食道胃接合部腺癌

今日は食道がん集学的治療検討会で。

食道胃接合部腺癌特集。

まとめると比較的若い人に多く。

40台でもなるかたがちらほらいて

転移しやすく、食道扁平上皮癌よりやや予後不良、

最近増加傾向といいつつ、そうかなと思ってたけど

いろいろ話を聞くと、やっぱり接合部癌は増えている様子。


胃癌に準じる、というけど

食道がんばっかりやってる先生にはなじみの薄い腺癌。

いろいろ作戦があるらしくて、術前ケモ+手術もしくは
術前ケモラジ+手術というのが戦略の様子。

手術単独+術後化学療法の時代から

抗がん剤+分子標的薬+手術の時代への移り変わり、、

時代とともに古い治療はすたれていいものは残る

正解はないけれど、、、











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# by kenzaburou41 | 2016-10-14 23:46 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

イマジン

家で酒飲まないと眠れない、という方が

明日内視鏡を受けるとする。

朝から食事をしないできてください
と念を押され

満員電車に揺られて病院にたどりつく

診察カードをいれて内視鏡室にたどりつき

俺の番はまだやろうかと待っていると

俺より遅く来たやつが先に呼ばれ

どーなってんだとイライラして

聞いてみたら、あのかたは10時予約で
あなたは11時予約です、はやく来すぎましたね
と諭される

やっと自分の番になってよばれて

さあ、、、

という感じで患者さんが診察室へ


「ようこそおいでくだすった」

イマジン。


















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# by kenzaburou41 | 2016-10-14 00:49 | 講演録 | Comments(0)

来年1月の食道色素

第76回食道色素研究会 2017.1.13(金)-14(土)

主題:日本食道学会拡大内視鏡分類「B2血管」を再考する

井上・有馬分類をもとに日本食道学会から食道専門医だけでなく,一般内視鏡医も簡便に使用できることを目的とし,日本食道学会拡大内視鏡分類が作成され約4年が経過した.
現在この分類を用いた深達度正診率等に関して多施設共同前向き研究が進行中である.論文や学会・研究会等での単施設による報告では,B1血管の正診率は90%を越えるものの,ループ形成に乏しい異常血管と定義され,深達度MM/SM1に相当するB2血管での正診率はB1血管に比べ約60%程度と低い.
 自施設におけるdataではB2血管による誤診の多くは,病理学的深達度がpSM2であった.大腸癌深達度診断におけるInvasive patternを参考にB2血管の領域性に着目し,この領域性をいかにSM2癌へ結びつけることが可能かを検討したところ,約10㎜以上の長軸径の場合にSM2の可能性が有意に高い結果に辿り着いた.
そこで,第76回食道色素研究会では,各施設でB2血管と診断した症例をもとに,B2血管を呈した領域の長軸径と深達度診断の相関を多数例で検討したい.特にB2血管を呈した部位を含めた近傍領域において深達度がpSM2であったUnderdiagnosis症例が重要と考える.
B2血管の長軸径の測定は(最後に具体例を提示),NBI観察でのB2血管領域と新鮮切除標本や固定切除標本との対比に基づき,B2血管領域の最大長径を計測し,その病理組織学的評価を行う.各施設からは,このdataをもとに深達度MM/SM1とSM2におけるB2血管の長径の違いがあるのか,あるのならばどのくらいの長軸径ならばSM2を考慮すべきかについて検討いただき発表いただきたい.さらに各施設からはB2血管症例の長軸径とその病理学的深達度をアンケート用紙に記入いただき,代表世話人はこれらのretrospectiveなdataを集計し,食道学会拡大内視鏡分類に亜分類として組み入れたい.なおB2血管による深達度誤診例についても詳細に検討したいため、各施設よりその誤診例かつその原因についての発表も同時に応募したい。



ということで、あと3週間?ですか。しめきり

知恵を絞りましょう。
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# by kenzaburou41 | 2016-10-13 15:42 | 食道色素研究会 | Comments(0)

免疫チェックポイント阻害剤

melanomaと非小細胞型肺がんに適応となった新しいがん治療薬。

食道がんの患者さんにも2割くらいは効果が見込めて
がんが育たなくなる期間が1.5ヶ月くらい延長
できて、、

という報告もちらほら、、

でも問題は費用が高額で、

最近厚生省がなんとかならんもんかと費用を抑えるように
検討をといいだした

医療費がやっぱりどんどん右肩上がりだし

かといって命をかろんじるわけにもいかん

お金をはらえば、予後が延長できるっていったって
なんだか費用のわりには、それほど効果って得られないような
気もするし


かかるお金は最小限で、モチベーションや、生きる希望とか
幸せ感じる度を上げる治療法はいかに?













