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たどり着く

今日は患者さんに手術の説明してたら

「先生が頼りです、ここにようやくたどり着いたんですよ」

と言われ

おっ。

そうだよなあ、前の病院でここでは無理です、
でもいい先生知ってるからそこへ行きなさい。

の、宛先がケン三郎。

「たどり着く」なんて、、
有り難い話ですわ

いろんな経験の積み重ねでできること
できないことがわかるけど

できそうだし、うまくいい治療を提供してあげたい

この期待に応えられるとまたレベルアップですわ

「先日おんなじような方がいらして
元気に帰って行きましたよ、がんばりましょう」
















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by kenzaburou41 | 2016-11-29 22:52 | ひとり言 | Comments(0)

がん市民講座

2017年1月15日(日)
東京医科歯科大学「がんを考える」
市民公開講座に
なんと、あの、食道がんのブログでおなじみの
古畑ケン三郎先生が初登壇いたします。

あいはぶあ ぺ~ん

あいはぶ あん あっぽー

えん

あっぽーぺーん

ああ、ジャイアント馬場が生きていればいまごろ。。。

ピコ太郎のテーマにのって踊ります。

1430-1450分でございます。

市民公開講座ですから 市民に公開。

後悔させませんよ~

みなさんふるってご参加ください


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-11-25 12:40 | 講演録 | Comments(0)

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害とは5年以上の長期にわたる常習飲酒者に発症

禁酒により病態が改善されるものと定義される

脂肪肝、肝線維症、肝硬変、肝がんにいたる慢性肝障害と

幹細胞の広範な壊死におちいるアルコール性肝炎が主な病態である。

脂肪肝は多量飲酒者のほとんどにみとめられ

断酒後脂肪変性は2-6週間で消失する。

女性や酒を飲んですぐ赤くなり、少しは飲める方はより少量の飲酒で発症する。


脂肪肝は、ほとんど自覚症状はない。

γGTP,AST優位のトランスアミラーゼの上昇

をしめすが、正常値をしめすこともある。

アルコール性肝炎は常習飲酒者がさらに飲酒量が増えた時に発症する。

高度の肝腫大、黄疸、発熱、右季肋部痛、WBC上昇、PTの延長などから
急性胆のう炎と間違えられることもある。

予防は適正飲酒習慣に限る!


健康日本21

「お酒やめろ」
とは言わない。

「節度ある適度な飲酒」を勧める

ウイスキーダブル1杯、

ビール中瓶1本

日本酒1合

ワイングラス2杯

おおっ、、おおくね?


今ビールなんか135mlって小さいかんで売ってる。

あれくらいなら害になるとはおもえんが。


「アルコール依存者」はその背景にさまざまな社会事情を
抱えている事が多い。


それをサポートするセフティネットが必要である。

脂肪肝侮るなかれ

以上、肝臓専門医であるうちの親父からもらった「生活習慣と肝疾患」
より。



ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-11-23 20:42 | 食道癌になりやすい人 | Comments(1)

全国からやってくる

もともと食道外科医だったんですけど

今やのどの入口あたりばかり見る専門家になり

全国から「のどを残せないか」「声帯をとらずに治せないか」

的な相談窓口となりつつあるケン三郎外来。

今日も近隣の病院からちょっと進んだ下咽頭がんってことでご紹介を頂いて

即、内視鏡

うん、このくらいなら残せますよ

と判断。

もちろん限度があるので、リンパ節転移がゴリゴリあるような
腫瘍は対象外だけども

場所がら、残せないんじゃないか?を危惧するところを
なんとか救い出すってんではおそらく日本でも有数の施設ではないか。


もともと大腸専門医をめざしていたのに
なんてこったい。

人生何があるかわからんけど

興味のある方向へ進んでいくと、その先にまた道が開ける。

期待に答えられますよう














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by kenzaburou41 | 2016-11-22 22:58 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

どこまで声を残せるか

今回の学会での最大の収穫は

「頸部食道がんが、下咽頭に浸潤した場合にどこまで声をのこせるか?」

という問題。

頸部食道を外切開で切って、下咽頭まで剥離して後壁の方はかなり上の高さまで
いけることは分かっていたけど

果たして輪状後部側がどこまでいけるか?

