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ABCF検診

食道癌のブログながらも

「あんたね、うちは癌家系だからね
胃がん、大腸がん でてるからね
検査はしっかりうけなさい」

とこないだ家に帰った時に言われて。

胃がんのこともちょっと。

胃がんは毎年25万人が発症し、5万人が亡くなります。
(食道癌は2万人が発症し、1万人が亡くなる)

メジャーな疾患ですが、これが早期胃がんのうちに
みつかればなんてことはなくESDでなおっちゃいます。

でも検査にこない患者、症状があって病院に
くるとやはり食道癌と同じでいろいろ治療法が発達したとは
いえ、5万人が亡くなる。

胃がんで亡くなる人を減らすには住民検診を
徹底する必要があります。

バリウム検診は確かに胃がんの死亡率を減らしてきましたが
時代は変わりました。

医薬医療機器総合機構によると
バリウムによる消化管の穿孔性腹膜炎は3年間で200例
以上でています! 中にはごく稀ですが死亡例もあります。

検診のシステムを変えなければなりません。

バリウム検診の受診率は東京で5%
横浜で4%と極めて低くこれは検診として体をなしていません。


いまはABC検診といって血液で胃がんになりやすい
リスクを分類して、危ない人には積極的に検診をうける
ように進める自治体も増えてきています。

現在の検診は特定のひとがリピーターで何度も検査を
うけることがあります。ピロリ菌の検査もしないで
胃がんのリスクがないのにくりかえしバリウム検診を
うけているひともいる

ところが実はその人は酒をのむと赤くなり、
だんだん酒が飲めるようになった大酒飲みの中年男性。

あれ、食道癌のリスクの方でバリウム検診を
うけて胃がんはありませんでした、よかったですって

よくないんですね。

的外れの検診になってる可能性があるんです。

だから僕はABCにフラッシャーかどうかのFを
くわえて ABCF検診 をしたほうがいいって
行政にはたらきかけてるんですよ

3500万人のピロリ感染者の除菌を保険でできる
のは世界に誇れる日本の医療制度です

これをやりとげる意義は3つあります。

1つは 内視鏡を受ける人がふえ、胃がんの死亡者が減る
ということ、

1つはついでの咽頭癌や食道癌の患者が
みつかって、相乗効果で上部消化管の癌の死亡者がへる
ということ

1つは 除菌による発がん抑制により、将来的に胃がん
にかかるひとの減少で大幅に医療費がへり

食道癌や胃がんで苦しんで亡くなる患者が
減る

つらい抗がん剤を受けずに酒と飯をたらふく
80まで飲める世界が広がるわけです


おお〜っ 胃がんのことを勉強すると
食道がんのことも説得力出てきた感じじゃあ
あ〜りませんか!?

三菱東京UFJみたいな名前の〜あの〜

なんだっけあの検診?

ABCF検診です〜お見知り置きを〜



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-29 16:34 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

救急医に経鼻内視鏡を

この時期、酒をのんで、血をはき、
救急車で病院へ

というケースが多く。


特発性食道破裂

食道静脈瘤

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

などの出血をきたす疾患で送られてくる。


救急で内視鏡っていうと昔は口から内視鏡をいれてたけども


いかんせん、苦しい内視鏡なので血圧もあがり、脈も速く
呼吸器への影響がつよいってんで

まず経鼻内視鏡でどこからでてるかをよく見たうえで、
対策を考える

ってのが、 経鼻内視鏡に明るい施設ではやられている


けど、明るくない施設では相変わらず経口内視鏡でやられている。

明るい施設でもそれを救急医が知らないと、なかなか
普及しないっていう環境がある。


う~ん、まだまだ経鼻=救急外来で ってのは浸透してないようだし


これは、経鼻屋さんが救急医に教えてあげなきゃいけないなあと。



あのう、、鼻からいれたほうがきっと楽に検査できますよ・・・


そういえるには鼻から内視鏡のかん子口をとおる止血かん子やクリップ、EVL装置
なども完備したほうがいいのかも。


来年は「鼻かめ」をもっともっと消化器内視鏡医から救急医まで
浸透させないと。

こっちから、教えてあげにいきたいくらい。


きっと、酒で運ばれる集団に食道の人がいる

その方をうまく拾い上げねば。。。
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by kenzaburou41 | 2014-12-29 01:50 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

検診発見率

ABC検診マニュアルより

「食道癌は胃がんよりも頻度が少ない

検診での発見率は0.01%で胃がんの0.08%
と比べると8分の1である。

しかし、胃がん検診で胃に異常を指摘され
精密検査の内視鏡で食道癌がみつかる、
ということは珍しくない

ABC検診でA群は萎縮も、ピロリもいないから
胃がんができにくいので、検診をうけなくていい、
といっちゃうと、うらに食道癌や咽頭癌が隠れている
可能性もある

つまり、食道癌を発見する機会を失うことを
危惧する声も少なくない

食道癌は酒飲みの男性、フラッシャーでだんだん
酒が飲めるようになった人がなりやすいことが
わかっている

しかし、国民のだれでもが知ってる常識ではない
ので、リスクがありながら、酒を浴びるほどのみ
しらないうちに食道癌が出来上がる、という
ケースがある

そういう人に「危ないですよ」と声をかけ、
ちょっと心配だから検査うけてみたら
と、介入し

結果、進行癌になるまえに癌を拾い上げる
こともできるような、合理的な検診システム
が必要とされている」

なるほど、胃の専門家も食道や咽頭の
ことを一応、気にはしているんだな

「大酒家のための口腔咽喉頭食道トータルケア」

来年も講演で日本中をとびまわるんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-27 00:23 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