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# by kenzaburou41 | 2016-10-11 22:57 | 新しい治療法 | Comments(0)

胃癌検診ついでに

2014年度版の胃癌検診ガイドラインの推奨例

(1)胃X線検査
 利益(死亡率減少効果)を示す相応な証拠があります。不利益については偽陽性、過剰診断、放射線被ばくの可能性があります。両者を勘案して対策型検診・任意型検診としての実施を勧めます。検診対象は50 歳以上が望ましく、不利益について適切な説明を行うべきです。

(2)胃内視鏡検査
 利益(死亡率減少効果)を示す相応な証拠があります。不利益については偽陽性、過剰診断、前処置の咽頭麻酔によるショックや穿孔・出血などの偶発症の可能性があります。両者を勘案して対策型検診・任意型検診としての実施を勧めます。検診対象は50歳以上が望ましく、検診間隔は2~3年とすることが可能です。ただし、重篤な偶発症に迅速かつ適切に対応できる体制が整備できないうちは実施すべきではありません。さらに、精度管理体制の整備と共に、不利益について適切な説明を行うべきです。

(3)その他の方法
 ペプシノゲン法、ヘリコバクター・ピロリ抗体、これらの併用法は利益(死亡率減少効果)が不明なことから、対策型検診としての実施は推奨しません。任意型検診として実施する場合には、死亡率減少効果が不明であることと不利益について適切な説明を行うべきです。

(出典「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」2014年版)



というわけで各自治体とも胃カメラをがん検診にとりいれる施設が今後増える

>食道がんや咽頭がんはがん検診には含まれてないけど

ついでにそっちのがんもこっそりみつけちゃったりしたら
バリウム検診うけるよりいいんじゃね?

>そうだ、だれか食道屋さんで、そういう検診方法に詳しい先生いねえか?

え?

おれ?

せっかくだし経口で細い内視鏡挿入して成果を挙げてる先生よっか

経鼻で隅々まで検査してる先生に講演してもらうべ


の流れらしく。

11月5日に神戸の学会、朝8時から セミナーの講師として登壇いたします。


大役だよのう、、


英語でスライド作るだよ〜


そんな朝から聞きに来る先生いるのかのう、、、


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-10-10 21:53 | 胃がん撲滅運動 | Comments(0)

AI診断

ケン三郎の講演の2日前に静岡でとある大腸内視鏡の大家が
ご講演されたそうで

それによると内視鏡の技術は進歩して

内視鏡画像+ ソーシャルネットワークの会社のコラボで

内視鏡を挿入し、病変に近ずいて拡大して表面をみると、人工知能が
ピットパターンやら血管パターンを察知して

これは何%の確率でがんだとか、SSAPだとか、診断をしてくれる

っていうシステムが開発されつつあるという


もうそろそろ人間いらんのやないか

そのうち機械が全部診断してくれて話も聞いてくれるようになる???


そうかといえば、お偉い教授がいわゆる不定愁訴の患者さんむけに
「よろず相談外来」を開設し、患者さんに何分でも好きなだけ
しゃべっていいです、病状を書いてください、と自分でカルテを
書いてもらう、そのなかから問題点を探っていくという。

あ、これももしかしたらAIで診断していける分野か。

「あなたはこの薬の相互作用で口が苦くなってます、その薬を
やめなさい、この薬だけにしなさい」とか。


うーん、おそろしい世界に突入ぜよ


食道がんのブログも 進化していかねば。


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-10-10 08:15 | 拡大内視鏡 | Comments(0)

ユニタルク

食道がんの術後再発で胸水がたまる
あるいは、術後早期に乳び胸になり
なかなか胸水が減らない。

こういう場合にこれまでピシバニール(OK432)やミノマイシンなどの
胸くう内投与がよく行われてきましたが

最近は「ユニタルク」を使うのが呼吸器の世界では
一般的らしく

なんじゃタルク?

