参ります。一人でも多くの方々に「日本胃がん予知・診断・治療研究機構」の趣旨にご賛同いただける事を心より願っています。



白熱する胃癌検診論議っ~、、はたしてその決着はつくのか?




頭頸部表在癌
は「バリウム」検診が続く限り、
見落とされますが。。。
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 09:33 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

内視鏡派

NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構 理事会

平成25年4月に、日本消化器がん検診学会「ヘリコバクター・ピロリ除菌療法に関する理事会声明(http://www.jsgcs.or.jp/02news/notice60.html)」が出され、当NPOが推奨する、胃がん対策としてのヘリコバクター・ピロリ除菌療法、胃がんリスク検診(ABC検診)に対して否定的な見解が述べられていることに対し、当NPO理事会としての考えを発表いたします。

●ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)除菌療法について

ピロリ菌感染が胃がんのリスクファクターであることは、数多くの基礎実験、臨床研究により実証されており、1994年世界保健機構(WHO)は、ヘリコバクター・ピロリを胃がんの確実発がん因子とし、B型・C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、タバコやアスベストと同じ、最高の危険性を示す「グループ1」に分類しました。

平成24年6月、厚生労働省は「がん対策推進基本計画」で胃がんとピロリ菌の関係を取り上げ、「ピロリ菌除菌の有用性についての検討」を取り組むべき課題としました。平成25年2月、厚生労働省保険局医療課はヘリコバクター・ピロリ感染症の診断・治療対象に「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」を追加保険適用としました。

ピロリ菌除菌による胃がん予防効果の評価は、これからの課題ですが、肝細胞がんの原因である肝炎ウイルスの除去治療が肝がんの発生を激減させたことと同様に、ピロリ菌除菌が胃がん発生に抑制効果をもたらすことは十分期待されます。

ピロリ菌除菌療法は40歳未満の若年時に行なえば、胃がん予防効果が非常に高く、他のピロリ菌感染症の一次予防も期待できます。ピロリ菌除菌療法は、費用が安く、重篤な副作用の少ない治療であり、当NPOはピロリ菌除菌による胃がん予防効果のメリットは大きく、デメリットは少ないと考えます。

また、ピロリ菌除菌療法を保険診療で行なう場合、医師には患者に十分な説明を行なう責任があり、学会声明文において懸念されている「無計画な除菌治療への誘導」が行なわれる余地はない、と言えます。

●除菌後の内視鏡検査について

ピロリ菌除菌後も胃がん発生のリスクが残りますので、除菌後も長期的・定期的内視鏡検査は必要です。

●胃がんリスク検診(ABC検診)について

ABC分類は、血清ヘリコバクター・ピロリIgG抗体と、萎縮性胃炎のマーカーである血清ペプシノゲン値を組み合わせて効率よく胃がんリスクを評価する方法で、有効性に関して国内外の報告があります。当NPOはABC分類を応用した「胃がんリスク検診(ABC検診)」を、X線胃がん検診の代用としてではなく、胃がん対策のファーストステップとして、公的な検診や職域検診を含むすべての検診現場に導入することを推奨します。

学会声明文ではABC検診を「胃がん検診」と位置づけていますが、これは間違いです。ABC検診は「死亡率低減効果等、有効性のエビデンスが得られていない」と批判していますが、胃がんリスク検診(ABC検診)は胃がんそのものを発見する検診(胃がん検診)ではないので、胃がん死亡率低減効果では有効性を評価しません。これは、「肝炎ウイルス検診」を、肝がん死亡率減少効果で有効性を評価しないのと同様です。

●これからの胃がん対策

胃X線検診は、わが国の胃がん対策で偉大な業績を残してきましたが、胃X線検診の有効性が評価された時代と現在では、疾病構造も医療状況も大きく異なっています。胃がんの原因がピロリ菌と特定された以上、従来の二次予防(早期発見、早期治療)から一次予防(胃がん発生の予防)に転換することは当然のことです。若年層ではピロリ菌感染率が低下しており、リスクを考慮しない一律の胃X線検診を推奨し続けることは、胃がんリスクの低い多くの受診者に放射線被曝等の不利益をもたらします。また、胃X線検診では、受診者減少・固定化、実施医療機関の減少、設備の老朽化、従事する医師等の減少も進んでおり、これからの胃がん対策の主役を担えるものではありません。

胃がんリスク検診(ABC検診)によるマススクリーニングでピロリ菌感染者(ピロリ菌感染胃炎患者)を囲い込み、その後は保険診療で定期的・長期的に内視鏡検査を行い、胃がんの早期発見に努め、ピロリ菌感染者に除菌療法を実施することで、将来の胃がん死亡者数の激減が期待できます。また、医療資源有効活用の点からも、合理的な胃がん対策であると考えます。われわれの試算では、従来の胃がん検診から、胃がんリスク検診(ABC検診)をファーストステップとする胃がん対策へシフトすることで、単年度133億円、5年継続で1865億円の経費削減が見込まれます。

