もともと癌細胞は自分の正常の細胞です。
細胞が変化して歯止めなく増殖し続ける
のが癌細胞で
それと異なり、元に戻るのが炎症です。
食道の病気で最もメジャーな病気が
「逆流性食道炎」で、
飽食の時代、老若男女、食べ過ぎ、飲みすぎ、
食べてすぐ横になる
これを続けていきますとかなりの方が
この病気にかかります。
食道炎のほとんどは今お薬でコントロール
されることが多いのですが
中には食道炎ににているけど
食道癌、という紛らわしいものもあります。
↑のような写真をみると、下部食道に縦走する発赤がある。
食道炎に似ているので一見「食道炎」
かな、とも思います、周りに白濁もあ
ってうっすらと縦に走るような粘膜の肥厚もあります。
ところが、やっぱり形がギザギザしていて、
整ってない、食道炎でみられる「毛羽立ち」
が見られません。
こういう場合に拡大内視鏡、画像強調内視鏡で
見てみますと
この赤い部分には いわゆるドット状の異常な血管像
が観察されます。
これだけでも「食道癌」であることがわかり、
さらに食道学会拡大内視鏡分類のB1血管
(ループ構造の保たれた血管)ですので
これは内視鏡治療で治りそう、ということが推測されるのです。
医学の進歩は目覚ましいので
ございます。