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しゃべくり内視鏡

検診の内視鏡には40代女性もやってくる

食道がん患者とは対極の群

「心配だから検査を受けに来た」、というけど
それほどリスクの少ない群ですわ

「心配なのに検査を受けに来ない」群を
なんとか来てもらいたいとおもってるん
だけど

それはさておき

こうしたリスクの少ない方に
いかに検査にきてよかった感を出すか。

も〜それは自分の胃を見てもらうしかないっす

大腸内視鏡医は盲腸に着いた瞬間に
よく喋り始めるの法則。
「はいつきましたよ〜
ここが大腸の始まりです〜」

と同様、経鼻内視鏡の最大の利点、
会話ができるを生かす。

口を見て喉をみて食道にいれて
胃にはいったくらいで内視鏡に慣れてくる

「お鼻大丈夫ですか?もし余裕があったら
こちら画面ありますからみてください〜」

興味のある方は「へえっ、、胃なんだ、初めて見た」
といい、早く終わって欲しい人は「結構です」
と目をつぶる。

サービスタイム

「はい、真ん中に黒い丸がでてきました
こちらが胃の出口です、ちょっとお鼻が
ひっぱられますよ〜、はい、十二指腸に
はいりました〜」

でまずハートをぐっとつかみ

「では一番奥まで行きましたらこれから
胃の上のほうを反転してみていきますよ〜
ほら黒いのはカメラで、あれが胃の入り口です」

先ほど逆流性食道炎の所見がありましたけど
普段寝るとき右下にしてねてませんか?

は、、はい、、右したです。
いけないんですか?

「ほら、左下にしていま、寝ていますね、
この状態だと胃の入り口にものが貯まらないので
逆流しにくいんですよ〜」

な、、なるほど〜

「はい、これ綺麗な胃ですからピロリは
おそらくいないでしょう、これは胃底腺ポリープ
です、胃がんの発生リスクはきわめて低いですから
胃カメラはそれほど受けなくても大丈夫でしょう」

だったり
「ああ、これはピロリ菌がいますね、、」

だったり

もうしゃべりまくりで、最初に生検しようとおもってた
ところを忘れてしまったり(マズイ!)

「はい最後にまた食道を見ていきますね、
息を大きくすって息をとめましょう、はいオッケーです
ここ、胃の入り口の締まりが悪くて逆流が起きていますね
大食い、早食い、夜食、食べてすぐ寝るのは控えましょう」

「はい食道はきれいに血管が透けて見えていますね
お酒をたくさん毎日飲むとすごく汚いヘタレ食道になるんですけど
とても綺麗ですよ〜」と褒めちぎる

そして最後に喉にもどって、内視鏡最大の目玉
の声帯観察。

「真ん中に白い線が2本ありますね、これが声帯です
こえを出すところ、はい、「え〜っ」と声をだしてください」

ほら、真ん中で合わさって、声がでてるでしょう
声帯が震えてるのわかります?


「え〜、え〜、わあ、、本当だあ、、え〜
面白い〜〜感激〜っ」

はいお疲れ様でした〜初めてにしては
とっても上手でしたよ〜


もうこれで患者さんのハートをわしづかみですわ


バブル世代女子に受け入れられれば
経鼻内視鏡は
きっともっと広まるんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-30 22:52 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

乳び胸

食道がんの術後合併症の乳び胸

過去の食道がん術後報告例では
死亡率も高いとされ

食道外科医にとっては、できれば避けたい
合併症

過去をひもとけば
術後早期に乳び胸と診断したら

即、人工呼吸器にのっけて陽圧呼吸とPEEPを
しっかりかけ、持続吸引+minoの癒着療法で
すぐ治った、という報告もある。

これにサンドスタチンやらエホチールやら
リンパ管造影やらを合わせてやれば
なんとかなるんでないかい?