当NPOは、ピロリ菌感染が胃がんの主因であると判明した今日、胃がん対策は「胃がんになってから見つける」時代から、「胃がんを予知して予防した上、早期発見を目指す」時代が到来したことを強く国民に訴え、今後とも「胃がんリスク検診(ABC検診)」、「ピロリ菌除菌療法」、そして「ピロリ菌感染者にはピロリ菌除菌後も定期的・長期的内視鏡によるフォローアップ」の普及啓発に努めます。



どっちがいいかは患者さんに判断して
いただくとして

我々は、苦痛の少なくかつ精度の高い
検査法を提供する事に勤める

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 00:26 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

もう一方の意見

平成25年1月31日開催の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において承認されましたヘリコバクター・ピロリ除菌療法に胃炎を追加する件について検討し、日本消化器がん検診学会理事会として以下のような見解に至ったことをご報告します。

1. 除菌治療に当たっては、除菌による胃がん発生予防効果は限定的であるため、治療後の胃がんスクリーニング検査を継続して受診していく必要があることを説明すべきです。

 今回の適用拡大により、除菌治療の目的として、消化性潰瘍の再発予防を含めた治療に加えて、胃炎が追加されました。国内外でこれまで行われたピロリ菌感染者の除菌治療の有効性に関する複数の比較試験で、除菌治療実施群の胃がん発生リスクは非実施群に比べて減少したことが報告されていますが、除菌治療実施群の胃がん発生が0になったという報告が無い事はもちろん、発生リスクが検診不要、あるいは無視出来るレベルにまで低下したという信頼できる報告もありません。このことは、除菌治療が成功しても、すでに慢性萎縮性胃炎や腸上皮化生など前がん状態にある場合は胃がん発生が一定の頻度で起こることを意味し、除菌治療後にも胃がんのスクリーニング検査を継続して実施していく必要があります。スクリーニング検査としては、治療を行った主治医が定期的に内視鏡検査を継続して行うことが理想的ですが、検査の処理能力や患者のアドヒアランス等の点で継続性に問題が残ることから、現在対策型検診として実施されているX線検査による胃がん検診の重要性に変わりはありません。以上のように、除菌治療を実施するにあたっては、患者の皆様に対して、効果の限界に関する事前の充分な説明と適正な事後指導が不可欠と考えられます。

2.胃がん対策にどのような形で除菌治療を組み込むかは未解決の課題であり、エビデンスを検証しないまま一般集団を対象とした検診などと組み合わせた形での無計画な除菌治療への誘導は行うべきではないと考えます。

 最近、血清ピロリ抗体と血清ペプシノゲン値の組み合わせで予測される胃がんの発生リスクを4段階に分類し、リスクの高い集団に集中的に内視鏡検査を実施していくという方式の胃がん検診(いわゆるABC検診)を、標準法であるX線検査に代わる検診として導入する動きが一部であります。この検診により一般集団から容易にピロリ菌感染者を拾い上げ、除菌治療に誘導することが可能なことから、除菌治療による胃がん予防を標榜してこの検診を拡大していく可能性があります。この血清マーカーを用いた検診については、実施方法そのものが確立されたとは言い難いものであり、死亡率低減効果等、有効性のエビデンスが得られていないことから、対策型検診としては推奨されていない現状を踏まえますと、除菌治療を組み込んだこの検診を計画的な比較試験等による適正な評価を経ることなく拡大していくことは、看過できない大きな問題であると考えます。
 本学会では、附置研究として「胃がんリスク評価に関する研究会(代表世話人:吉原正治)」を設置し、血清マーカーによる胃がんのリスク評価の妥当性やそれを応用した画像診断との組み合わせによる胃がん検診の在り方について検討を始めていますが、今後は除菌治療の普及・拡大の影響を勘案して検討を進めていくことにしております。

よ〜く考えると
その背景が見えて参ります。

両方の学会に属してる先生はいないのでしょうか。
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by kenzaburou41 | 2013-05-30 00:16 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

対決〜っ

 日本胃がん予知・診断・治療研究機構の理事会(理事長:三木一正氏)は、今年4月に日本消化器がん検診学会が示した見解に反論する声明を発表した(5月18日付け)。学会は、「X線検査の代わりに胃癌リスク検診(ABC検診)を導入することは、看過できない大きな問題」と反対を表明していた(参考記事: 「ABC検診は根拠不足」学会声明)。これに対し研究機構は、「今後の胃癌対策は、X線検診からABC検診にシフトすることが合理的」と、真っ向から反論している。

 研究機構はABC検診を、X線検診の代用としてではなく、「胃癌対策のファーストステップ」として、全ての検診現場に導入することを推奨。ABC検診によるマススクリーニングでピロリ菌感染者を見つけ、除菌療法と定期的な内視鏡検査を行うことで、将来の胃癌死亡者数の激減が期待できると説明。医療経済の観点でも、ABC検診へのシフトにより1年で133億円、5年継続で1865億円の経費削減が見込まれると試算している。