STAP

特許や研究費獲得、著名雑誌への論文掲載に夢中になるあまり、研究の中身への注意がおろそかになったことはないか



研究にはお金がかかる

お金がかからずに、誰もが簡単にできる

来年も知恵を絞って新しい治療法を
考えるんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-26 23:44 | ひとり言 | Comments(0)

メリークリスマス

頑張って抗がん剤治療をうけて

手術をうけて

よしもう治ったかと思ったら再発し

検査と治療の繰り返し

内視鏡で待ってる時間が長いと
なおさらイライラが募る

こちらも朝から休みなく
やっているのに気がつけば
13時近く

お待たせしてすみません

の繰り返し

明らかに仕事量オーバー
なんです

予約を制限することもしようと
思えばできるんです

でも、内視鏡くらいは
必要ならさっとやってあげたい

聴診器のように身軽に
提供してあげたいんです

ふ〜

そんないやな
思いをさせたくない
とは思ってますけども

いかんせん、体1つ、時間も限られてまして

やれることはコツコツと
目の前のことを一つ一つ
こなして安心を届けるだけ

がんばってる患者さんに
メリークリスマス!

来年も食道癌と戦う決意!

よりいい治療を提供できますよう

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-24 21:46 | がん患者学 | Comments(0)

胃炎の京都分類

胃のことも勉強しようとおもって
アマゾンで「胃炎の京都分類」をとりよせた。

内視鏡学会の用語委員会で

胃の長軸に縦走する帯状の発赤で
数条ほぼ平行にはしる発赤

「櫛状発赤」といままで内視鏡の所見にかいていたんだけども

こいつがドイツ語のKammrotungの訳でくし状発赤と
呼ばれていたけど

実はこれが誤記であり

最近になって、「稜線状発赤」と改めた

と書いてある。

え〜っ

今の今までくし状発赤と書いとったよ〜

げげ〜っ

一般的にピロリ未感染の胃炎のない粘膜にみられ、
除菌後にみられることもあり、成因はよくわからない
とされる。拡大すると粘膜表層の微細血管のうっ血
であることがわかる。

赤いのが強いと腹痛の有する頻度が高いとされ
若い女性におおく、年齢とともに頻度が減る

ほ〜、、胃炎の所見も 変化しとったのかあ

まずいじゃないか〜こげなこともしらんと
内視鏡握っとったなんて

学生にバカにされるぞこのままじゃ。

この本、みんなで回し読みじゃ。
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by kenzaburou41 | 2014-12-23 22:46 | 胃がん撲滅運動 | Comments(0)

ピロリ除菌専門家のご意見

最近、健康診断や人間ドックの場にペプシノーゲン検査やABC検診が広まり、ピロリ菌に感染していると告げられる人が増えています。実に日本国民の半分はピロリ菌感染者だと見積もられています。しかし、除菌治療は十分行き渡っていません。私は、「老若男女、すべてのピロリ菌感染者に除菌を行うべき」と考えています。「胃癌の一次予防」として、先生方も胸を張って除菌治療を施行、もしくは施行可能な施設に紹介していただきたい。

 なお、すぐ除菌してはいけない例外として「ピロリ菌感染者に起こったNSAID潰瘍」があります。この場合、潰瘍の原因はNSAIDとピロリ菌、いずれも疑われますが、「先に除菌をしてしまうと潰瘍が治りにくい」と分かってきました。

我々の厚労省班会議で調査した2010年度における我が国のH. pylori感染率は全体で37.8%でした。年代別では60才台が53%と最大でした。

80才でも本人の希望があれば除菌すべきとの立場です。Japan Gast Study Groupでの二次癌予防の対象患者の平均年齢は70才でした。
もちろん除菌による胃癌抑制効果は高齢になるほど低下すると思われます。除菌によってプロモーター作用がなくなると、胃癌の成長も遅くなるので、それだけでも除菌の意義はあると思います。

H. pylori感染者での胃癌リスクは萎縮や腸上皮化成の程度に比例しています。これを血清ペプシノゲンで評価したのがABC(D)分類による胃の健康度評価です。胃癌のリスクはB群<C群<D群と高くなると報告されています。従って、除菌治療後の内視鏡サーベイランスは、胃癌リスクに応じて3年樹間隔、2年間隔、1年間隔に施行する指針が出ています。



とのことです。 除菌にともなうリスク>一時的に逆食炎が増悪>
しかししばらくするとこれも制御可能、
逆食炎の心配よりは胃がんになるリスクの低下のほうが
メリット大きいと。