以下解説


2013年12月9日、悪性胸水の治療薬であるユニタルク®胸膜腔内注入用懸濁剤4g(一般名:タルク)が発売

タルクは、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末

化学式はMg3Si4O10 (OH)2

癌性胸膜炎による悪性胸水に対する胸膜癒着術の第一選択

メタアナリシスでは、タルクは最も胸膜癒着術の成績がよい薬剤とされる

胸膜癒着術のあと最低でも78%の成功率が維持できる

ユニタルク®は1回4gを生食50mLとともに胸腔内に注入する

ユニタルクは生理食塩水で懸濁して使用しますが、放っておくと沈殿してしまうため、溶液内にタルクをまんべんなく行き渡らせて注入するよう心掛ける

10gを超える使用では急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの重篤な副作用もあり注意。

ピシバニールと比較して発熱が軽度で済むのではないかと考えられている

とのこと。

へえ、、

勉強しないとどんどんオキザリになっちゃうよ


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# by kenzaburou41 | 2016-10-09 08:01 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

ユニタルク

食道がんの術後再発で胸水がたまる
あるいは、術後早期に乳び胸になり
なかなか胸水が減らない。

こういう場合にこれまでピシバニール(OK432)やミノマイシンなどの
胸くう内投与がよく行われてきましたが

最近は「ユニタルク」を使うのが呼吸器の世界では
一般的らしく

なんじゃタルク?

以下解説


2013年12月9日、悪性胸水の治療薬であるユニタルク®胸膜腔内注入用懸濁剤4g(一般名:タルク)が発売

タルクは、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末

化学式はMg3Si4O10 (OH)2

癌性胸膜炎による悪性胸水に対する胸膜癒着術の第一選択

メタアナリシスでは、タルクは最も胸膜癒着術の成績がよい薬剤とされる

胸膜癒着術のあと最低でも78%の成功率が維持できる

ユニタルク®は1回4gを生食50mLとともに胸腔内に注入する

ユニタルクは生理食塩水で懸濁して使用しますが、放っておくと沈殿してしまうため、溶液内にタルクをまんべんなく行き渡らせて注入するよう心掛ける

10gを超える使用では急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの重篤な副作用もあり注意。

ピシバニールと比較して発熱が軽度で済むのではないかと考えられている

とのこと。

へえ、、

勉強しないとどんどんオキザリになっちゃうよ


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# by kenzaburou41 | 2016-10-09 08:01 | 手術後のアフターケア | Comments(0)

静岡講演

昨日は静岡で講演だったんですわ

とある偉い先生からの御指名で、ぜひ先生に咽頭から食道の内視鏡診断について
講演してほしいっ

なんていわれるんでこの日のためにスライドを作りこんだんですわ

毎回同じスライドをつかうのもなんだから

すこしづつリニューアルしてスライドを選んでいく



だんだん進化していき

うまく伝わるには、、とかんがえる

会場には100人を超えるたくさんの医師がかけつけて
つたないけども一所懸命に伝える


ケン三郎の講演がおわり、次に重鎮の講演

重鎮の先生の流れるような話しぶりに

いやあ、、まだまだだ、、ここまで詳しく話せないっ、、

頭の切れに驚愕。


懇親会では「先生の中咽頭反転法ですけどね、、私もあれやってたんですよ
魚の骨が引っかかった、ていうからどこにあるかと探して経鼻で反転してたら
舌根にあった、ていう人が何人かいて、、小さな研究会で発表したんですけど
はあ、そうですかって話で」

えっ、、、そうですか

「魚の骨じゃだめなんですね、耳鼻科の先生にきいたらそんなの
耳鼻科じゃ常識だっていわれて」


ま、、、まじすか。


ひえーっつ

「でも魚の骨じゃなくて癌をみつけるといいんですね、勉強になりました」


うーんやっぱり世の中にはいろんな人がいて
話をうかがうと面白い。


静岡には経鼻内視鏡の大家の先生がいらして
その先生にもお会いできて


「いっしょに経鼻の世界を盛り上げていこう」

と 


静岡 いい 一日になりました


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-10-08 08:08 | 講演録 | Comments(0)

