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規模

患者さん、ご家族とも

「手術」と聞くと「怖い」「痛い」「死ぬかもしれない」
と悪いことも考えてしまいますが

今までの状況をうまくいけば一気に解決できるかもしれない、
といういい点ももちろんあります


手術にも規模があり。

1)放射線治療後のサルベージ手術

2)右開胸開腹食道亜全摘

3)鏡視下食道切除


4)左開胸開腹下部食道切除

5)胃全摘術

6)食道バイパス術

いずれも、食事がとれなかった人をとれるようにするという目的に

どのレベルまで癌を体外に摘出するか?
で手術の規模も違います。


このうち1~3)は別格の手術であり


「急いで手術をしたほうがいい」といわれてきた患者さんもご
家族も「早く、とにかく早くやってくれ」といいますけど

「早く危険にさらされる」可能性もあるわけで


合併症によっては命を落とすこともある手術です、
「もし万が一、」のこともよく話し合っておく必要もあります。

一方で気管のまわりをいじらない、4)5)6)
は1~3)の手術に比べるとリスクは半分くらいに
なる

とはいえ、手術はなにが起きるかわからない、予期しない大出血も
あれば、よっぽど注意をしていても、合併症がつきものです

しかし、手術=全部危ない、というわけではなく


そうでなければ病棟に患者があふれて、ベッドが埋まるわけで

なんやかんやいいながら、ほとんどの患者さんは
元気に退院します



一歩踏み出す勇気と


手術をしない場合のメリット、デメリット。


みんなでサポートです。
by kenzaburou41 | 2012-10-17 21:46 | 手術の合併症の話 | Comments(0)
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