胸管をしばりに行っても、うまくどこから
漏れるか同定できず、かえって乳び胸の
量が増えることもしばしば。

「先生は手術で止めると言ったのに、、
かえって増えるってどういうこと??」

手術は失敗したんじゃないか、、、

そういう不信感につながる。

でも、そういう経験は少なくなくて
胸管を縛ってもその壁からリンパ液が
じゅわ〜っと漏れ出せばまた排液が続く
ってことになり

決して外科医がヘマをした、という
ことではなく

出血よりもリンパ液が漏れる方が
治療が難しいんです

乳び胸を早くみつけて確実に止める方法を
確立できればかなりおおきな前進です。

いろいろ経験者から意見を
聞いて勉強しよっと。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-30 22:29 | 手術の合併症の話 | Comments(1)

未開の地


舌根は、口からの内視鏡では
接線方向になっていて

がんの見落としがおおく

早期がんの発見が遅れていて

「暗黒地帯」ともよばれています

ケン三郎も短期間に2例進行癌を見落とし

今日、その見落とした患者さんから
新年のご挨拶のお手紙が届き。

「残念ですが今入院していて、治療後の嚥下障害
で脱水になり苦労しています、またいつか
そちらで内視鏡を受けに行きたいと思います」

とのこと。

そうなんです、この方の苦い苦い経験があったので
経鼻内視鏡の反転法が生まれたのです

b0180148_652493.jpg


食道の専門家は
中咽頭後壁の1mmがんは無視していいから
前壁の早期がんをみつけるべく

口からの内視鏡を鼻からにもちかえて

この未開の地を開拓せよ



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-25 07:01 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

m3sm1

今日の新潟講演がおわったら
しばらくやってなかったm3sm1食道がんの長期成績
にとりくもうとおもうんですわ

m3で手術した方が乳び胸から全身状態が悪化して
不幸な転機になったのを経験したので

乳び胸の早期診断と治療も課題ですわ

多方面から経験を聞いたりして
総力戦で食道がんの患者の救出にあたるんですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-24 11:04 | 講演録 | Comments(0)

ケン三郎の新潟講演

今週の土曜日
1月24日(土曜日) 午後3時半〜5時半まで

新潟ユニゾンプラザ

5階特別講義室(60名定員)

にてケン三郎の講演があります

今話題の「ヤバい経鼻内視鏡」のプレゼンです。

なんとこの講演、東京からやってきて講師の
ケン三郎はまさか、まさかの日帰り講演!

ひや〜っ、、、

新潟近いんですね〜っ

もう少しケン三郎に力があれば。。

ホテル自分で予約しよっかなあ〜

カプセルホテルに泊まって
ネタつくり?

もうこの日のために、
俺はいまを生きている。

新潟の皆さん、是非お楽しみに〜  ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-21 22:42 | 講演録 | Comments(0)

異例の反響

15日のBLIセミナーで話したことが
異例の反響だったらしく

担当の方が、わざわざお礼をいいに
やってきて

「この反響、ヤバいっす」

経鼻のイメージが変わった、目からウロコだった
もう経口内視鏡の時代は終わった
などなど

うれしい悲鳴じゃないですか

2008年に経鼻持ったときは
ああ、俺これやんなきゃいけないのか

いやだなあ、いやだなあ

と思ってて

でもずーっと我慢して使い続けて
ようやく一軍で使えるようになって

おれは大田泰示か。

いやいやまだまだ地方にいくと
経口内視鏡が当たり前にでてきて
おえおえ言わせて平気な医者がたくさんいる

こいつらの常識を変えてやらんと

まだまだ始まったばかりですわ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-19 23:45 | ひとり言 | Comments(0)

ABCDEF検診

ABCDと

Eはエソファグス(食道)

Fはフラッシャー(赤くなるか)

損保ジャパン日本興和ひまわり?

