縫合不全

消化器外科学会に行ってきて
色々食道外科の先生の発表を聞いてきた。

気になったのは縫合不全率が施設によって
まちまちで

30%台ってとこもあれば

10−15%ってとこもあるし

ほぼ0ってとこもある

え、あの名医のいる施設が
なんでそんなにもれるの??

何が違うのか

そりゃあ胃管の作り方でしょう

細い胃管にすれば、距離は長くなるけど胃の壁内血流が切れちゃう

太い胃管にすれば、胃の壁内血流は使えるけど距離が短くなっちゃう

それを改善するには?

前庭部側は丸〜くカーブを描くように細く切って

上の方はなるべく胃の壁内血流を残すように太くしていき

先の方でカフを作ってさらに距離を稼ぎ

自動吻合器はカフから挿入する

それでがっちゃんと吻合し

盲端は2横指くらい開けて閉じる。

そうするとリーク率0.4%

ほとんどもれない。


ICG蛍光法やらサーモメーターなど
血流を測る機械が開発されてさらに
もれない工夫はされてるものの

胃管の作り方の基本を知らないとイかんです。






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# by kenzaburou41 | 2017-07-21 23:46 | 手術の合併症の話 | Comments(0)

消化器外科学会

一日目の金沢

胃癌のD2、D1+ 郭清の 腹腔鏡手術のお勉強。

UVカット。

総肝動脈周囲、脾動脈周囲、左胃動脈周囲

つるっつるっ

充分分けて、切るラインを自分できめて、切る

膵臓を覆う、切っていい層でいけば、膵液漏は生じない

達人の技をビデオでみて勉強すると

ああ、俺もなんかうまくなった気がするわ~

あんなふうにきれいに郭清できるんだなあ

すげえなあ

すげえなあ

俺も鏡視下手術あのとき頑張ってればなあ~

上手い人の手術を目に焼き付けても

場面場面、一人づつ手術は違うわけで

まずは基本から。

ぽちっとな



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# by kenzaburou41 | 2017-07-20 17:51 | 学会奮闘記 | Comments(0)

CTコロノグラフィ

こないだカンファレンスの司会してて

大腸外科、大腸癌のプレゼン。

内視鏡、

注腸、

CT

っていつものように写真が出て、

これこれこうして、こう診断した。

というけれど

注腸の写真がなかなか側面をとらえられない

ていうんで

とらえられなくても、わかる範囲で診断したらどうでしょうか

って聞いてみた。


大腸は食道みたいに簡単ではない、という。

そんなもんかなあ

と他の先生に
注腸って今、どういう立ち位置?

って聞いてみたら

あんまり積極的にはやりません、
今はCTコロノグラフィがありますし

って話す先生もいて。

そうだよなあケン三郎が注腸習ったのは20年以上前だし

注腸を極めるっ

って医者もそんなにいないだろうなあ、、

注腸で側面が綺麗に出ないってのを
CTコロノグラフィだったらどうなんだろうか

疑問が生じ

色々聞いてみるもんだなあ

その当時常識でも今はそうじゃない、ってことはたくさんあるだろう

食道癌の手術、けも、ケモラジ、ESDもきっとそう。

日々新しい、上手くいくコツが開発されてる

今週末は消化器外科学会。

いっぱい勉強、吸収せねば








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# by kenzaburou41 | 2017-07-17 22:31 | 診断の達人たち | Comments(0)

無事講演終わる

朝の講演、20分間を無事走りきりました〜

高齢者の内視鏡はまず、口の中をみて

「歯垢が歯についてないか」それをまず確認しましょう

80を超えた方は人生の荒波を渡り、

色々なすいも甘いも乗り越えてきたかたたち。

いろんな癌にかかるリスクがある中で

癌で亡くなるより、誤嚥で亡くなるリスクが高い。

ドリフじゃないけど

歯ちゃんと磨いてますか、

って内視鏡で確認するのが大事。

食道がんの術前も皆しっかり歯を磨き

口腔内を最大限綺麗にして

禁煙はもちろん。

守れないなら手術は辞めたほうがいい

っていうくらい大事な禁煙。


歯磨き、禁煙

歯磨き、禁煙

歯磨き、禁煙

1日3回口に出して言いましょう。











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# by kenzaburou41 | 2017-07-15 22:12 | 講演録 | Comments(0)

