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バレット食道癌は増えているか?

欧米で急増のバレット食道癌

日本でも増える増えるといわれつつ

その実態は


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全然増えてないし

多くて年間5例

自分で見つけることもごく稀。


ピロリを除菌すると逆流性食道炎が増え、さらに
そのなれの果てに癌ができる


なんていうけど、果たしてそうかなあ?

内視鏡学会でも食道学会でも
大きなシンポジウムのテーマに
取り上げられるわりには。。。

といいつつ、内視鏡学会のシンポジウムに
ちゃっかりでちゃうケン三郎。

ホント食道のことなら何でも参加っ。

節操ないっ!

でるからには勉強しなきゃ~っ


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-28 13:32 | バレット食道 | Comments(0)

もう酒のむななんていわないよ絶対

よくよく考えてみますと
食道癌のかたは

飲酒、喫煙、やさい嫌い、辛いもの、熱いもの好き

癌の中ではそれほど多くはなく
肺がんや大腸がん胃癌に比べると
マイノリティであります

数が多いとその方々へ使う薬
とくに分子標的薬は、たくさん種類があって

外科医なのに化学療法がご専門になっていたり

食道はどうかというと
パクリタキセルが適応になったくらいで

患者の声が届きにくい

また、まじめに検診を受けようと思っていても
食道癌は検診の対象から外れていますので

なにもしらない患者は、食道癌のハイリスクにも
かかわらず胃癌の早期発見を目的としたバリウム検診に
回される

しかもそのバリウム検診はある学会が
胃癌検診に推奨しているというから
困りもの

年間1万人もなくなる食道癌患者さんは
明らかにハンデを背負いながら
怖い病気と闘わなければなりません

かつ医者も
「あんた酒ばっか飲んで、自業自得だよ」
「酒をやめろ」

と口酸っぱくいう


純粋にダメなひとももちろんいます

何度も内視鏡治療をうけて
ああ、やっぱり飲んでたらダメなんだなと

ようやく
酒を断つことをできるひともいれば

進行がんを患い、
治るだろうかという将来への不安
から酒に頼るかたもいるでしょう

「酒はのんじゃいけないよ」

あまりに酷ではないでしょうか

「お酒はあなたにとっていい時もありますけど
発癌性が高いですから、すこしづつ減らしてみませんか」

これが正しいあり方かなと思うのであります。

もちろんきちっと辞められる意思の強い
人ならありがたい

「もう半年のんでませんよ、冠婚葬祭のときくらいで」

と言われると

「すごいですね
よくがんばりましたね、自分で自分をほめてくださいっ」

と褒めまくる

褒めて褒めて

「平均寿命まで安心して酒を飲むには
55歳で経鼻内視鏡をうけましょう」


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-28 06:54 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(1)

間違った情報

食道癌についての間違った情報

食道の壁の厚みが4mmしかない  ×3mmです。

日本人の9割以上が扁平上皮癌である  ◯

腺癌は5%くらい      ×3%くらい

最近腺癌は増えている    ×事実無根むしろ
              食道癌に重複する
              下咽頭癌が急増

5年生存率は3割     ×急速に成績は向上し
             手術を受けた方の5割以上
             は5年生存可能

             ただしリンパ節転移が多いほ                 ど成績は悪い

ごく早期でみつかった小さな
食道癌は
内視鏡治療で100%治る  ◯EP-LPMなら100%

他の癌と比べて転移しやすい ◯比較的浅い段階で症状がな                 いうちに転移する

心臓や肺、胃、気管支、大動脈 ×食道を包むしょう膜が
椎体に囲まれているから転移  ないから直接浸潤しやすい
しやすい           転移ではなく浸潤である

食道の手術では胃の上部と   ×頸・胸・腹部のリンパ節
咽頭のリンパ節まで大きく   を取り除く(のどではなく
切除             首が正しい)
               ,施設によっては
               頸を省略することがある

なぜこんな大きな手術に?  ×食道はそこだけ切って
咽頭癌や胃癌と重複しやすい  つなぐことができない
から             また遠くのリンパ節に  
               簡単に転移しやすいため

大事な臓器にかこまれて    △食道を抜くだけなら
いるので手術が大掛かりに  それほど大変ではない
なる            むしろ上縦隔郭清
              をどこまでやるかが問題

術前に必要なのは呼吸訓練 ◯守れないと大変なことになる
と禁煙である       うがい、はみがき、歯科受診も

日本より海外で手術を   
受けたほうが安全だ    ×日本の術後30日
             以内死亡1.2%  
             米国3%、英国4.3%
             と日本の外科手術成績
             は世界最高水準。
             しかし在院死亡3.4%と
             まだまだ課題は多い

というような感じです。

5年生存率3割っていうのは
ケン三郎が研修医の頃の話、
今ではチーム医療で手術を受ければ
5割以上の方が治る時代です。


ぽちっとな
                        
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by kenzaburou41 | 2014-04-26 22:57 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

鼻からうどん

経鼻内視鏡をどう例えるか

最近、経鼻を外勤先で導入しはじめて

患者さんに「経口」「経鼻」どちらにしますか?

