昼のランチョンで
バレット食道の柵状血管観察、日本独自の「ここまで食道」
という定義を病理学的に証明した先生のご講演を拝聴してまいりまして。
食道粘膜内に100マイクロメートル以上の血管があると
これが柵状血管の指標となり
ここまでは食道だったという指標になりそう、
という話ですわ
アメリカでは胃のひだの上縁を食道の終わり、胃のはじまりとしている
けど
空気の進展具合やらで変化するので、指標としては使えない、
っていうのが日本の大方の意見
たぶんむこうじゃ鎮静して内視鏡を挿入するのが
一般的なので息を吸って接合部を伸展する、ってことが
あんまりできないからそういう発想にならないのだろうと。
で、病理医がバレットと診断するのに
「粘膜筋版が二重化する、多層化する」
「固有食道腺」
「扁平上皮島の存在」
この3つに、「食道粘膜内に100マイクロメートル以上の太い血管=柵状血管」
があること
というのが参考になりそう、というお話で
もし、臨床的にバレットをうたがっていて、答えが期待したもので
なかったら、この4つがあるかどうかを詳細にみてください
って伝えてください、
ということでした。
欧米の偉い病理医も、これまでの考えを改めて
この意見に同意しているかたもいて、学生講義にも
つかっているとのこと。
すばらしーっ。
日本語でいくらブログ書いても
価値のわからない業者に
削除される危険もあるし
なんとしてでも今やってることを
英語で書かねばっ!
と心に刻んだ神戸の学会でしたっ~。