高齢者と内視鏡

今日、7月14日は 内視鏡の日ですわ

内視鏡の日に開かれる日本高齢消化器病学会

新宿で今日明日が大会ですわ

明日は朝早くからモーニングセミナーで

「高齢者ならでは」

の内視鏡の話をするんですわ

高齢者と言えば誤嚥

嚥下障害がつきもの

内視鏡入れた瞬間、アワアワの咽頭

ああ、これ誤嚥しているやろなあ

ってすぐわかるんですわ

問題は嚥下障害の原因。

これを調べるのに最適なのは経鼻内視鏡

まず、口の中をみる。

歯に歯クソがついてる爺さんには「ちゃんと歯磨けよ」
ってアドバイスし

口腔内を綺麗にしておく重要性を説く

そこから始まるんですわ

ただ病気をみつけりゃあいいってもんじゃない

食道癌や咽頭癌が紛れてるのは1%以下だけども

進行して見つかったら、もう大きな治療は嫌です

という、高齢者も少なくないし

なるべく早く見つけよう







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# by kenzaburou41 | 2017-07-14 21:05 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)

消火器外科学会

病棟に消火器が置いてあって

消火器かあ

火事になったらこいつを使って
火を消す

消火器

消化器

お、、、俺たち消化器外科?

それとも病の元を断つから、

「消火器外科?」


来週は消火器外科学会 イン 金沢でございます。


のどぐろを食べたいっ







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# by kenzaburou41 | 2017-07-13 21:52 | ひとり言 | Comments(0)

市中病院における頭頸部表在癌の診断と治療

来年の頭頸部表在癌研究会の当番世話人のケン三郎ですわ

テーマの1つに「市中病院、がん検診における頭頸部表在癌の診断と治療の現状」

を考えてるんですわ

食道癌患者のある一定数発生する頭頸部表在癌を

市中病院やがん検診の拠点。

どれくらい見つけて、どれくらい自前で治療しているか

がんセンターとか大学病院のハイボリュームセンターだけではなく

電車で行ける近くの病院でもESDやELPSが普及していること

そしてそれを診断できる内視鏡医、頭頸部外科医が身近にいること。

これが食道癌患者にはベストな状況ですわ

あと1年の間でどれくらいの患者を集積できるか

皆さん是非、そういう目で早期癌を見つけてきてほしいんですわ

当たり前のように、若い先生が診断し、その地域で治療が
完結する

これが理想ですわ

頭頸部表在がん研究会でその成果を発表していただいて
地域ならではの問題点やら、危ない目にあった、その
問題をどう克服したか

地域に広める為に是非、取り組んでほしいんですわ

来年7月、おそらくは七夕開催。

待ってるぜ、頭頸部表在癌研究会で〜















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# by kenzaburou41 | 2017-07-12 00:50 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

AI

国立がん研究センター(国がん、中釜斉理事長)と日本電気(NEC)は、大腸がんや前がん病変(大腸腫瘍性ポリープ)を内視鏡検査時にリアルタイムに発見する、人工知能(AI)を用いた内視鏡診断サポートシステムの開発に成功した。今後、肉眼での認識が困難な症例をAIに学習させてシステムの精度を向上させ、日本だけでなく、世界市場での実用化を目指す。

 大腸腫瘍性ポリープは、大腸がんの前がん病変であるため、内視鏡検査時に見つけ出し、摘除することにより大腸がんへの進行を抑制する。しかし、ポリープは内視鏡医が肉眼で見つけるため、サイズが小さかったりして形状が認識しにくい場合などは、見逃されることがある。

 このシステムは、大腸の内視鏡検査時に撮影される画像で、大腸がんや前がん病変をリアルタイムで自動検知し、内視鏡医の病変発見をサポートする。国がん中央病院内視鏡科による所見が付けられた約5000例の内視鏡画像をNECのAI技術に学習させ、新たな内視鏡画像を解析したところ、がん発見率は98%だった。


内視鏡に来てもらわなきゃはじまんないけど

内視鏡受けに来たら・・・

AIが診断してくれるっつー有り難い話。



そのうち、歩いてるだけで食道がんがありそうな
人を識別できるっていう装置の開発も夢じゃない

まずは馬券売り場で、、、、

ぽちっとな




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# by kenzaburou41 | 2017-07-10 17:49 | 診断の達人たち | Comments(0)

Zenker憩室

食道の入り口の勉強してたら

Zenker憩室のことが気になり

今まで手術と言うと外切開で憩室露出して反回神経に気にして温存して

器械でがちゃんと憩室取っておしまい。

と思ってたら

今内視鏡でその原因となる輪状咽頭筋を内側から切開、あるいは器械でがちゃんと
切っておしまい

って言う内視鏡手術があって

日本で保険が通ってる治療でしょうか、、、

食道のESDできる人なら誰でもできそうな簡単な手技だし

これを覚えない手はないな

嚥下困難でこまってる Zenker憩室の方

時々いるけども、、、、


日々勉強









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# by kenzaburou41 | 2017-07-06 23:10 | ひとり言 | Comments(0)

