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高齢者の抗がん剤治療

「私のような高齢者の場合は癌は
それほど進まないんじゃないでしょうか?」

と患者さんが質問してきますが

食道癌患者の約半数は70歳以上です。

高齢になると糖尿病や肺気腫、心臓病、腎臓病
アルコール性肝障害、肝硬変

食道癌だけでなくいろいろな余病が
あり潜在的に臓器機能低下がありますので

若い人なら大丈夫という治療でも
障害が強くでる傾向にあります

ステージⅡ,Ⅲの食道癌
への化学放射線治療178例の
解析で71歳以上33名と
70歳以下の145名
を比べた所、CR率(治ったように見える)
率はともに63%と同等だったのに
対し、高齢者の生存期間中央値は
14.7ヶ月だったのに対し、
70歳以下は35、1ヶ月だったとのこと。

治療後に抗がん剤を追加で行っていない
率は高齢者で57%に上り、70歳以下の
17%と有意に差があったとのことで

つまりは高齢者では毒性が出る頻度が
多く、かつ治療を充分に行えないことで
生存期間も短い

ということで

「癌が進まない」どころか
「癌の進行を食い止める治療を
充分に行えない」

若者には強く行ける治療も
高齢者にはその毒性と
続けて行けそうかどうか?
をふまえて戦略を立てなくては
ならないようです。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-11-27 00:01 | 抗がん剤治療 | Comments(0)
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