そこが表在性であれば、口側はELPSで切除し
粘膜を肛門側から引っ張りだして切除して

遊離空腸をあげればいけるんじゃないか?

考えてはいたけど、実際その手術をされている先生が北海道にいて。

え〜っ、、どれくらいまでいけるんですか?
と伺ったら

「被裂軟骨のレベルは無理、縫えないので」
という。

てことは入口部から少し頭側だったら全然いけるってこと?

これはもしかしたらいい治療ができるかも
しれません。

頸部食道がん患者さんの新たな光となる治療が。。。













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by kenzaburou41 | 2016-11-21 22:42 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

境界領域

食道胃接合部がんが食道の治療法でいくのか、胃の治療法でいくのか
が議論になるように

食道と下咽頭にまたがるがんもまたどちらの治療方針に準ずるかむずかしいところ。 

今回の学会でみてみると
下咽頭がんは相当進行してても最近は口からがんをとりだす経口的手術がさかんになっており
これが頸部食道にかかるものでも、穿孔をそれほど気にしないで局注せずに取りに行く、
というのもあり、ということ。

これが頸部食道がんの下咽頭浸潤であれば「咽喉食摘」をえらぶ食道外科医が
少なくないのに、、、

頭頸部表在がんの内視鏡治療の適応拡大を恐る恐る
考えている我々に比べ、頭頸部外科医はあるものは取る、追加のCRT
はなるべく避ける、と考え方がかなり違うということ。

もしかしたら頸部食道がんはどちらかというと、この方針
に近い方針がとれるのではないか?と
考えさせられるということ。

ロボット手術、ケモラジ、ELPS、TOVS
いろいろな「喉頭温存治療」があり、
患者さんには福音ではないか。

でも下咽頭がんの6割に食道がんが重複し

おもに同時性がおおく。

食道がんが先にあって、5年、5−10年、10年以上たっても
下咽頭がんが酒を飲み続ければ、あとからでてくるリスクが残る

ということが分かっているゆえ

食道がんを克服し、もうこなくていいよと言われても
検査間隔が1年おき、が2年おきとなったとしても
内視鏡は永続的に継続すべきで

上皮内がんでいるのが2−3年といわれるから

食道がん患者さんは
「少なくとも3年に1度は内視鏡」
なのかしら。

幸い、頭頸部外科医がいまかなり喉頭温存治療に
目を向けていて昔ほど簡単にのどを取らなくなっている
という状況

なんとか声を残したいという気持ちは同じですわ










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by kenzaburou41 | 2016-11-21 00:03 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

喉頭癌の予後

昨日の学会でいろいろ耳鼻科の先生から話をきけたんですわ

喉頭癌、それ自体で命を落とすことは少ないが

喉頭癌にかかったあとに生じる食道がんや下咽頭がんはすくなくない

なんとその重複したがんのほうで亡くなることが多いのだとか。

なので、喉頭がんにかかった人は内視鏡検査を定期的にうけるほうがいいと。

食道がんと下咽頭がんについて関連が深いとケン三郎が話したけども
北海道の先生も同じように言ってて、食道がん患者は下咽頭がんに注意せよ、

その次に注意が必要なのはどこか?

「口腔底がん」です。と。

う、、これも同じ成績。

マウスピースつけてたら観察しないとこじゃないか。

重複時期を検討したら面白いんじゃね?