頸部食道癌

頸部食道癌は食道がんの中で頻度は低く

全食道癌の5%程度と言われる

転移先は頸部なので

進行癌でも縦隔リンパ節郭清は不要で
両側の頸部郭清、頸部食道切除、遊離空腸再建が基本術式
気管に浸潤しているとこは咽喉頭食摘が一般的で、
それが嫌な人はケモラジを選ぶ

ケモラジが聞かない場合は、ESDで削ったり
今ならPDTを使う施設もごく限られてるけどある。

さて、下咽頭がんがあれだけ局所を削ってなお
局所制御がいいってことを踏まえると

そのすぐ下の頸部食道も似たような考えが成り立つのでは
ないか、

局所はESDで削る、リンパ節は別どり、あるいは出てきてから取る

ってのもあるんじゃないか

なんてことをちょっと考えてみて。

プライマリーの頸部食道癌と
食道癌術後の頸部食道癌では、どう違うのか。

食道癌術後の場合は頸部リンパ節はすでに郭清すみだから、
たとえ深くても、放射線追加しなくてもいいのだろうか。

色々と疑問が生じます。

ちょっと調べてみますかね。











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# by kenzaburou41 | 2017-07-05 22:29 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

Sー0クリップ

ESDの糸付きクリップ

適切なカウンタートラクションをかける方法として
普及してますが

ムコゼクトーム2で横から剥離すればそんなの
いらなくね?

ということで、

糸付きクリップに頼らないESD

をやってまいりまして

でも、そうなると名人芸ってことになりまして

名人といっても自分で言ってるだけなので

ファミコンの高橋名人のようなもので

患者がそれで押し寄せるってことももちろんなく

内科の先生からは「いやあ、先生、外科医が手術の片手間にやってるわりには
お上手ですね」

と言われる。

しかし若手にそれを伝えるとなると

やっぱり名人芸ではいけなくて
何か安全策をこうじて、まずは安全安心

ってことでs-oクリップのデモを持ってきていただいたんですわ

なんでも隣の大学病院の

S先生とO先生が開発したんで

「SーOクリップなんです」

そんな、、、マロリーワイスみたいな?

製品に名前入れるん?

ありなん?

それはさておき

やってみましょう、、

コストとやりやすさと、安全






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# by kenzaburou41 | 2017-07-05 06:29 | 内視鏡治療 | Comments(0)

咽頭食道接合部癌のELPS+ESD

昨日の頭頸部表在癌研究会では

ELPSの限界、とも思えるような

下咽頭後壁~食道に約2cm表在性に半周程はいった病変の
内視鏡治療例を報告してきたんですわ

食道浸潤のある下咽頭癌はステージ的にはT3で

ガイドライン的には
咽喉食摘
もしくはケモラジの適応

頭頸部外科医が単独でおこなうTOVSにおいても
食道に少し入ったもの、はいけるけど、食道にかなり進展しているもの
にかんしては、鉗子が届かないので難しいとされていて

ここは頭頸部外科と内視鏡医のコラボ
が重要。

口からとるのが得意な頭頸部外科医と

食道の狭い管腔の中で自在に粘膜を穴が開かないように削れる内視鏡医

その協力で、この場面ではどっちが得か、を
判断しながら手術を進める必要があり

どっちもできるケン三郎の施設ならばこの局面を打開できるっ

また頸部食道がんが下咽頭に浸潤した場合も同様で、
食道外科医と、下咽頭粘膜切除ができる頭頸部外科、内視鏡医
とのコラボで今まで喉頭温存ができなかった患者の治療が実現する


下咽頭がんが頸部食道にかかった場合、頸部食道側に癌が
全周に2-3cm入っていなければ
ある程度トライできそうで。

そのコツ

1)まず食道側の粘膜切開をしっかりおく
これを怠ると後から切るのは難渋する

2)下咽頭側にもどり、全周切開をELPSまたはESD手技で行う

3)病変を把持し、ELPS手技で上皮下層を剥離。

4)食道入口部、輪状咽頭筋を意識して局注をくりかえしながら
これを下に落とすように剥離する

5)持つ病変が大きくなってきたときには2本の鉗子で病変を把持し
ESDで奥の上皮下層を剥離

6)すると輪状咽頭筋が下の図のように見えてまいります。
ここで層を間違えて下の方に行くと、出血が始まり
視野がとれなって、穿孔する危険も高まります。

b0180148_1743411.jpg



7)ここで我々はSTフードを装着し、得意の粘膜の下への
もぐりこみを図ります。
b0180148_17145397.jpg



8)すると管腔のせまい頸部食道であっという間に視野が展開でき、
剥離面がどんどん目の前にでてきて手術が進む進む

ここは頭頸部外科医より内視鏡医が「私にお任せください」と名乗り出るべき
ポイントです。これをいやまだまだ、、と無理に取りに行くと出血するわ、
視野はでないわで、、空気が重くなり