パクリタキセル毎週

初回にシスプラチン、5FU治療が行われた食道癌への2次治療

タキサン系の薬剤をつかった治療法がいくつか報告され。


ドセタキセル70mg/m2  3週毎   8.1ヶ月

パクリタキセル 100mg/m2 毎週、1〜7週  10.4ヶ月

ドセタキセル 30mg/m2+ ネダプラチン4〜50mg/m2 2週おき  8.5−5.9ヶ月

ドセタキセル 70mg/m2+シスプラチン75mg/m2 3週おき   7.4ヶ月

と、どの治療をつかっても生存期間中央値 半年以上1年未満

というのが現状です。

「パクリタキセルを7週間にわたり毎週行う」52例のうち よく効いた+完全に効いたの割合23例、44%
との報告あり

中にはすごくよく効くかたもいるので、「まったく受けません」というのもどうかというところ。

でもあんまり効果がなくて 半年〜1年くらいの生命予後とわかっていた場合

やり残したことはないかをよーく考えて

毎日を精一杯生きる

俺の人生やりきった、といえるように。
















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# by kenzaburou41 | 2016-09-27 23:16 | 抗がん剤治療 | Comments(1)

なんとなく応援する

食道癌の患者さんに頑張ろう、まけるな

とか応援するのはなんだかどうもうさんくさくて・・

医者の立場から、泥臭く生きてる方が多いんですね,食道癌になる患者さんは。

几帳面に働く、けど酒がすき

だったり

全くダメダメでギャンブル、女、酒をのんで検診に見向きもしない
医者のいうこと聞くくらいなら死んだ方がいい

そういう人もいて

よくよく酒を飲む理由を聞くと、うん、そうか、そういうことか
気持ちはわかる、、、

だったり

きちんと病院に来て下さいねといっても、すっぽかしたり

で、うんと早期に見つかる人もいれば

症状があっても絶対病院にいかねえ、といって最後の最後まで
医者嫌いだったり

いろんなキャラの方がいる。

そういう方に「酒は控えて下さいね」

という言葉が有効でしょうか

有効じゃないとおもうので「旨く付き合っていきましょうね」

というのが実際で。


なったらなったで、ある程度受け止めるだろうし

不真面目、であろうとしても、しぶとく生き残る。

教科書にかいてないような生命力を時に持ってて

もうだめだろうな、と思っても復活する患者さん


食道の世界は奥深く、これでいいだろう、これ以上はもうできない

ということを最後まで突きつけられる世界

「ちゃんと私の治療を最後まできちんとやっていますか?」

の複雑な問いかけに

医師はときにまじめに、またときには不真面目に

変化球を打ち返す必要がある

やりきったか、真摯に向き合ったか

いざ勝負。

ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-09-23 23:07 | ひとり言 | Comments(0)

台湾

国際学会でシンガポールにいて

今日その学会が終わったんだけど、飛行機とぶのが午前1時50分で
あと4時間くらい空港で1人足止めなんですわ

暇なんでそうだブログを書こうと思いつき

空港のロビーで書いてるんですわ

今回の学会、3日間フルに学会参加して英語を聞いてきたんですわ

聞き取れるけど、自分の思ってることを言えないだったり

早すぎてわかんないだったりいつもの課題をつきつけられたけども

外国のかたの学会発表を聞いててかるほどな、とおもうことも多々あったんですわ

食道癌というと人種間でできやすい癌のタイプがことなり、

日本人は圧倒的に扁平上皮癌になりやすい

中国、韓国、台湾、タイ、モンゴル、中央アジア
扁平上皮なりやすいアジア圏ですわ


もっとも医療レベルが高いのが日本だけど、
周りの国のレベルも格段に上がっていて

台湾の先生の発表、英語もうまいし、スライドも印象的だし
何がいいたいか、が非常にまとまってて

うーん、だらだら文字の羅列の日本人のスライドと大違いだな

台湾には国民健康保険があって日本と同じようにだれでも
医療が受けられる

その上でデータの収集管理も30くらいの病院が集まって
がん登録のデータベースを作っているそうで。

食道癌に関するデータもそこでまとまっているという

日本もそういう制度が最近始まったけども

結局1つの施設の、限られたデータで大きくものがいえない
時代になってて、

それこそ、大きなデータが活用できれば、なにが足りなくて
なにはいらないかがもっとはっきりするわけで

何十人もが同じようなことを重複してやる必要がなくなり

スマートに仕事ができる、

そして仕事と自由な時間とのオンオフを楽しめる


日本人、もっとゆったりしていいんじゃね? 的な


リフレッシュし、仕事には集中する

集中ばかりでは集中できぬ

名言ですわ


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-09-21 22:54 | 学会奮闘記 | Comments(0)