というと

「え、鼻からってやったことないので口から」

という

え~もったいない。

鼻からだったら舌根もよく見えるし、
食道入口部も
筒抜けでみえるのに

2割くらいの患者さんは「口から」を希望します。

いいんです、鼻が細くて入らないって人も時々いますし

「どんな感じですか、鼻から内視鏡って??」

と聞かれます

「まあ、鼻からうどんをすする感じですかね」

え。

鼻からうどんといえば。

ほっしゃん。 じゃないですか


ほっしゃん。 さん が鼻からうどんを入れてる
白のところが黒くなってるイメージです。

そうだ、、、あの感じだ。

ほっしゃん。のほっ

ほっしゃん。 / 幻冬舎




この感じ。


イメージキャラクターにすればいいのに。



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-26 14:11 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

僕が経鼻を勧める理由

世間一般的には食道といえば経口NBIです

NBIがあれば、白色光ではみえにくい
食道表在癌が、茶色に強調されて
パッと見やすくなる。

欲をいえば拡大機能がついた
画質のいいカメラで

検査中は鎮静剤を使いぐっすり寝て頂き

「ああ、もう終わったの、楽だった」

全例に拡大機能付NBI高性能カメラを
提供する

そういう施設もあるでしょう

「画質がいい、NBIがついてる」

これは検査医にとっては、診断が
楽ですし、学会ではまずこのカメラ
を持ってないと主題セッションの
壇上には上がれません

経鼻内視鏡はこれにたいし、画質が
悪い、水を吸うのに時間がかかる、
汚れがつくと見えにくくなる、
細い分ハンデを背負います

ハンデはどこにふりかかるか、
早期癌を見逃してはいけないわけですから
医師が目を皿のようにして時間をかけじっと
見る、患者さんにも画像を見てもらいな
がら、説明しながら、検査をしますから

医師にとっては忙しい検査になります
7−8人続けてやると

患者に寝てもらって静かに検査して
「はい、終わりました,後は外来で聞いて
くださいね」のほうが楽だよなあ

ってことになります

でもねえ、食道癌の患者さんって
「懲りずに酒を飲み続ける」方が
対象、その患者さんがせっかく内視鏡に
来てるわけです

心通った検査を提供する

寝てるなんてもったいない

のど周りをよくみて
食道に入って、あれほど注意して
も酒を飲んでる人は一目でわかる

「お酒やめてないでしょう、ほら
見て下さい」

「え?わかります?う〜ん
先生にはかないません、、」

「辞められないなら減らしてください!」

もう,その場で教育できるわけです。

見てもらって,これが現状だと。

そして良くなってたら
「だいぶいいですよ」と
褒めまくる

褒められて嫌な人はいません

グッとハートをつかみ

病院で一番美人の
サスリストに
背中をさすってもらい

気持ちいい、かつ、また来たい

多少のハンデは医師が背負いなさい!

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-26 06:19 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

慢性アルコール性食道炎

慢性アルコール性食道炎とは

明確な定義はないが

ケン三郎が最近おもいついた病名で。

慢性アルコール性肝炎とか肝硬変があるなら
食道炎があってもいいんじゃないかと。

食道粘膜、正常のひとは血管がきれいに透けて見えますが

酒ばっかりのんでると、上皮がただれ、ざらざらして
血管が見えなくなる

一目内視鏡でみて、ああ、この人酒飲みだなと分かる


薄いヨードをかけると無数のヨード淡染が散在して

このまま酒を続ければいつかきっと食道癌になり

きちんと酒を断てれば、癌にならずにすむ


内視鏡で見ればすぐ酒飲み続けてるどうか
わかります。


何度も内視鏡治療を繰り返して
食道を温存できている

これは有り難いこと。

食べる事だけは普通に余生をくらしたい
とおもうなら

経鼻内視鏡検査をうけましょう


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-23 17:53 | 食道癌になりやすい人 | Comments(3)