う~んじゃあまず手前を分割で取ろうか

なんて話になりますので、、、

9)できあがりはこんな感じで、だいたい2時間半くらいの手術でしたが
コツがわかったのでもし次回同じような方が紹介されたら
たぶん2時間くらいで切除できるでしょう。

b0180148_17191291.jpg




10)あとはケナコルトを浅めに打ちます。食道入口部が一番狭窄が心配ですので
ここは重点的に。そして可能ならステロイドの内服も併用したほうがいいでしょう。


11)こんなにとっても大丈夫?
一条正常粘膜を残しておけばある程度の狭窄は回避できます、水平断端を気にする
あまりに全周切除、、は私、やってません。

で、数カ月後にはきれいに上皮化されております

b0180148_17333116.jpg




もし、全国でこのような病変でお困りのかたがいらしたら
ご連絡ください~


先日も福岡から「ブログを見てきました」という方が、、、

ありがたや~
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# by kenzaburou41 | 2017-07-02 17:41 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

第18回頭頸部表在癌研究会終わる

新潟長岡の講演を終えて朝一で東京に戻り
頭頸部表在癌研究会の発表へ。

昼間に築地でぶり照り焼き定食を食べて

会場に戻ると、ざわざわっ

師匠に「次の当番世話人決まったよ、あなたです」

へ?

何のこと?

大ボスが退官されたんで、世話人を交代することになり

「みんなの反対意見がなければ世話人だよ」

と言われていたものの、まさかの当番世話人だなんて〜

しかも今後は表在癌だけでなく、進行癌の治療についても
今後は取り入れていくっていうのでまさに
「頭頸部外科、食道外科、内視鏡科」の交わる部分に
アプローチできそう

頸部食道癌が下咽頭に進展している時、
手術でどこまで喉頭温存か
っていうテーマでもいいし

いやまさにタイムリーな演題を集めて
実りある学会へ

全国から会場にあふれんばかりの医師が集う

そういう会にしなくては

みなさま、来年の日程、これから考えて調整いたしますので
どうぞよろしくお願いします〜












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# by kenzaburou41 | 2017-07-01 20:28 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

咽頭食道接合部癌の治療

内視鏡的には食道と下咽頭の境が定められてないし

普通の内視鏡では食道入口部の正面視はできない

しかしケン三郎は2009年から正面視し続けていて

おそらく世界で一番食道入口部を正面から見て挿入している外科医。

世界一。

ギネスに申請。

そのケン三郎が、食道と咽頭の境は、柵状血管のあたりにあるだろうけど、この辺は
緩衝地帯でまだ誰も食道か、下咽頭かを定めていないので

「バルサルバ法によって観察できる、正面から見た柵状血管の広がりの部分を咽頭食道接合部と定義する」

ことにして

その接合部にまたがる表在癌11例の治療成績を調べて見た。

うち10例は上皮下浸潤癌で、大きさの中央値は3cm、厚みの中央値が約2mm

食道でいうsm深部浸潤癌だ。

10例の上皮下浸潤癌のうち、2例に頸部リンパ節再発があったけど
再発して即、頸部郭清したらその後は再発なく、皆喉頭取らずに元気に生きてる(観察期間中央値2年3ヶ月)

ってことが判明。

おおっ〜これは患者さんにとって大きな前進ではないか

今までなら下咽頭がんの食道浸潤は 多くの場合進行癌で見つかり、声を取るのが通常だった
あるいは、喉頭温存を希望して抗がん剤や放射線治療を行うのが普通だった

それが内視鏡を使った治療で喉頭が残せるなんて。。。

アンビリーバブル

自信を持ってお勧めするこの治療

まとめて発表するぞ〜












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# by kenzaburou41 | 2017-06-29 23:02 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