食道と下咽頭
食道と喉頭
食道と中咽頭

下咽頭に関しては、圧倒的に同時性がおおいけど
下咽頭のあとに食道がん、というのはすくなく、
食道がんのあとに下咽頭っていうのは10年経ってもでてくる。

調べてみたら面白い結果がでるかも、だし

どういう順番でがんになるか、の傾向もわかるのでは。

早速取りかかるんですわ

学会にいくといろいろ刺激があるぜよ



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by kenzaburou41 | 2016-11-19 15:51 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

ハンズオンセミナー

経鼻内視鏡のハンズオンセミナーを初めて気管食道科学会で
やったんですわ

ハンズオン、というと今ESDしかやらないESD屋さんの専売特許

著名な講師がビギナーにむけてどうやったらうまくESDができるか

これがまた名医っぷりをアピールできるわけだから若手にとっては
憧れ的な魅力

ケン三郎にはそんなESDの腕もないし、論文もかいてないので
一度もお声がかかったことがないけど

今回は「経鼻」

学会を主催するほうで目玉としてやってきたんですわ

耳鼻科医がほとんどの学会で経鼻、だからあまりたくさんの先生が
きたわけじゃないけど
学会でよくお見かけする耳鼻科のかなり年配の先生が
いらしていて

「あ、先生、このカメラいいですよ、画質も最高ですし
使い勝手もいいし」

というと

「確かにいいカメラだねえ、、今日は君のランチョン楽しみに
しているよ、いつもブログも見てるよ」

へ?

まじっすか、、

なんとこの食道がんのブログをチェックしてくださってるらしく

書いてるのがケン三郎、とご存知。

恐れ入りました、、、


ランチョンの司会の先生に
こうした検査の記録は歴史に残るものだし
どうやって今に至ったのかを後世にのこしておいたほうがいいよ

君が死んだら、何も残らないじゃ、いけないから
論文もたくさん書きなさい

と。

いろんなご意見をいただいて、
ますます気管食道科学会、発展していければなと。

他の学会やめちゃおうっかな〜















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by kenzaburou41 | 2016-11-19 06:41 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

学会無事おわる

第68回日本気管食道科学会が無事に終わったんですわ

準備不足、事務局機能の崩壊、学会サービスの突然の交代
などのさまざまな問題を抱えながらの2日間が終わったんですわ

つくづく学会主催する、学会長を務める重み

いろいろ感じた2日間ですわ

今日のお昼が自分的にはチャレンジングな内容で
「食道外科医が耳鼻咽喉科領域を内視鏡で観察してみたら」

本来の業務とはかけ離れてるけども、違うアプローチで
観察してみたら、すごくよかった、という内容ですわ

きっと耳鼻咽喉科の先生にも響いたと思うんですわ

一方で食道がんと違って、局所切除でも十分がんを
コントロールできるのがこの領域で

食道がんの専門医としてはうらやましい限りですわ

同じようながんに罹患する患者さんを
どうやって救えるか

食道専門医だけでなく頭頸部、耳鼻科領域は
一蓮托生。

一人の患者さんをいろんな方向から救える体制作り

まだまだ問題山積みですわ









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by kenzaburou41 | 2016-11-18 22:04 | 気管食道科学会 | Comments(0)

のどを失うということ。

先日、内視鏡やった患者さんに
病理の結果がでて、

それを伝えたいから外来にきてくれと電話したんですわ

そうすると電話にでたけど、ガサゴソいって
何か合図しているようにも思える仕草。

ああ、そうか、喉頭癌で喉頭切除したのか、、

要件を伝えて電話を切る。

うーん、やっぱり声がでないというのは相当な
生活の質の低下だぞ

と認識し。

そしたら同じように声をうしなった患者さんで
食道発声で声を取り戻している方に外来でお会いして。

内視鏡の結果を伝えると

有難うございましたと、十分に聞き取れる声で
受け答えする。

「ずいぶん発声がお上手ですね」と声をかけると

「いやあ、子供がまだ小さいもので、いろいろ
怒るのにも、手書きじゃ伝わらないんです、
だから必死で発声のトレーニングをしたんですよ」

という。

そうか、声を失って大変だろうなと思いをはせるけど

その背景には、俺らと同じように家族がいて、親がいて
友人がいて

うしなった機能をひっしこいてとりもどそうとする方がたくさんいる

もちろん、こういう方をできるだけ減らせるように
検診を広めたり、観察法のコツを伝授したりしたいけれど。

声をうしなうも、命を守るのを選択した

方に最大限敬意を払わねば。

























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by kenzaburou41 | 2016-11-16 23:02 | ELPSでのどを守る | Comments(0)