外来で聞いてみよう

手術はうまくいきました

無事に退院しました

という患者さんに降りかかる問題


再発は別として、術後3か月経過したあたり
そろそろ生活にも慣れてきたかな

というとき

「食べるのが知らず知らずに早くなる」

「よく噛まないで食べる」

「真っ平らに寝る、食べてすぐ横になる」

などの行為が問題で。


さらに問題なのは「誤嚥性肺炎」

老人の死因の一つである肺炎は
とくに術後の患者さんには時に致命的な
問題になります。

術後に吻合部狭窄(つなぎめが狭くなる)
も2割くらいの方には起きます

これは食べてすぐのどのあたりで詰まった
感じで降りていかない場合は
遠慮せずに主治医の先生に相談しましょう

詰まって下に落ちていかないと
食べるのを億劫になり、ひいては体力も
落ち、肺炎が起こりやすくなる要因にもなります。

「おかしいな」と思ったことは聞いてみることです。

女子は思ったことをどんどん口にして
改善のいとぐちがないかを必ず相談します。

女子のほうが同じ手術をうけても、元気ですし
もともと生命力が強い、男より長生きします。

しかし男子は「耐え忍ぶ」のを美徳とするかたも
多く、そんなこと先生に聞くもんじゃない、と遠慮
しているひとも少なくありません

そんな時、妻は夫の口にしない現状を
そっと主治医に代わりに聞いてみましょう

「いいからそんなこと言わなくても」と
いうかもしれませんが

質問の1つ2つは
解決して帰るのが
外来です。

食道外科医はみな、「仁の心」をもっています。

やさしく答えてくれることでしょう。

ぽちっとな

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by kenzaburou41 | 2014-04-23 00:33 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

SM1を検証する

今年8月に開かれる食道色素研究会のテーマが
そろそろ決まりそうでして。

SM1は手術標本だと粘膜下層の上3分の1

だけどEMRESDだと筋層まで取れていないから
3分の1がどこまでかわからん

だから筋板から200μmまでがSM1

SM1は16%転移陽性といわれ

MMと一緒にして「深達度はMMSM1です」

と読影・診断する先生もいるが、基本MMとSM1は全然
転移頻度が違う

かたや10%以下

かたや15%以上だ。

だからMMSM1という言葉は言わないようにするのがプロであり。

深達度予想をそもそも2つ選んでる時点でズルいのだ。

それはさておき。

今回のテーマ、SM1は200μm

ってそもそもOKか。

転移頻度はどれくらいあるのか

SMに入ったらどーんと急速に癌が広がりそう
だからSM1という状況でみつかる癌は少ない

5年以上経過が追えている症例を集めようってのが
今回の主旨で。

数のたくさんある施設にはぜひとも
発表していただければ。。。。




ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-22 00:36 | 食道色素研究会 | Comments(0)

下咽頭癌増えてないか

ここんとこ毎週下咽頭癌の内視鏡治療があって

ほとんどの患者が食道癌患者。

なかには15年前に食道癌を患って
通院続けて毎年内視鏡検査をうけてて
80歳になって下咽頭癌がみつかった、という人もいる

おかげ様で近隣の施設からの紹介もあって
すでに今年は20件の下咽頭癌内視鏡治療を達成。

バレット食道癌は全然増えてないけど

下咽頭癌増えてないか??

って気がするんですけど。。。

自分でみつけて、自分で治療し、結果声が残せた

これ、医者冥利につきます


若手も最近、内視鏡治療で「咽頭癌はどんなものか」
を見る機会が増えているので、若手が見つけることも
増えてきた。

若手が育つのはうれしい限り


これをぜひ広めなきゃ、、


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-18 23:39 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

食道気管支瘻の治療

食道癌で孔があくという状況は,すごく癌が進行していて

患者さんに聞くと「症状はあったけど怖くて病院にいかなかった」

方が大半。

「そのうち治ると思ってたら悪化した、自分は癌にならないと
おもっていた、自分は健康で一度も病気にかかったことがない」

こうした考えは危険な発想で、

癌の治療はなにより早期発見、早期治療が重要で

患者さんが診断された時点でおおよそあと5年生きられるかどうか
が推測されます。



食道の周りにある臓器=気管、左気管支、右気管支、肺、大動脈、心臓

すべて重要臓器に取り囲まれていて

「外科の花形は心臓外科だ」と心臓外科医はいいますが

なんのなんの、食道外科もこれまた、いろんな知識を総動員しなきゃ
難敵の食道癌とは闘えず


それぞれ重要臓器に癌が浸潤したときはそれをどうにか
コントールするすべをみつけなくてはなりません


気管と気管支に交通ができると
「食物」ルートと「気道」がつながるので,一気に肺に汚い
ものが流れ込み、肺炎が必発、という状態になります。


これを阻止する方法としては
食道にステントという筒をいれる

もう一つは気管・気管支に筒を入れる

ですが、食道癌で気管支まで狭くなる、というのは相当進んだ
状況ですので、一般的にはまず食道にステントを入れる
ことがおおいです。

その入れたステントですが、、狭くなった食道をぱ~んと
拡げますので,今度は気管や気管支が圧迫されて
狭くなり、息ができなくなる、こまった、、、

というところで今度は気管・気管支ステントの出番、、
ということになります。

気道と食道が分離できればいいわけですので
食道バイパス手術もまた一つの手法であり

食べる道が確保されたら、根治的な抗がん剤+放射線で
いよいよ本丸を倒しに向かう、

しかし、長い長い道のりです。

精神的にもつらい日が続きますので
「治療開始から緩和ケア」
で不安を和らげる治療が平行して行われます。


ものすごく放射線が効くかたもいますし。

あきらめずに根気よく

医者があきらめたら,患者さんはどうなる。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-04-17 20:58 | 切除不能進行癌 | Comments(0)