咽頭食道接合部癌の治療

内視鏡的には食道と下咽頭の境が定められてないし

普通の内視鏡では食道入口部の正面視はできない

しかしケン三郎は2009年から正面視し続けていて

おそらく世界で一番食道入口部を正面から見て挿入している外科医。

世界一。

ギネスに申請。

そのケン三郎が、食道と咽頭の境は、柵状血管のあたりにあるだろうけど、この辺は
緩衝地帯でまだ誰も食道か、下咽頭かを定めていないので

「バルサルバ法によって観察できる、正面から見た柵状血管の広がりの部分を咽頭食道接合部と定義する」

ことにして

その接合部にまたがる表在癌11例の治療成績を調べて見た。

うち10例は上皮下浸潤癌で、大きさの中央値は3cm、厚みの中央値が約2mm

食道でいうsm深部浸潤癌だ。

10例の上皮下浸潤癌のうち、2例に頸部リンパ節再発があったけど
再発して即、頸部郭清したらその後は再発なく、皆喉頭取らずに元気に生きてる(観察期間中央値2年3ヶ月)

ってことが判明。

おおっ〜これは患者さんにとって大きな前進ではないか

今までなら下咽頭がんの食道浸潤は 多くの場合進行癌で見つかり、声を取るのが通常だった
あるいは、喉頭温存を希望して抗がん剤や放射線治療を行うのが普通だった

それが内視鏡を使った治療で喉頭が残せるなんて。。。

アンビリーバブル

自信を持ってお勧めするこの治療

まとめて発表するぞ〜












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# by kenzaburou41 | 2017-06-29 23:01 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

明日の講演

●平成29年6月30日(金) 第27回中越消化器内視鏡手技研究会(同研究会・エーザイ・EAファーマ共催、医師会後援)18時45分 パストラル長岡
 「頭頸部・食道領域における経鼻内視鏡活用術」東京ほにゃらら大学 食道外科 古畑ケン三郎
  座長:竹内学先生(長岡赤十字病院)



明日は長岡で講演です〜


お近くの先生 パストラル長岡へお越しください〜



ポチッとな



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# by kenzaburou41 | 2017-06-29 21:35 | 講演録 | Comments(0)

S-O クリップ

食道のESDでやってみたんですわ~

好印象ですわ~

ぽちっとな


b0180148_12581846.jpg

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# by kenzaburou41 | 2017-06-28 13:00 | 内視鏡治療 | Comments(0)

除菌後胃癌

こないだの学会講演で

胃がんの内視鏡診断のその道の達人の先生方のご講演を拝聴する機会があり

普段あまり詳しくない「ピロリ除菌した後の胃癌」症例を見ることに。

除菌したら胃癌のリスクが3分の1に減りますよ

という、通説も

「いやいやあれはもともと胃癌があった人で絞られているわけで、全体を含めてのデータじゃないです」

だったり

「アレルギーなどで副作用で中止になる人もいます」

「除菌しようが、しまいが、年に1度は検査受けてもらいます」

「除菌すると、表面が平坦化して分かりにくくなります」

だったりで、除菌に慎重な先生も中にはいて

「私は、個人の判断に任しています、
除菌治療、受けるのは半分くらいですよ」

という。

え?だって国が除菌進めてるんでしょ??

と困惑。

確かに除菌すると、がんができそうな部分がフラットに見えて、
「ほらほら拡大内視鏡で見てもわからないでしょ」

おーっ、ほんとだ全然わかんない

拡大で見てもよくわかんないなら
経鼻だともっとわかんないか。。

う〜ん、、

なるほど胃癌の専門家が
「拡大内視鏡を使わねばならぬ、経鼻なんてとんでもない」
っていう理由がよくわかる

ああそういうことか、、

食道扁平上皮癌の患者さんばかり見てると
下咽頭癌2、5割>胃癌1.5割>中咽頭癌1割
だから経鼻の方が大事と思うけど

世の中の大半の先生は胃癌中心に見ている。

こっちが主流かあ、、、、

「今、問題となっている除菌後胃癌が分かりにくい」

その背景、ここにあり。

経鼻LCIでどこまでいけるか、頑張って見て見ましょう




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# by kenzaburou41 | 2017-06-26 23:07 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

まさか自分が

バレット食道がん、自験例を調べてみた

58例60病変

このうち表在癌は51病変。進行癌が9病変。

m癌が27、sm癌が24。

sm1を500マイクロまでの浸潤として。

m〜sm1、脈管陰性、por成分なしの28病変に転移なし

どうやらそこまではESDの適応ができそう

しかし、

進行するにつれてpor成分が増え、脈管にも入り、転移も増える。

smがんへのESDは慎重に。

sm癌では転移リンパ節は下縦隔〜腹部に止まる一方、

mpより深いと 頸部上縦隔にも転移がしょうじ
しかも転移個数が4個以上がほとんどで、中央値が7個!。

バレット食道腺進行がんは食道扁平上皮癌と同じように上縦隔郭清が必要。

もっとも若いかたで35歳。

同級生も癌になる時代である

日本人の2人に1人が癌になる時代。

せっかく癌になるなら食道癌になって

「食道癌のブログ」を書いてた管理人、食道癌になる

きっと大変な思いをするだろうし

色々なんやかんや、
外野に言われるだろうけども

生きた証を誰かに伝えたくて。

きっと子供が大きくなった時に、自分の思いを
覚えていてもらえるよう

壮絶な戦いを記録する。


合掌。


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# by kenzaburou41 | 2017-06-23 23:12 | ひとり言 | Comments(0)

