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ABC検診で胃癌撲滅

ランチョンセミナーで河合隆教授の
ABC検診の話を聞いてきました。

横でBLIの特別講演があったんですけど
「今の経鼻内視鏡の最先端」
がどーしても聞きたくて。

日本人に多い胃癌は
ヘリコバクターピロリ感染症
が大きな原因で

ピロリのいないきれいな胃からは
ほとんど癌ができない

ピロリがいると
表層性胃炎から萎縮性胃炎になり
さらに腸上皮化生、胃癌が生じる

高度萎縮性胃炎、ピロリ+
の群を重点的に検査すれば胃癌を
効率よく拾い上げられる、

日本人の胃癌に罹患する人が11万人
でも死亡する人は5万人で

早期発見,早期治療で
「胃癌は撲滅できそうな癌」
として期待されています

胃癌の高リスク群をどうやって
ひろいあげるか、

この方法として
「ペプシノーゲン法」と「ピロリ」
を組み合わせたのがABC検診で

ペプシノーゲン法は
胃底腺領域から分泌されるPG1と
胃全体から分泌されるPG2の
血液中の比率から胃の萎縮の程度を
予想するというもの。

ペプシノーゲン法陽性が
PG1 70 ng/ml以下、PG1/Ⅱ比が3.0以下を
PG法陽性と判定し
PG1 30以下、Ⅰ/Ⅱ比が2.0以下はとくに
萎縮が強い群と予想される

萎縮がある、慢性炎症が続く
これを血液をとってみることで
胃の健康度がわかりますので

PGとピロリの有無で4つの
群ができます。

PG-、ピロリーをA群=1476人中胃癌0

PG-、ピロリ陽性をB群=2504人中胃癌5人(0.2%)

PG+、ピロリ陽性をC群=1368人中胃癌32人(2.34%)

PG+,ピロリーはD群といいますが、この群は
ほとんどいないのでABCの3つの群をとってABC検診
といいます。

最近はピロリの除菌によって
だいぶ感染者がへってきて
平均すると33%

年代別でも70代は70%と非常に高いのですが
50代37%、60代37%、40代20%
とだんだん減ってる

ヘリコバクターの除菌したひとと
しなかったひとで癌の発生率を比べると
3分のⅠに減るそうです

でもピロリを除菌したら絶対癌がでないか
とは言えない、

除菌をすることで、出てきた問題は
PG比がかわることだそうです。

除菌するとPGⅠもPGⅡも減るのですが
ⅠよりⅡがうんと減るので
Ⅰ/Ⅱの比は逆に上がってしまうという
現象がおき、「ABC検診」の評価が
影響をうけてしまう

現在この問題を「除菌後」としてE群
というふうに分けるのはどうか
と議論がすすんでいます。

除菌しても癌になる、では危険群を
どうやって見極めればいいか?

これは除菌前の群わけを重要視して
ください、最初の萎縮の程度、HPの
有無が重要で、もともとA群なら検査
続けなくてもいい、B群なら3年に1度
C群なら2年に1度は検査をうけましょう

とのことです。

大事なのは「除菌前」の状態は
どの状態だったかを知っておく事

ピロリ除菌の判定にはいろいろありますが
血中ピロリ抗体計測も

半年後に50%以下になっていれば
成功と判定しますが、

除菌が成功したかたは
治療後3ヶ月で
除菌前の30%くらい
減ってるそうです。

来年6月には慢性胃炎に対しても
ピロリ除菌が保険適応になる見込みだそうで
これをどんどん勧めるようになれば
胃癌がかなり減ることが期待されます

が、

除菌すれば胃癌にならないという
わけではない、から医師は除菌前の
ABCを調べておく必要がある

それによって定期検査をいつ行うか
をきめればいいとのことでした。

最後に経鼻内視鏡の話。

ようやくオリンパスからも
290Nという最新の経鼻内視鏡がでて
きまして、スクリーニングに耐えられるもの
が登場しました!

「経口高画質の内視鏡とくらべても
遜色ございません」

おーっ!やっときたか
オリンパス!

富士フィルムにもBLI
搭載の経鼻を一刻も早く
つくってもらわなきゃ

これで経口内視鏡スクリーニング
の時代は終わったな
と確信しまして

「フラッシャーに対する口腔咽喉頭食道癌検診」
「ABC検診による胃癌検診」を組み合わせて
経鼻内視鏡でやれば怖いものなしっ。


さあ、道はひらけたぞい。

謙虚にひろめなきゃ。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-12-09 10:39 | 学会奮闘記 | Comments(0)
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