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以前とのギャップ

手術を受けた患者さんが社会復帰
するにあたって、苦労する事

それは命をかけた大きな手術を
克服したにも関わらず,周りが
「元気になったね、よかったね」
と声をかけてしまうこと

で。

確かに,手術をうけて、仕事復帰
できたわけなので「癌を克服したんだ、
手術は成功したんだ」

と周りは復帰を当然ながら喜んで
くださいますが、

実際,患者さんがそこに行き着くまでは
相当な苦労と勇気を振り絞って復帰
していますので

不安と希望の入り交じった感覚

かとおもいます。

いざ、「ランチ」となってみんなで
食べよう、飲み会に行こう

となったとしても

以前と全く同じペースで食事は
できないですし、ビールを一気飲みする
という行為も厳しいわけです

ですので,社会復帰はできるけれども、
周りは以前と同じように元気になんでも
できると思っていて、そのなかで本人は
「急いで食べられない」「一度にたくさん
食べられない」「食べてすぐ横になれない」
などの不安を相当抱えて職場に復帰しています

ですから、周りもできれば、そういう患者さん
のペースを知り、「がんばらなくてもいい」
「マイペースで充分」と気遣ってあげられれば
患者さんも安心します

術後1年から3年、再発がなく一見元気そうな
患者さんほど,心に悩みを抱えているものです

マイペース,マイペース、
がんばらなくてもいいんですよと。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-08-19 22:48 | 手術後のアフターケア | Comments(3)
Commented by ゆっこ at 2012-08-19 23:24 x
先生、こんばんは。
私の母はまだまだ水も飲めませんが、食事のことなど参考にさせていただいています。

頸の傷を縫った後、その部分に負荷をかけずに唾液を嚥下させるためにどうしたら良いか、で主治医も悩んでいるようです。
明後日、嚥下の負荷などの検査をするそうです。
何か良い方法がないでしょうか?
図々しいお願いですが、お知恵を貸していただきたいです。
よろしくお願いします。
Commented by くるみ at 2012-08-19 23:56 x
先生のがんばらなくてもいいんですよ・・・は”じ~ん”と気持ちが温かくなりました。頑張らなくてもいいんだと思いながら・・・自分の体は自分しか分からない。外見は普通なので回りは分かってくれるだろうか?マイペースはいつまで甘えてるの?と言われてしまうんじゃないかと考えてしまいます。
歩いて、歩いて体力を付ければ胃管になったこともカバー出来るからと言われますが、私には体力と食べることは別のような気がするのですが・・・とりあえずやって見ようと思いつつ頑張るけれど、1時間以上歩くと喉が息苦しくなり止めてしまいます。術前より浅くなったような・・・
自分と向き合うのも大変なのに自分に甘えて、あと一歩勇気が出せないんでしょうか?術後の方が心のケアーって大切なのかもしれないけど、1人悩んでいる人がたくさんいらっしゃるのかも知れないですね。私を含めていつまでもそんな人のよりどころでいてください。
Commented by ゆう at 2012-08-20 00:59 x
他人は何もわかってくれません。
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