長いか。。。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-18 20:29 | Comments(0)

JRAとがん検診

講演と食道色素の運営、発表準備、等に疲れ果て
そのあとの当直で眠れない当直を過ごし
やっと家に帰ってきたケン三郎。

仮眠をとってああ、今日は天気いいなあ

と近くのラクーアにでかけてきた

そのついでに東京ドームまで散歩したら
ちょうど15時過ぎ。

あ、競馬やってんだ

吸い込まれるようにJRAの場外馬券売り場へ。

もっさいおっさんが昼間から酒と焼き鳥くって
一喜一憂

いかにも食道癌、少なくとも異型上皮はいそうなおっさんが多数
テレビにかじりついて

「させー」

「そのまま〜」

「あうっ」

レース毎に声がかかり、その緊張感を楽しんでる


あ〜おせっかいですけど、
ちょっと俺の内視鏡検診受けてみない?

急に食道癌ですよ、手術うけましょう
っていわれるより絶対得だから


いまABCF検診っていって血液検査と問診だけで
食道咽頭癌と胃がんのリスク患者がわかるんですよ


な〜んてことを考えながら
中山11R 出走。

馬券あたらんかった


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-18 20:27 | 食道癌になりやすい人 | Comments(0)

第73回食道色素研究会

皆様、第73回食道色素研究会 は7月11日(土曜日)

東京医科歯科大学MDタワー2F 鈴木章夫講堂で行われます。

テーマは迷いに迷って
転移のあったT1a-MM癌
に決定しました。

そもそも、食道早期癌は粘膜癌である、と定義され

にもかかわらず2001年の食道色素研究会の集計では
9.3%と報告されている。

9.3%も転移があるんじゃ危ないじゃないか、
早期でもなんでもなくね?

ってのが誰しも思うもの

実際、MMを手術している施設もまだあるとおもいます。

9割は大丈夫で1割は危ないんですよというと
患者さんだれもが
「おれ、その1割じゃないほう」
と思いたがるもの。

内視鏡ですむとの手術をうけるのでは
大きな違い。

だけで手術すれば治るんだったら、、、

人生考えてしまいます。

そこで、じゃあほんとにMMって9.3%も
転移あるの?
2001年のデータだから、手術例が多くて
ESD症例なんかほとんど入ってないんじゃね?

2015年、そろそろもう一度MM癌を見直してみない?

ケン三郎、m3/sm1っていう言葉が嫌いで。

その言葉を使った瞬間、
この癌は早期なの?そうじゃないのか
を診断できない、
MかSMかわかんない? それじゃあマズいっしょ。

そろそろMかSMかを決められるように
「深達度はT1a-MMです」と診断しようじゃない?


MMの中の10%といわれる危険なヤバいMMを集めたい

全国津々浦々から参加者を募りたいんです。

危ないMMを細かく検討して
危ないと思ったときに、皆どうしてるか。

「患者が希望するからESD」なのか
いや、
「俺はこういうのはESDしない、ちゃんと手術薦めてるぜ」
って希望されても道を示すのか?

判断基準を教えていただきたい。


全国の食道専門施設の皆さん
どうぞご協力を宜しく御願い致します

外科医がたくさん集まるといいなあ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-18 13:57 | 食道色素研究会 | Comments(0)

バレット食道癌の深達度診断

明日の食道色素研究会の準備で
今日も忙しかったんですわ

後輩のスライド確認、読み原稿、
事務局仕事のまとめ、
事前検討会の準備、設営、
顕微鏡の搬送
次回の世話人としてのテーマの決定

たくさんの雑用 任される仕事責任も
大きくなってきたんですわ

よく考えると今年ケン三郎は医師になって
20年目を迎えるんですわ

あのダメ研修医がまさか
色素研究会の当番世話人になるなんて〜

食道の先輩のおかげですわ


さああと数時間で会が始まる

バレットの深達度診断、興味深いぜよ〜

興味のある先生はJR御茶ノ水駅前
東京医科歯科大学MDタワー2F
鈴木講堂までお越しください!!

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-01-17 00:48 | バレット食道 | Comments(0)