フラッシング反応を聞かない検診はダメだ

人間ドックで検診を受ける患者さんに

「こんな人間ドックを受けてはいけない」




問診に「お酒をのんですぐ赤くなりますか?」

を飲酒歴のある男性に聞かない人間ドック検診


食道頭頸部癌になりやすい男性には必須の問診ですわ

55歳以上の男性で、飲酒されるかた。

あなたの人間ドックの問診票にその項目ありますか??

ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-09-21 22:36 | 間違いだらけのがん検診 | Comments(0)

PDT後の食道切除

食道がんのケモラジ、約4割に局所にのこる、あるいはぶりかえすといわれ

サルベージ手術は危険度がたかいのでPDTをやる、という戦略があり

T1なら効果があるもののT2だとそれでもなおらない方がいる

そのあとに手術はどうなの?

っていう誰もが知りたいことの症例報告。

2例やって1例は椎体に穿通しててものすごい癒着ではがすのが大変だった、
もう一例は比較的軽い癒着で剥離できたとのこと。

もともどどれくらい進行していたか?と
その最深部がどっちを向いているか、椎体なのか、気管、気管支なのか、肺なのか。

大動脈に向かうものはPDTの適応外といわれているので
PDT後のサルベージも大動脈をはがすことはないだろうけど

ここから先、最初は手術は希望しなかったけど、手術をしなければ助からないかもしれない
という状況になってようやく手術を決意する、という方がふえるような気がして。

だったら最初から手術すればよかったのに

と内心外科医はおもいつつ、そういう方にもチャレンジを続ける。





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# by kenzaburou41 | 2016-09-17 19:53 | 再発したらどうするか? | Comments(0)

ケン三郎のISDE2016

今年は国際学会、シンガポールで国際食道学会がひらかれます。

若手を引き連れて国際学会に行くのもおそらく今年が最後でしょう。

勉強して見聞ひろめてくるんですわ

植物園できてるかなっ



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# by kenzaburou41 | 2016-09-17 13:53 | Comments(0)

食道癌後の下咽頭癌はいつ起きるか?

食道がんといえば下咽頭癌、下咽頭がんといえば食道癌

それくらい似ている下咽頭癌

食道癌患者さんが食道癌を克服した後におそらくもっともかかりやすい癌ですわ

下咽頭がん患者の6割が食道がんを重複する

そしてその半分は同時に食道がんと下咽頭がんを重複する。

そして3分の1のかたが「食道がんを治療して1年以上あけてあとから下咽頭がんになった」かただ。

そのうちわけでは5年未満がもっともおおいが、半分くらいは5年以上あけてから下咽頭がんを発症。

そして10年以上あけて下咽頭がんになった、というかたが5%くらいいらっしゃる。

食道がんが治ったあとの下咽頭がん、引き続き注意ですわ



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# by kenzaburou41 | 2016-09-16 21:32 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

 放射線治療後の再発

SM2でもESDする時代、とはいうものの。

ESDでとりました、おきまりのケモラジを加えました

さあ、これで手術と同等の治療が、、、

というけれど。

つい先日、ケモラジ後に数ヶ月で進行癌に育ったかたを経験し。

3ヶ月前は治療後の潰瘍で上皮化が遅いなとは思っていたけれど

ここにきて顔つきが変わったように増大。

「高齢だからESD+ケモラジ」というけれど

ESD+手術ですんだはずが

ESD+ケモラジ+手術に。。。


とはいえ、ESD+ケモラジでうまく行ってる患者さんが多数いることを踏まえると。

それから外れる患者さんをいかに早く見つけられるかが我々の仕事。

「いつ増殖するかわからない」「治ったようにみえて半分は再発します」

治療後2年くらいは注意せねば。







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# by kenzaburou41 | 2016-09-14 01:24 | Comments(0)

0−Ⅱc+0−Ⅲ

今日は勉強会に症例を持って行って。

0−Ⅱc+0−Ⅲ

0−Ⅲの真ん中にはいくら状血管のある隆起がもこもことある

ここをどうよむか。

透視では側面変形があってバリウム斑も濃淡がある

MM-SM1

内視鏡では正面からみるとやや深そうにみえるけど側面をみると孤の変形がかるい。

SM1、SM2

迷うよなあ〜 迷うよなあ〜

でもMMには止まってないでしょ、SMでしょ

SM1か2か。。さあどうする?

