食道の入り口をよく見たい場合
1)まずスニッフィングポジション
左側臥位で横になって
こぶしが一握りくらい入るように
頸を前に倒します
くびを前に倒したまま、今後は下顎を前につきだします
「アイーン」の体位です。
経口内視鏡を入れる場合でも、この体位のほうが
スペースが広がってオエッとしにくいですから
ぜひやってみましょう
知らない先生には教えてあげましょう
2)次に前方けん引法ですが
下顎を前に突き出すと、のどのところに
カーブができるとおもいます。
このカーブの真ん中、
おそらく甲状軟骨と舌骨の間?に右手を入れて
ぐっとあごのほうに引っ張る、
うまくいえないのですが
押して引っ張る
イメージです。
この時右手が離れるので、
経口内視鏡で入れた場合、
ストッパーのないマウスピース
だとスルスルぬけてきて観察がしにくいと思います
鼻からの場合も、サブちゃんのような鼻の孔がでかい
患者さんはスルスルぬけてきますが
たいていの方は、鼻で固定されているので
そう一気に抜けることは少ないです。
この2つだけでも、視野はだいぶひろがります。
あとはアップップですけど、「息こらえ」「うっと止める」
ではなく「息吐き続ける」「口を結ぶ」「頬に空気を充満させる」
イメージです。
今、経口内視鏡でもこの手法を取り入れている先生が
出てきて、「やっぱりここも見なきゃ」
というのが次第に浸透しております。
この3つを全部合わせて、コツをつかめば約8割上がります。
そうはいっても、なかなか上がんないよ、と思う先生、
ケン三郎は最初の半年は58%でしたが
最近の半年は78%です。
習得して損はない手技ですのでお試しください。