頭頸部表在癌研究会 サテライトシンポジウム

会 期:2017 年 7 月 1 日(土) 16:00〜18:00 頃(予定)
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会終了後に行います。
研究会プログラムの最終的な Timetable により、上記時間帯は早まる可能性があります。

会 場:国立がん研究センター築地キャンパス内 国際研究交流会館 3F 国際会議室

〒104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 URL http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/access.html
※ 第 18 回頭頸部表在癌研究会と同じ会場です。

参加費:第 18 回頭頸部表在癌研究会参加者は無料(再度の受付も不要です)。
サテライトシンポジウムのみ参加される方: 3,000 円(受付でお支払い下さい)。

サテライトシンポジウムプログラム:(招聘講演者と仮演題名)
1) CO2 レーザによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Kosin 大学 Kang-Dae Lee 教授)
2) ロボットによる咽喉頭癌の経口的切除術 (Yonsei 大学 Se-Heon Kim 教授)
3) CO2 レーザによる経口的輪状咽頭筋切断術(久留米大学 千年俊一准教授)
4) ロボットによる頸部郭清術・甲状腺手術 (Yonsei 大学 Yoon Woo Koh 教授)

上記研究会が7月1日
今話題の築地 国立がん中央の国際研究交流会館で開かれます。

朝から研究会で、その最後に基調講演の嵐っ

ふるってご参加ください〜






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# by kenzaburou41 | 2017-06-20 23:10 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)

ロボット手術

学会に行って来たおさらい。

頭頸部外科領域の経口的切除といえばロボットを使ったTORS

今話題のダビンチを使った手術で、術者は患者さんから離れたところで操作し
ロボットがその動きを真似て口腔内で手を自在に動かし、癌を切除する。

食道のような広い範囲の手術には全然向かないし、コストの無駄だと思うけど

咽頭や前立腺などの狭い範囲では役に立つ

特に欧米ではHPV感染を原因とした頭頸部癌が多く、その治療法も
ロボット手術がかなり普及しているという。

さらにはアメリカでは睡眠時無呼吸症候群への舌根切除術などが適応となっているとか。

最新のガイドラインではT3,T4といった進行癌にも適応されてるっていうから
消化器内視鏡医が「内視鏡治療の適応は、、」なんて言ってるのをあざ笑うかの
ように適応がドンドン拡がってます。

拡大内視鏡で深達度診断しててもな〜んの意味もない。

海外で内視鏡治療といえばTORSのことを指し、

昔T1T2は6割手術、4割放射線治療だったのが今8割が手術、2割が放射線へと
治療がシフトして来ているという。

しかし日本ではまだダビンチ手術は試験段階の治療であり

ESDやELPS,TOVSなど日本独自の負担の軽い治療が普及している中で
TORSが入り込める余地があるかどうか、、、

さらに新しいダビンチシステムが入って、かなり狭い部分でも
取りに行けることがわかって来ると

「消化器内視鏡医の助けなんかいらないもん、俺たちだけで十分だもんね〜」

っていう頭頸部外科医がたくさん出て来てしまうかも。。。

いやいや、この領域、やっぱり消化器の先生を味方につけていた
方が絶対いいって。

食道に病変が浸潤している部分を切るのは消化器内視鏡が得意だし
簡単だもの

臨機応変に使ってもらわないと患者さんに迷惑っ!

