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治る薬の開発

食道癌と診断された患者さんがやってきた。

初診で
いろいろこれから検査をまずやりましょう
というと

患者さんに、

「食道癌が治る薬を出して下さい、
持って帰りますから」

と言われた。

いやいや、そんな簡単なもんじゃあ
ないですって

こうなるまで放っといて、、、

とおもうものの。。

その意見は全うな意見でもある。

何十年とこの業界で
いきてきて、
これだけいろいろ時間と金かけて
研究してるのに

「今すぐ治る薬」を渡せない現実。

風邪みたいに、すぐ治る薬があれば
いいんだけども。

でもすぐ治る薬ができたら医者は
いらなくなる

フクザツ。。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-31 23:41 | ひとり言 | Comments(0)

全周性病変への分割治療

全周ESDが注目されるなか

狭窄への対応もこうすりゃあいい
ってのが確立されつつあり

しかし、実際表層拡大型食道がんの
患者さんを目の前にすると

うーん、、ところどころ深そうにも
見えるし、

こ〜いうのはESDやっちゃいかんのじゃないか

って、自分のなかで境界線を決め

「あなたは適応外で、手術かケモラジが
いいでしょう」とお話。

しかし、一度は手術を決意するものの

「だめもとでいいので内視鏡で
とって下さい」

という。

どこでどう聞いたのか、
深いとこを内視鏡でとって、その後
放射線を追加して下さい

という。

こないだの学会でも「アンサーパッド」
なる聴衆アンケートで

「この患者あなたはどうする?」
で食道癌に関しては、いろんな治療の組み合わせ
ありだから、人が俺こう思う、
といっても結構自分と違ったりして

自分の経験から、こうやったらうまくいった
という成功体験を元にこうした方針も
なりたつので

「おれならこれをまずやる」は
ばらつきがある。同じ施設でも同じ考え
というわけでもない

さて、全周ESD

基本的にはやらないスタンスで。

まず、病変の中で一番浅そうな縦一列を
選びます。

つまり、「どこ残そうか」
を凹凸や、拡大内視鏡を駆使して
選びます。

縦一列のこすのは粘膜筋版を温存するため。

これが一列のこるのと
まるっきりとっちゃうのではその後の
狭窄の出来具合に大きな違いがあります。

一列のこしたら、あとは全部ESDで
とっちゃいます。

深そうなところは確実に切除し、
病理の審判をあおぎます。

ここでSM2、MM~SM1 , ly+ならば
内視鏡治療での制御はあきらめ、
次のステップの治療を勧めます

もしかりにEP~LPM
あるいはほんのごく一部MMで脈管侵襲なし
なら内視鏡だけで治る可能性大とかんがえ、

約2ヶ月後に残った縦一列を
EMRでポンポンととっちゃいます。

すでに狭窄がだいぶあって、かつ
だれがどうみてもそこは浅い、というときは
APC-SEAで焼いちゃいます。

そうすると、治療は分割になりますが、
とりあえずの大きな狭窄も回避できます。


最近、APCが実は注目されてて
「おまえ,焼き続けてるけど実際どうなんだ」
と聞かれる事が多々あり、

「ああ、こまったときにはAPCがいいですよ」
と答えてます

こまかい治療成績をふりかえる研究だから
いい雑誌に載るだけの根拠にはなりませんが

何百例と治療してきて
「穴があきませんよ」「外来でもできますよ」
だけでも報告する意義あるかも。

あ〜なんとか形にしなきゃ

外人にも伝えられなきゃ意味が無い。
TEDで勉強するんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-31 00:35 | アルゴンプラズマ焼灼法 | Comments(0)

LG21

食道癌患者に頭頸部癌が重複しやすいのは
良く知られていますが

これと良く重複するのが胃癌です。

胃癌はピロリ感染症で

感染している人はみな除菌治療を受けましょう

というのが最近の国の政策で。

でも、知らない人もいるので
この知識をいかに広めるかが重要。


母がピロリ陽性だと子もピロリ陽性で
あることが多く、母が子への感染を
広める前に、除菌に興味をもってもらう
のは必要

最近は子供の頃から
抗生物質をやたらとつかう
事が多いので、除菌治療の薬剤に耐性を
作っているケースもある

1次除菌成功率もだんだん下がって来ている

これを補うのに有用なのがヨーグルト。

健康食品として売られているLG−21
これを除菌開始の2週間前から一日
2個食べていると除菌の効果があがるのだとか。

ふ〜ん、、そうなのか。

「フラッシャーで酒飲みは食道咽頭癌」
「胃癌はピロリ菌が原因で若いうちに除菌を」
「除菌の前にはヨーグルトを食べましょう」


こういう、マメ知識を広めるのが重要。

早速今度使ってみるんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-28 23:07 | ひとり言 | Comments(0)