臨床上、明らかな転移はない。

ここでの選択肢が 内視鏡治療、内視鏡後に手術、内視鏡後にケモラジ、最初から手術、最初からケモラジ
のおおきく5つの選択肢が実はある。

昔だったら、これ当然手術でしょ

の時代から、個別化(患者さんの背景を考慮して治療を選ぶ)の時代へ。

手術して浅かっただどうしよう 

よく後からみると、実は手術しなくてすんだね、でもこれで再発の心配はないでしょう

か、やっぱり手術でよかったね

なのか

あるいは、ケモラジでもいけたんじゃないか


ステージ1の治療をどうするかが
結構悩ましいけど

胸を張って手術を勧めます、といえる外科医に。











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# by kenzaburou41 | 2016-09-10 22:36 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(0)

連続

昨日の扁平上皮研究会。

「口腔と咽頭と食道という臓器は連続しているんです、だから当該科同士の連携が重要です」
って

ご講演された先生が述べてられて

さらには
咽頭から頸部から縦隔に張り巡らされたリンパ管の走行。

「左には大動脈弓があるので、気管の左側よりも右側にリンパの縦の流れが
発達してるんです」

確かに、、、

「リンパ流には浅いものと深いものがあり、左右差もあり、互いに交通して
静脈角に入ります、これを見ると外科医の郭清って本当に全部できるの?って」

確かに、、、、

しかし現実にはそれで治ってる患者さんがたくさんいるわけで。

解剖やら分子標的治療の可能性やら

いろいろ話しを聞いてると

まだまだ食道癌はやることたくさんあるぜよ。

勇気いただいたっす。


ぽちっとな







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# by kenzaburou41 | 2016-09-10 07:15 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

たっちゃんの解剖講義

たっちゃんの解剖の講義を聞いて

あ〜そうだっのか、、

と納得。

いくら完璧に手術できたとおもっても
リンパ管はいろんなところに交通があって
果たして全部郭清できてるのか、、

と思い返す。

学生時代にはもったいない講義で

脂の乗り切った外科医には目からうろこの講義。

御年80歳というけれど

また講演あるといいのに。。。



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# by kenzaburou41 | 2016-09-10 01:31 | Comments(0)

夢の会話

口腔外科が専門で分子生物学分野の研究にとりくみ

岡山大学に教授として着任

その直後に舌癌発症

構語ができなくなったのを人工舌に変えて再建。

残念ながら52歳で亡くなった先生。



障害をいかに克服するか、大学病院の使命ですわ


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# by kenzaburou41 | 2016-09-10 01:24 | Comments(0)

お茶の水SCクラブ

今日は第4回目のお茶の水扁平上皮クラブ

口腔外科、耳鼻科、頭頸部外科、食道外科、放射線科、緩和ケア科
が一同につどい、

同じような病気を併発する扁平上皮癌の患者さんに
よりよい医療を提供するための集会ですわ

患者さんを救うのは個の力ではなく、連携の強さ

この道に進んだ以上、他科との協力は不可欠ですわ

事務局として準備進めてようやく
ここまできたんですわ

成功しますように


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# by kenzaburou41 | 2016-09-09 07:30 | Comments(0)

アルコール依存症

内閣府が8日公表した「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」で、依存症の知識にかなりのばらつきがあることが分かった。

 正しい知識を複数回答で選ぶ設問で、68.5%が「飲酒をコントロールできない精神疾患」、40.1%が「誰もが依存症になる可能性がある」と答えた一方、「酒に強い人ほどなりやすい」は9.8%、「一度依存症になると治らない」は15.9%にとどまった。