てな訳で、robot手術かあ

ケン三郎もかじって見たいわ〜


















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# by kenzaburou41 | 2017-06-19 23:50 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

術後1日目の内視鏡

昔は術後7日目に造影検査して、リークないことを確認して食事開始
だったけども

今は術後早期に内視鏡で胃管の色調みて考える

色が悪ければ慎重に見るし

よければパス通り

そもそも、リーク自体がほとんどないのがウリではあるものの。


危ない症例は未然にチェック



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# by kenzaburou41 | 2017-06-18 23:41 | 手術の合併症の話 | Comments(0)

第17回実地医科内視鏡研究会

今度の日曜日、6月25日(日曜)は↓

見たことも聞いたこともない研究会なんですが↓
にて、講演を行います。 今日、そのスライドがだいたい完成。 

ふ〜 父の日 忙しいぜよ


第17回 日本実地医家消化器内視鏡研究会

テーマ:

  • 実地医家がなすべきこと求められること

代表幹事:

  • 神保 勝一(神保消化器内科医院)

当番幹事:

  • 大滝 美恵(大滝病院)

会 期:

  • 2017年(平成29年)6月25日(日) 8:55~15:05

会 場:

  • JA共済ビル カンファレンスホール
    東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル1F

共 催:

  • 日本実地医家消化器内視鏡研究会
    EAファーマ株式会社

参加費:

  • 医師 3,000円、医師外 500円

取得可能単位:

  • 日本消化器内視鏡学会研修単位
    日本医師会生涯教育研修単位

その他:

  • お弁当をご用意しております。

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# by kenzaburou41 | 2017-06-18 22:01 | Comments(0)

CR後の経過観察

食道癌の化学放射線治療

よく効きますが問題は1度治ったように見えても
半分は再発する

つまり、「治ったようにみえる」で安心できないということで

患者さんはいつ再発するか不安を抱えつつ
検査を受け続けることになります

たーくさん放射線治療をされてる先生に話を伺ったら

いったんCRに入ったらその直後は1ヶ月おきくらいに
内視鏡やってます、3ヶ月後とかいう先生は危ないですよ
とのこと。

患者さんはわあ、消えてるようにみえる、よかった

医者の立場からすると、患者さんと同じように
よかった、けど、、、まだまだ。
再増悪するものとして、危険を察知しなきゃいかん

心配だから毎日内視鏡受けます

っていうのはさすがにやりすぎですけど

1ヶ月おき、でもいいくらいCRになった直後は密にみて

もし少しでも再然の恐れがあればESDで削る

少し深ければPDTを適応する

あっというまに再燃して進行がんになった場合はサルベージ手術

ってことで放射線治療をたくさんやってる施設では
PDTあったほうがいいなあ、、、









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# by kenzaburou41 | 2017-06-16 04:16 | 放射線治療 | Comments(0)

食道癌と他臓器重複癌


食道学会のシンポジウム2、「重複癌に対する治療戦略」
で発表してまいりました。

ケン三郎の施設が頭頸部表在癌の内視鏡治療をた〜くさんやってるせいで
食道癌+頭頸部癌の重複例が多数あることもあってデータ的には
ハイボリュームセンターの中のさらにハイボリュームセンター。
かなりバイアスがありますが。

1060人の食道癌患者さんのうち600人(56.7%)に他臓器重複癌がありまして。
(食道癌の次に食道癌が出てきた場合は多発癌として除外)
うち423人(39.9%)が頭頸部癌
155人が(14.6%)が胃癌

さらに頭頸部癌を部位別に分けますと

下咽頭、胃、中咽頭、喉頭、舌、口腔底と1〜6位のうち5つを頭頸部が独占。

まさにフィールドキャンサライザーション〜でございます。

重複癌多すぎ!

下咽頭が食道癌の4人に1人、胃が7人に1人、中咽頭が10人に1人、

十二指腸癌は1060人中2人でございましたので。

食道癌患者において内視鏡スクリーニングは
口腔、咽喉頭、胃を重点的に観察すべし 

そして食道+頭頸部癌が重複した場合は
より進行したものの治療を優先するが

進行度が同等の場合は、食道がんのほうを優先する

戦略としては頭頸部癌は早くみつけて内視鏡治療。 

放射線治療を頭頸部表在癌のために使うのはなるべく避けて
有事の時のためにとっておこう

さあ英文論文化を急いてインパクトファクターが0.77に上がった
Esophagusに投稿しよう     ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-16 04:00 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

逆流防止手術

胃管再建術後、癌の再発はもちろん心配ですが

患者さんを悩ます術後の合併症に残食道の食道炎があり

これを回避するにはPPIを飲んだり

体を起こして寝ましょう

でもやっぱり制約がある

これに対し、胃を温存して回結腸で再建するとバウヒン弁が
逆流を抑えてくれるので残食道炎が回避できる

という術式を選択する施設もある

でもやっぱり胃管再建のほうが楽だし

胃管でしかも逆流しないためには?

っていうことで、胃管後壁に内視鏡的に土手を作って、上に
戻ってこないようにするという手術手技の発表がございました。

まだ1例目ですけど

たしかに消化液が口側にもどらないし、
残食道炎もできてない

へ〜っ

これは素晴らしい方法だ!