化学

毎日食道のことを思い浮かべ

毎日、この疾患にかかる人を
危惧する

すいへいりーべ

ぼくの船



Ph

Ce

Ut

Mt

Lt

Ae

元素記号みたいなんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-28 22:28 | ひとり言 | Comments(0)

LCI

富士フィルムから新しく
LCIという特殊光色彩強調機能
(linked color imaging)が発表されました。

従来のNBIやBLIとまた全然違う感じで
レーザー光で得られた画像を赤いところを
より赤く白いところはより白く
色の拡張と縮小を同時に行う、というもの。

これが結構すぐれもので
萎縮性胃炎、びまん性発赤から
ピロリ菌にかかってるかどうか
なども推測がかなりできそうですし

食道癌でもやってみたらかなり遠くまで
赤い所は赤く、白い所は白く強調される

おおっ!これは。。。

という優れもの。

かつヨードとの相性もグッド。

BLIもLCIもFICEもどれでも
選べる

経鼻にこれがついてるとなると
かなり患者さんには貢献できるんでないか

検証はこれからだけど
こういう機器を開発する
技術者ってほんとスゲエなあ

俺らはこんなの持って来てよ

というだけだけども。

せっかく作ってもこれじゃあダメだ
といわれたり、うまくいかないことも
たくさんあるだろうし。

作り上げた技術者に敬意を払って
内視鏡にとりくまねば。


BLIにLCIつきの経鼻内視鏡
EG-L580NW

次に買い替えるならこれ最強。

お試しあれ〜


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-28 00:24 | 診断の達人たち | Comments(0)

modified Killian

耳鼻科領域で最近行われているのが
modified Killian法で

患者さんは椅子にすわってて

ふか〜くお辞儀をして

クビを左右に振り

プ〜っと頬を膨らませる
というもの。

へ〜、こうしてやるもんなんだ

と英文論文にもなっていて

さらには動画までついててチャンピオン
画像が見られるんですが、、、

。。。。。。


やっぱり消化器内視鏡
が数段良いことは明らか。

BLI経鼻内視鏡が現時点で最強の
ヤバい内視鏡。


普段僕らがやってる「においを嗅ぐ姿勢」
でうまくいかない時に、Killianを
使うとうまくいく症例もあります。

消化器内視鏡医が経口から
経鼻に移行して

舌根や食道入口部を筒抜けで見るように
なったら,これはヤバい。

今まで早期発見できなかった
病気も次々に見つかるだろうことが
予想されます


教える方は
当然この方法を知っておくべきで

いいものはどんどん取り入れないと


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-27 06:26 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

コメントを求められる

頚部食道や下咽頭の治療後で
狭窄があって、その奥の
食道に表在癌ができた

あるいは食道癌の内視鏡治療後の
瘢痕に局所再発や近傍の異時多発癌
ができた

そういう場合に今まではAPCで焼いてたんですが
あんまりコントロールがよくないんで
細径の鉗子口を通るハサミ型ナイフを
作ってみました〜

なる発表に

座長の師匠から「APCで制御がよくない
とおっしゃいましたが、ケン三郎先生の
上皮下焼灼法は結構いい成績を出している
ようですけど、会場にいます?」

とコメントを求められたらしく

あいにくその場におらず。


見解を申し上げますと。


瘢痕上にできた局所再発
拡大でドット、

密に定期検査している状況でしたら
まちがいなくEP癌ですので

しかも下に強固な瘢痕があれば
局注もあまりはいらずにESDで瘢痕の中を
切って行きます。きれいにとれるといっても
最後はどこかで瘢痕を切る。

瘢痕のどこかを
焼いているわけですので

APCで上皮をぱくっと剥がして、
瘢痕を焼いて行けば
「切除+焼灼」効果で
効果はESDと大して変わらない

ちがいはきれいに病理組織が得られるか
だけですので

方や入院治療
方や15分で日帰り治療

我々はEPであれば
ほぼ迷わずAPC-SEAを
選択しています

(このせいでESD,EMRの
登録症例は残念ながら少なく
見積もられますが、、、
そんなのかんけーねえ)