除菌でバレット腺癌増える増えるといわれて、実感としては
あまり増えていない気もしますが
食道胃接合部癌( 胃と食道にまたがる病気)は増加傾向
ともいわれています。

いずれにせよ、「内視鏡でしっかり経過を見る」のは
当然として、「除菌するメリット」のほうが「除菌する
デメリット」より大きい場合は除菌を積極的に勧める
というのが現状のようです。


来年1月に上海でピロリの大家と共演するんで
ただいまピロリの勉強中ですわ〜

ぽちっとな

逆食炎には左下寝をお勧めします〜っ
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by kenzaburou41 | 2014-12-23 10:00 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(1)

米子講演

米子講演では、鳥取での検診事業をやってる先生
と話をする機会があって

ずいぶん昔から、ピロリの除菌にとりくんでて

若いうちからピロリの除菌をすれば
胃がんはでてこないから

胃がんがこれだけ見つかりました
というよりも

「胃がんがでてこない」
ことをアピールすべきです

なるお話。

食道を専門にしていると、ピロリの
ことはあっても除菌を積極的に
ということも今まではあんまり
なかったけど

さすがに除菌治療が慢性胃炎に
保険適応になったからには
「知ってて勧めない」のはかなりヤバイ。


もっというと、ケン三郎の同級生
とか医療と関係ない職についてる
奴には、いまのうちに
大腸検査とハナカメとピロリ検査
やっておいたほうがいいぞ

と積極的につたえるべきじゃね?

とか思うわけで。

まだまだ若いとおもってる40代

が80までうまい飯と旨い酒を好きなだけ
飲み食いできるために

講演するたびにいろんな発見があって
これ面白いんですわ

今年はたくさんお呼ばれして
各地にハナカメを広めてまいりましたが

来年はよばれたことのない北海道〜東北〜四国
で出陣を目指すんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-22 22:02 | 教育 | Comments(2)

左下にしてますか?

人間ドックにやってくる患者さんは
自分の健康にお金を払って検査に来る
集団なので

「自分の健康についてよく知っておきたい」

という方が多く。

経鼻内視鏡で動画を見せて説明すると
喜ばれることが多い

こうした検診の場で咽頭/食道表在癌を
みつけるのは稀で、
逆流性食道炎に遭遇することが
非常に多い

最新の経鼻内視鏡は10年前の
ハレーション内視鏡とは大きく変化し。

ほとんど口からの内視鏡と遜色ない
画質で検査が可能

穹隆部から食道入口部を見上げますと
このような画像になり、左下に水がたまっている
のがおわかりいただけるかと。

「良く診て下さい、今みたいに左下にして
寝ると、食道入口部、あの黒いスコープが
でてくるところです、こことかなり
距離がありますから、相当満腹になるまで
食べないと逆流しにくいんですよ」


b0180148_5412593.jpg



逆食炎のある人に
「いつもどうやって寝てます?え?右下?
それはいけませんね」


右下だとこの絵の反対になるわけですから、
ちょうど水が溜まる方に入口部がきて
噴門の締まりが悪い人は簡単に逆流
しますよ


いますぐにでもその習慣を辞めなさい!
とその場で指導する


あ〜1年後にこの左下で寝る
習慣を続けている
人がどうなるか

しりてえ〜っす


全国の鼻カメ仲間のみなさん、
逆食炎の生活指導は
経鼻内視鏡で会話しながら
やりましょう!


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-20 05:56 | 逆流性食道炎 | Comments(1)

いつから左下になったのか

しかし、まあなんで今まで
逆流性食道炎の方に「左下で寝ましょう」
と言わなかったのか。

内視鏡に検診でやってくる人は「何も無いです」
を確認しにくる人がほとんど

そういう人の中でも食道裂孔ヘルニアと
逆流性食道炎の頻度は非常に高い。

どか食い,満腹になるまで食べる
習慣のあるかたのほとんどは食道胃接合部
ゆるゆるで高頻度に逆流性食道炎は
みかける。

内視鏡やるときは
左側臥位。

そうすると胃液は体上部大わん〜fornixに
溜まり、食道にはもどってきにくい
ばかりか、そこに溜まっている液体を
吸引して内視鏡の検査を行う。

内視鏡医が左下だと逆流しにくい
のを感覚的に理解し易いのはわかる

しかし、内視鏡検査。

なぜ左下でやるのか

なぜ右下でないのか

右利きの人が多いからだろうか

左利きの医師は右下のほうが
やりやすいのだろうか

いつ頃から左下になったのか

昔、教授が内視鏡やってたという
写真を見ると、仰向けで患者の頭側から
内視鏡を鼻から入れている写真が
残っている

内視鏡をファイバーと言ってた覗きの時代
(いまファイバーという内視鏡医は絶滅危惧種)
には仰向けでやってたのだろうか

もしかして右下だと消化液が容易に
食道に逆流して内視鏡がしにくかった、
という理由じゃないだろうか

耳鼻科医はなぜ対面座位で
検査をするのだろうか?

あきらかに咽喉頭は
左側臥位のほうが
みやすいのに。。

あ〜歴史をひも解きたい、、


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-18 22:54 | 逆流性食道炎 | Comments(0)