 また研究機構は、学会が「ABC検診は胃癌死亡率低減効果などの有効性のエビデンスが得られていない」と批判したことについて、間違いであると指摘。「ABC検診は胃癌そのものを発見する検診ではなく、死亡率低減効果では有効性を評価しない。肝炎ウイルス検診の有効性を肝癌死亡率減少効果で評価しないのと同様」と説明している。また、学会が懸念する「無計画な除菌治療への誘導」についても、「除菌療法を保険診療で行う場合は、医師は患者に十分な説明を行う責任があるため、問題ない」と切り返している。
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by kenzaburou41 | 2013-05-29 23:25 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

先人に学ぶ

食道癌の新病型分類を用いて表在癌40例,55病巣の検討を行った.ep, mm癌(29病巣)はすべて0-2型に含まれた.0-2型をep, mm癌診断の目安とすると,正診率は93.5%(29/31)であった.0-2型以外の表在型癌をsm癌とすると,その正診率は92.3%(24/26)であった.sm癌のリンパ節転移頻度は48%であったが,ep, mm癌には転移は認めていない.0-2型以外の表在癌は深達度smと考えられる.新病型分類はep, mm癌の特徴を反映しており,実用的であった.0-2型病巣でリンパ節転移の可能性があれば外科治療を行うが,この可能性がない場合は内視鏡による局所治療を採用して,ともに良好な成績を示した.発見の時点で治癒を確信できることから,今後の食道癌早期発見の目標は0-2型病巣と考えられる


↑1991年、おおよそ20年前ですが
シンプルにm、smとわけて正診率を出してともに9割以上の正診率です。

今は器械が新しくなり、NBIやら拡大やら
いろいろと技を駆使しているんですけど

果たして進歩しているといえるのでしょうか。


先人から学ばなくては。



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-05-29 16:35 | 食道がん治療の歴史 | Comments(0)

女性と食道癌

喫煙量、飲酒量ともに多い場合、寿命が縮まる確率は男性よりも女性の方が高いことが分かった。仏国立衛生監視研究所(InVS)が発行する疫学週報(Journal Bulletin Epidemiologique Hebdomadaire、BEH)の27日付け最新号で、12年間に及ぶ追跡調査の結果として発表した。

喫煙女性、40歳までの禁煙で9年長生き 英調査

 欧州各国の40歳以上の男女38万人を対象に実施した追跡調査の結果、多量の飲酒と喫煙の悪影響としてすでに広く知られているリスクの影響は、男性よりも女性の方が受けやすいことが確認された。

 喫煙経験がない人が死亡するリスクをレベル「1」とした場合、1日1~15本のたばこを吸う人の死亡リスクは男性が「1.38」で女性が「1.32」、1日16~26本のたばこを吸う人の死亡リスクは男性が「1.86」で女性が「2.04」、それ以上はいずれも「2.44」だった。

 一方、たばこにアルコールが加わった場合、これらの結果が大幅に変化することも確認された。喫煙経験がなく1日最大5グラム相当のアルコールを摂取していた人の死亡リスクを「1」とすると、1日に27本以上のたばこと30グラム相当を超えるアルコールを摂取していた人の死亡リスクは男性で「2.38」、女性で「3.88」に上昇した。

 調査結果は、「過剰にアルコールを摂取する女性は、ごく少量のアルコールを摂取するかまったく摂取しない女性に比べ、喫煙による死亡リスクが大幅に高まることが分かった」と結論づけている。しかし、こうした大きな違いをもたらす原因とみられる理由については詳細を明らかにしなかった。

 このほか調査は、喫煙している人の死亡率が喫煙経験のない人に比べて約1.5~3倍高いことを改めて確認した。なお、調査の実施期間中に死亡した調査対象者は2万6411人だった




これから増えるかもしれませんが。。。

男性6:女性1

こうも性差があるのは何故でしょう。。。



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-05-28 21:33 | がん患者学 | Comments(0)

症例2

症例2は

下部食道の前壁から右壁にかけての発赤陥凹

前壁の真ん中にB2血管の見える小結節があって

さらにその右側に、溝状陥凹とその周りの隆起
がある B1とB2が混在


ここで陥り易いのが

「NBI拡大」で血管にこだわりすぎると
枝葉ばかりが目について森が見えなく
なるということ

提示された通常内視鏡の写真
はわずか3枚。

咽頭食道は最初からNBIで入る
先生もいるくらいだから
自分で拡大内視鏡の写真を撮ってみて

後から気付いてみると

「あれ?通常観察の写真がいいのが
ないぞ」

と写真の枚数の少なさに愕然とする
ことがあります

通常でいろいろ空気量を変えたり
たてひだ、畳の目、遠景、近接、
病変を蠕動に合わせて斜めからしか
見えていないものを正面に持って来て
写真を撮る技術

NBI、拡大、たしかに便利だけど

病変固有の「かちっとした硬さ」
もりもりとした緊満感

そういうのを読み取れる写真を
とって、グッと我慢して
そこからNBI拡大を
ようやく始めるときっといい写真
になるんじゃないかと。。

食道学会拡大内視鏡分類では

B3血管=sm2

B2=sm1

ということになってますが

B3がでてなくてもSM2だった
ってことは少なくないですし

本当にそれでよいか?は
検証しなくてはなりません

SM1/2の微妙な区別が
血管の太さで言えるものかどうか?

症例のつみかさね、ですわ〜


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2013-05-27 22:36 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(0)