と感心。


言われたらああそうか、と思うけど

逆に言えば今、何か困ってること

でだれもが気づいてないこと

を書いていけば

ヒントがみつかる












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# by kenzaburou41 | 2017-06-15 21:54 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

71回食道学会開幕

ローマの次は食道学会っつーことで

昼前に成田に到着し

夕方軽井沢到着

会長招宴はみな、食道がん、食道疾患をなんとかしたい考え
のもとに集まった、仲間、戦友である

お互い戦う相手は違えども

少しでも食道のいい治療を提供したいと考える
人たち

その輪に入って、酒を飲みかわし

明日の治療のヒントを得る

さあ、明日から本会が始まります~

たくさん勉強してもって帰ります

ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-14 23:58 | 日本食道学会 | Comments(0)

経口的切除、喉頭温存

頭頸部癌学会に参加してきまして

食道癌患者さんには咽頭癌がよくみつかる

だから我々耳鼻科医は食道癌を扱う消化器外科の先生と
連携して耳鼻科領域の診察をする

また耳鼻科の内視鏡では見つからないごく早期の
ものもあるので消化器内科とも連携する

そういう発表が聞かれるようになり

うれしい限りです

全国に少しづつ、ELPSやTOVSが広まって

「内視鏡治療の適応は」

って言ってる消化器屋さんがびっくりするほど、積極的に
頭頸部外科医はチャレンジしてまして

世の流れか、だってこれで治ってんだもん、いいじゃないか。

そうです、食道癌と違い、3領域も郭清しないし

1領域郭清です

照射も効きます

予防的な手術しなくても、転移が判ってからの治療でも間に合います

そういう環境だから、

リンパ節転移があっても局所がちいさいのはELPSで取ってます

っていうのもなんだかありのような風潮で。

いやいやこの業界の目覚ましい進歩を目の当たりにして

そのど真ん中にいることが嬉しいのです

今日はローマに出発して、日本の頭頸部領域へのELPS,ESD、経鼻内視鏡診断を20分
しゃべってまいります〜

がんばっぺ














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# by kenzaburou41 | 2017-06-10 06:34 | ELPSでのどを守る | Comments(0)

免疫チェックポイント阻害剤

頭頸部領域ではあの夢の免疫治療薬 オプシーボが適応になったようで

その開発に携わった偉い先生の講演を頭頸部癌学会で拝聴。

「これからの癌治療は大きく変わる可能性がある」

癌治療のファーストラインで使えるかもしれない

と。

その使い方。

効いたら、長々とやり続けるのではなく、やめたほうがいい。

効かなかったら、効かないんだからやめたほうがいい

っつうことで、結局どっちも効いたらすぐやめる、効かなかったらやめるで

その使い方を臨床医は覚えておくほうがいいとのこと。

うーん、これが食道癌にも使える日がいつかは
くるんだろう

早く来ないかしら

癌治療が大きく変わるとなるとノーベル賞もの。

ノーベル賞級のご講演に大満足の学会でございました。




















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# by kenzaburou41 | 2017-06-09 23:34 | 新しい治療法 | Comments(0)

悩ましいステージ1

今度頭頸部癌学会と食道学会で重複癌の話をするんですわ

下咽頭と食道癌が同時に重複したときどうしますか?

最近、下咽頭がんはもともと明らかな転移がなく表在癌であれば
声を失わずにすむ、ということが認知され。

「それでも癌を治すためには声をとる必要がある」という施設もあるし

いやいや、なんとか局所はELPSで削って
リンパ節は郭清して、最後に照射をとっておきましょう

なんて作戦もありで

これにステージ0の食道癌が絡むときは9割以上内視鏡で対応できる。

ステージ2,3だったらこれは食道癌のほうを優先すべきで
食道癌の治療ガイドラインに沿って最善と思われる治療を進める、

手術が嫌ならケモラジをするけど、主に手術中心で作戦を立てる。

Ⅳ期は化学療法または、ケモラジ主体であわよくばそこに
バイパス手術やサルベージ手術を絡める

問題はステージⅠ
ここがもっとも難しい選択。

下咽頭がうんと進んでいたら、ESDだけっつうのも有りかもしれないし

いやいや、手術でしょう、ケモラジでしょう
ってのも有り

下咽頭にケモがうんと効いて小さくなってELPSできて
食道ESDしたらsm2

う~ん、、下咽頭治るんだよね、

じゃあオペかなあ、オペでしょうやっぱり。

これで咽頭も食道もラジを取っておける。

ってことを考えつつ、、、

来週の食道学会でお勉強っ。


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2017-06-05 19:30 | 他臓器重複癌 | Comments(0)