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パクリタキセル毎週

初回にシスプラチン、5FU治療が行われた食道癌への2次治療

タキサン系の薬剤をつかった治療法がいくつか報告され。


ドセタキセル70mg/m2  3週毎   8.1ヶ月

パクリタキセル 100mg/m2 毎週、1〜7週  10.4ヶ月

ドセタキセル 30mg/m2+ ネダプラチン4〜50mg/m2 2週おき  8.5−5.9ヶ月

ドセタキセル 70mg/m2+シスプラチン75mg/m2 3週おき   7.4ヶ月

と、どの治療をつかっても生存期間中央値 半年以上1年未満

というのが現状です。

「パクリタキセルを7週間にわたり毎週行う」52例のうち よく効いた+完全に効いたの割合23例、44%
との報告あり

中にはすごくよく効くかたもいるので、「まったく受けません」というのもどうかというところ。

でもあんまり効果がなくて 半年〜1年くらいの生命予後とわかっていた場合

やり残したことはないかをよーく考えて

毎日を精一杯生きる

俺の人生やりきった、といえるように。
















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by kenzaburou41 | 2016-09-27 23:16 | 抗がん剤治療 | Comments(1)

なんとなく応援する

食道癌の患者さんに頑張ろう、まけるな

とか応援するのはなんだかどうもうさんくさくて・・

医者の立場から、泥臭く生きてる方が多いんですね,食道癌になる患者さんは。

几帳面に働く、けど酒がすき

だったり

全くダメダメでギャンブル、女、酒をのんで検診に見向きもしない
医者のいうこと聞くくらいなら死んだ方がいい

そういう人もいて

よくよく酒を飲む理由を聞くと、うん、そうか、そういうことか
気持ちはわかる、、、

だったり

きちんと病院に来て下さいねといっても、すっぽかしたり

で、うんと早期に見つかる人もいれば

症状があっても絶対病院にいかねえ、といって最後の最後まで
医者嫌いだったり

いろんなキャラの方がいる。

そういう方に「酒は控えて下さいね」

という言葉が有効でしょうか

有効じゃないとおもうので「旨く付き合っていきましょうね」

というのが実際で。


なったらなったで、ある程度受け止めるだろうし

不真面目、であろうとしても、しぶとく生き残る。

教科書にかいてないような生命力を時に持ってて

もうだめだろうな、と思っても復活する患者さん


食道の世界は奥深く、これでいいだろう、これ以上はもうできない

ということを最後まで突きつけられる世界

「ちゃんと私の治療を最後まできちんとやっていますか?」

の複雑な問いかけに

医師はときにまじめに、またときには不真面目に

変化球を打ち返す必要がある

やりきったか、真摯に向き合ったか

いざ勝負。

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-09-23 23:07 | ひとり言 | Comments(0)

台湾

国際学会でシンガポールにいて

今日その学会が終わったんだけど、飛行機とぶのが午前1時50分で
あと4時間くらい空港で1人足止めなんですわ

暇なんでそうだブログを書こうと思いつき

空港のロビーで書いてるんですわ

今回の学会、3日間フルに学会参加して英語を聞いてきたんですわ

聞き取れるけど、自分の思ってることを言えないだったり

早すぎてわかんないだったりいつもの課題をつきつけられたけども

外国のかたの学会発表を聞いててかるほどな、とおもうことも多々あったんですわ

食道癌というと人種間でできやすい癌のタイプがことなり、

日本人は圧倒的に扁平上皮癌になりやすい

中国、韓国、台湾、タイ、モンゴル、中央アジア
扁平上皮なりやすいアジア圏ですわ


もっとも医療レベルが高いのが日本だけど、
周りの国のレベルも格段に上がっていて

台湾の先生の発表、英語もうまいし、スライドも印象的だし
何がいいたいか、が非常にまとまってて

うーん、だらだら文字の羅列の日本人のスライドと大違いだな

台湾には国民健康保険があって日本と同じようにだれでも
医療が受けられる

その上でデータの収集管理も30くらいの病院が集まって
がん登録のデータベースを作っているそうで。

食道癌に関するデータもそこでまとまっているという

日本もそういう制度が最近始まったけども

結局1つの施設の、限られたデータで大きくものがいえない
時代になってて、

それこそ、大きなデータが活用できれば、なにが足りなくて
なにはいらないかがもっとはっきりするわけで

何十人もが同じようなことを重複してやる必要がなくなり

スマートに仕事ができる、

そして仕事と自由な時間とのオンオフを楽しめる


日本人、もっとゆったりしていいんじゃね? 的な


リフレッシュし、仕事には集中する

集中ばかりでは集中できぬ

名言ですわ


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-09-21 22:54 | 学会奮闘記 | Comments(0)

フラッシング反応を聞かない検診はダメだ

人間ドックで検診を受ける患者さんに

「こんな人間ドックを受けてはいけない」




問診に「お酒をのんですぐ赤くなりますか?」

を飲酒歴のある男性に聞かない人間ドック検診


食道頭頸部癌になりやすい男性には必須の問診ですわ

55歳以上の男性で、飲酒されるかた。

あなたの人間ドックの問診票にその項目ありますか??

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-09-21 22:36 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

PDT後の食道切除

食道がんのケモラジ、約4割に局所にのこる、あるいはぶりかえすといわれ

サルベージ手術は危険度がたかいのでPDTをやる、という戦略があり

T1なら効果があるもののT2だとそれでもなおらない方がいる

そのあとに手術はどうなの?