 相談先については、「医療機関」が76.2%、保健所など「公的機関」が33.9%で、断酒会などの「自助グループ」は18.2%と認知度が低かった。

 政府は今年5月、「アルコール健康障害対策推進基本計画」を閣議決定した。依存症に関する意識調査を実施したのは今回が初めてで、今後の啓発や支援体制整備に生かすことにしている。

 調査は7月28日~8月7日、18歳以上の3000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は60.5%。 

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# by kenzaburou41 | 2016-09-08 18:41 | 食道癌になりやすい人 | Comments(0)

なぜ食道がんが怖いのか

食道癌は同じ消化管癌のなかで胃や大腸とくらべてリンパ節転移がおこりやすい
ことがしられていまして。

食道粘膜下層癌の転移頻度、JCOG0502付随研究。

m1−2で0%
m3で9%
sm1で16%
sm2で35%
sm3で62%

驚くことに1985−2001年までの当科の成績

m1−m2で0%
m3で8%
sm1で13%
sm2で35%
sm3で65%
とほぼ同じ、そらそうか。

胃癌だとsm癌で20%の転移(分化型15.6%,未分化20.8%)、
大腸癌だと10%(結腸9.1%,直腸11%)

なんで食道の粘膜下層浸潤癌は胃や大腸の進行癌に匹敵する!

こわっ。

かつ胸部中部食道癌は首胸腹の3領域に転移するから
ほんとに内視鏡+抗がん剤+狭い範囲の放射線照射で治るのか?

って疑問が生じ。

腫瘍の上下3cmでいいか。

それとも広範にあてるのがいいのか。










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# by kenzaburou41 | 2016-09-03 08:09 | 食道の解剖 | Comments(0)

TS1+パクリタキセル

食道癌に効く抗がん剤の組み合わせ

5FU+シスプラチン

効かなかったら
ドセタキセル+ネダプラチン

さらに効かなかったら
TS1+パクリタキセル

そこまで行ってさらに効かなかったら?

一般的には
それ以上はなかなか効果の得られる薬が
ないのが現状で。

どうしたものか、、、

食道癌でも分子標的薬が使えるといいのに。

ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-09-01 22:30 | 抗がん剤治療 | Comments(2)

見落とし

病棟の患者さんで、ふとよく見たような名前の患者さんが入院してて

はてなんじゃろなと思って
カルテをひっくり返すと
食道癌の治療後に胃癌が見つかって入院という。

ゲッ、このかた前内視鏡やってなかったか、、

と見直すとそこにはケン三郎の名前が。。。

見直してみると確かに撮影されて、小さな異常を
気にしてはいるが生検していない

ああ、これそうだったか、、、と反省する

うーん、この方除菌も勧めたのになあ、、

咽喉頭だけじゃなくてもちろん胃癌も心配だよな

こないだ除菌を勧めたら

「みんながみんな癌になるわけでもないのに
そんなの受けたくない、怖いんでしょ除菌って」
というおばちゃんに遭遇し

どこで聞いたか目の前のケン三郎のいうことは
ちっとも聞いてくれそうにない

かといっておばちゃんのいうことにも一理あり

癌が見つかるのもいろんな運もあるし

早い段階でみつかるひと、そうでない人

どっちにしたってできる範囲の治療を考える




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# by kenzaburou41 | 2016-08-25 00:00 | 経鼻内視鏡 | Comments(1)

後出血

食道の手術

扱う領域が首、胸、腹と3つの領域に及ぶので

どこも気をぬけない

当たり前のように手術をして
いろいろ合併症は起こすけどもなんとか
回復して乗り切って無事に退院する

いろいろ怖い合併症ありますよ
と話しても、大抵の問題はクリアして元気になる


しかしながら、
術当日の夜に出血がおき、あれよあれよと
ショック状態に陥るという危険もはらんでいる
のが食道の手術。

胸を閉じるときは、時間がいくらかかってもいいから
じっくり入念に血が出てないことを確認する

ここをおそろかにすると
いっときの気の緩みが一生の後悔を生むことにも
なりかねん

「食道の手術」がうまくいくには
慎重に行くところは慎重に
簡単にできるところは簡単に

緩急自在であることと

ここぞというときのリカバリーショットを打てること


気合ですわ


ぽちっとな
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# by kenzaburou41 | 2016-08-23 23:17 | 手術の合併症の話 | Comments(0)