日本にはたくさんのESD名人が
いらっしゃいますし

取れた組織が熱変性するAPC治療は
主流ではもちろん在りませんが

食道ESDの経験が少ない施設では
切除にこだらわずAPC-SEAで
よいんじゃないでしょうか

ちなみにSEAは
SUB EPITHERIAL ABLATION

上皮下焼灼法でございます。

来年はこれでいこうかな。。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-26 11:11 | アルゴンプラズマ焼灼法 | Comments(0)

LSBE 230例

バレット食道の発癌リスクを明らかとするための多施設参加の前向きコホート研究

 消化器内視鏡学会では会員の先生方のご協力を頂き、消化器内視鏡学の進歩に貢献できる大規模な多施設参加の共同研究を企画しています。この共同研究の一つとして、日本人を対象にしてBarrett食道の発癌リスクを明らかとするための多施設参加の前向きコホート研究を開始します。本研究は long segment Barrett’s esophagus (LSBE) を有する患者を対象として、10年間経過観察し10年間における発癌リスクを明らかにするとともに、発癌リスクとなる要因を明確にすることを目的としています。調査研究内容はコアメンバーにより検討され、その結果、LSBEの患者を500人以上登録頂き、毎年内視鏡検査を含めての経過観察をご登録頂く研究とし、世界に日本から信頼性の高い情報を発信していきたいと考えております。
 LSBEの患者さんの数は日本国内にそれほど多くないと思いますので、今回の研究では最大長3㎝以上のBarrett食道患者を登録頂くこととしました。下図1。のようにいわゆる全周性3㎝以上の典型的LSBE症例はもちろんですが、今回の研究では下図2。のような最大長が3㎝を越えるBarrett食道も登録の対象となります。
 登録は浜松医科大学臨床研究センターの協力を得て、web上で行うようになっております。倫理委員会への申請等にお使い頂く研究プロトコールに関する情報もweb上に掲載されておりますので、ご覧頂きぜひご協力をお願いしたいと思います。
 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。



昨日LSBE全国登録委員会が行われ
ケン三郎も出席してまいりました。

「500例登録を予定しているが
230例しかまだ集まってない
1例も登録のない都道府県が半分くらいある

とある1施設だけが95例!登録してる

95?

そんなに在るかな、、LSBE?

「登録を推進させてほしいけど
いい案ありませんかね?」


お〜っときましたよ〜っ


ケン三郎、一肌脱ぎますよ〜

まだ、登録のない施設の皆様


◯◯認定医の更新には少なくとも1例
LSBEの登録が必須になります〜的な。


是非、登録のほど宜しくお願いします。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-26 10:47 | バレット食道 | Comments(0)

やるなら今しかねえ

最近はステージⅡ食道癌に術前化学療法を
やってから手術

というのが定着しつつあり

化学療法やってる間は、禁煙期間を
つくれるので、手術前3ヶ月くらいから
禁煙を始められるケースも増えていて

これも手術合併症を減らす要因に
なるのかも


「術前は少なくとも3ヶ月くらい
は禁煙してもらったほうがいいでしょう」


「では、もし,病院をぬけだして
隠れてタバコを吸いに行ってたらどうしますか?
手術延期しますか?」


しかし、進行して食道癌が取れなくなったら
マズイし、、、いや放射線を今使う?
使わなくても今なら取れるでしょう、、

と。

どっちを選ぶ?

よりも3つの治療
抗がん剤、放射線、手術

いつ、どう使いますか?

という時代になりつつあります。

手術日がのびのびになって
「早く手術しなきゃ進行しちゃわないですか?」
と心配な方は

きっちり禁煙を守って
来るべき勝負の日に備えましょう

禁煙、始めるなら今しかねえ

66の親父の口癖は〜

やるなら今しかねえ〜

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-26 08:00 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

禁煙指導

神戸のJDDWに行って来ました。

食道癌周術期

やっぱり大事なのは禁煙で

辞められなかった人が高率に肺炎をきたし
吸わない人より相当合併症を引き起こす

昔から言われていることだけど

辞められないなら手術はできません
ケモラジにしましょう

くらい厳しく言ってもいいのかも

とはいえ人間、急にその習慣を
辞められるかというと

「ちょっとくらいいいだろう」

その油断が命取り。

医者はしっかり禁煙を薦めなくては。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-10-26 00:46 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)