っていう誰もが知りたいことの症例報告。

2例やって1例は椎体に穿通しててものすごい癒着ではがすのが大変だった、
もう一例は比較的軽い癒着で剥離できたとのこと。

もともどどれくらい進行していたか?と
その最深部がどっちを向いているか、椎体なのか、気管、気管支なのか、肺なのか。

大動脈に向かうものはPDTの適応外といわれているので
PDT後のサルベージも大動脈をはがすことはないだろうけど

ここから先、最初は手術は希望しなかったけど、手術をしなければ助からないかもしれない
という状況になってようやく手術を決意する、という方がふえるような気がして。

だったら最初から手術すればよかったのに

と内心外科医はおもいつつ、そういう方にもチャレンジを続ける。





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by kenzaburou41 | 2016-09-17 19:53 | 再発したらどうするか? | Comments(0)

ケン三郎のISDE2016

今年は国際学会、シンガポールで国際食道学会がひらかれます。

若手を引き連れて国際学会に行くのもおそらく今年が最後でしょう。

勉強して見聞ひろめてくるんですわ

植物園できてるかなっ



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by kenzaburou41 | 2016-09-17 13:53 | Comments(0)

食道癌後の下咽頭癌はいつ起きるか?

食道がんといえば下咽頭癌、下咽頭がんといえば食道癌

それくらい似ている下咽頭癌

食道癌患者さんが食道癌を克服した後におそらくもっともかかりやすい癌ですわ

下咽頭がん患者の6割が食道がんを重複する

そしてその半分は同時に食道がんと下咽頭がんを重複する。

そして3分の1のかたが「食道がんを治療して1年以上あけてあとから下咽頭がんになった」かただ。

そのうちわけでは5年未満がもっともおおいが、半分くらいは5年以上あけてから下咽頭がんを発症。

そして10年以上あけて下咽頭がんになった、というかたが5%くらいいらっしゃる。

食道がんが治ったあとの下咽頭がん、引き続き注意ですわ



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by kenzaburou41 | 2016-09-16 21:32 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

 放射線治療後の再発

SM2でもESDする時代、とはいうものの。

ESDでとりました、おきまりのケモラジを加えました

さあ、これで手術と同等の治療が、、、

というけれど。

つい先日、ケモラジ後に数ヶ月で進行癌に育ったかたを経験し。

3ヶ月前は治療後の潰瘍で上皮化が遅いなとは思っていたけれど

ここにきて顔つきが変わったように増大。

「高齢だからESD+ケモラジ」というけれど

ESD+手術ですんだはずが

ESD+ケモラジ+手術に。。。


とはいえ、ESD+ケモラジでうまく行ってる患者さんが多数いることを踏まえると。

それから外れる患者さんをいかに早く見つけられるかが我々の仕事。

「いつ増殖するかわからない」「治ったようにみえて半分は再発します」

治療後2年くらいは注意せねば。







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by kenzaburou41 | 2016-09-14 01:24 | Comments(0)

0−Ⅱc+0−Ⅲ

今日は勉強会に症例を持って行って。

0−Ⅱc+0−Ⅲ

0−Ⅲの真ん中にはいくら状血管のある隆起がもこもことある

ここをどうよむか。

透視では側面変形があってバリウム斑も濃淡がある

MM-SM1

内視鏡では正面からみるとやや深そうにみえるけど側面をみると孤の変形がかるい。

SM1、SM2

迷うよなあ〜 迷うよなあ〜

でもMMには止まってないでしょ、SMでしょ

SM1か2か。。さあどうする?

臨床上、明らかな転移はない。

ここでの選択肢が 内視鏡治療、内視鏡後に手術、内視鏡後にケモラジ、最初から手術、最初からケモラジ
のおおきく5つの選択肢が実はある。

昔だったら、これ当然手術でしょ

の時代から、個別化(患者さんの背景を考慮して治療を選ぶ)の時代へ。

手術して浅かっただどうしよう 

よく後からみると、実は手術しなくてすんだね、でもこれで再発の心配はないでしょう

か、やっぱり手術でよかったね

なのか

あるいは、ケモラジでもいけたんじゃないか


ステージ1の治療をどうするかが
結構悩ましいけど

胸を張って手術を勧めます、といえる外科医に。











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by kenzaburou41 | 2016-09-10 22:36 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(0)

連続

昨日の扁平上皮研究会。

「口腔と咽頭と食道という臓器は連続しているんです、だから当該科同士の連携が重要です」
って

ご講演された先生が述べてられて

さらには
咽頭から頸部から縦隔に張り巡らされたリンパ管の走行。

「左には大動脈弓があるので、気管の左側よりも右側にリンパの縦の流れが
発達してるんです」

確かに、、、

「リンパ流には浅いものと深いものがあり、左右差もあり、互いに交通して
静脈角に入ります、これを見ると外科医の郭清って本当に全部できるの?って」

確かに、、、、

しかし現実にはそれで治ってる患者さんがたくさんいるわけで。

解剖やら分子標的治療の可能性やら

いろいろ話しを聞いてると

まだまだ食道癌はやることたくさんあるぜよ。

勇気いただいたっす。


ぽちっとな







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by kenzaburou41 | 2016-09-10 07:15 | 他臓器重複癌 | Comments(0)