次回のテーマ

第76回食道色素研究会 2017.1.13(金)-14(土)

主題:日本食道学会拡大内視鏡分類「B2血管」を再考する

井上・有馬分類をもとに日本食道学会から食道専門医だけでなく,一般内視鏡医も簡便に使用できることを目的とし,日本食道学会拡大内視鏡分類が作成され約4年が経過した.
現在この分類を用いた深達度正診率等に関して多施設共同前向き研究が進行中である.論文や学会・研究会等での単施設による報告では,B1血管の正診率は90%を越えるものの,ループ形成に乏しい異常血管と定義され,深達度MM/SM1に相当するB2血管での正診率はB1血管に比べ約60%程度と低い.
 自施設におけるdataではB2血管による誤診の多くは,病理学的深達度がpSM2であった.大腸癌深達度診断におけるInvasive patternを参考にB2血管の領域性に着目し,この領域性をいかにSM2癌へ結びつけることが可能かを検討したところ,約10㎜以上の長軸径の場合にSM2の可能性が有意に高い結果に辿り着いた.
そこで,第76回食道色素研究会では,各施設でB2血管と診断した症例をもとに,B2血管を呈した領域の長軸径と深達度診断の相関を多数例で検討したい.特にB2血管を呈した部位を含めた近傍領域において深達度がpSM2であったUnderdiagnosis症例が重要と考える.
B2血管の長軸径の測定は(最後に具体例を提示),NBI観察でのB2血管領域と新鮮切除標本や固定切除標本との対比に基づき,B2血管領域の最大長径を計測し,その病理組織学的評価を行う.各施設からは,このdataをもとに深達度MM/SM1とSM2におけるB2血管の長径の違いがあるのか,あるのならばどのくらいの長軸径ならばSM2を考慮すべきかについて検討いただき発表いただきたい.さらに各施設からはB2血管症例の長軸径とその病理学的深達度をアンケート用紙に記入いただき,代表世話人はこれらのretrospectiveなdataを集計し,食道学会拡大内視鏡分類に亜分類として組み入れたい.




次回はB2血管に迫ります。ご準備お願いします!
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# by kenzaburou41 | 2016-08-20 13:32 | 食道色素研究会 | Comments(0)

MCV

MCVとは赤血球1個当たりの容積の平均値で、赤血球の大きさを判断するための指標です。多量飲酒によってMCV≥95fLに上昇することがしばしば見られます。アルコールや代謝産物であるアセトアルデヒドの赤血球への毒性に加えて、バランスの良い食事を摂らないことにより、赤血球を作る過程に必要なビタミンB12や葉酸が欠乏することなどが原因と考えられています。禁酒しても標準値に戻るまでに2~4ヶ月かかることが知られています。



採血でMCVをチェックすると、酒を飲んでるかどうかがわかる


外来の前に2−3日辞めても採血でわかってしまいます。
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# by kenzaburou41 | 2016-08-19 23:34 | 食道癌になりやすい人 | Comments(0)

アクロサージ

外科手術に新しい旋風を巻き起こす」――。血液透析装置大手の日機装が、新たに外科手術用デバイスへ参入した。同社 代表取締役社長の甲斐敏彦氏は、成長が見込まれる医療分野で「血液透析以外の分野に事業を広げていきたい」と意気込む。「2025年には手術用デバイスの世界市場が4000億円規模になると予想される。2021年に世界市場に参入し、2025年には世界市場の25%にあたる1000億円を占めることを目標にしている」
 同社が市場投入するのは「外科手術用エネルギーデバイス」。外科手術において、組織の切除や止血を行う器具だ。今回、高周波電流や超音波を使う従来タイプとは原理が異なる、マイクロ波デバイスのエネルギーデバイス「Acrosurge(アクロサージ)」を開発。周辺組織に影響を与えない“焼きすぎない”病変切離と、高い止血性能を両立した。2016年8月から6カ所の医療機関で臨床試用を行い、2017年1月の発売を目指す


今年の食道学会でも話題となったアクロサージ

確かに、血がでないっ

5年後、10年後  外科手術の安全性が高まるのが楽しみですわ
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# by kenzaburou41 | 2016-08-19 23:07 | 新しい治療法 | Comments(0)