人気ブログランキング | 話題のタグを見る

早期合併症

術中の合併症でもっとも怖い合併症は
大出血です。

食道は胸,腹、頸の3領域を
扱いますので、それぞれの領域で
血を止めるのに難渋することがあります

それから心臓が不整脈を起こして
心臓がプルプル震える、
最悪、止まることがあります

元気そうにみえていても手術の負担が
大きく突然VTになったり、、

術中に分かるより術前にそういうリスクが
あるかを調べておいた方が安心なので
出来るだけ心臓のことをよく調べてから
手術に望みます。

「手術が成功したか?」を術後すぐに
聞く方がいますが、成功したかどうかは
後からわかるので正しくは
「予定通り終わりました」

術後直ぐの合併症は不整脈と出血、
低血圧、乏尿です
これも皆さんが寝ている真夜中に
起きるので,術後管理はこうしたことが
起きないかをチェックして点滴の量、昇圧剤を
調整します

人工呼吸器の管をぬいて確認することは
「声がかすれていないか?」
2つある反回神経がきちんとうごいているか
どうか?2つとも麻痺した場合は息が
できなくなるため、気管切開をおく必要
があります

術後2〜7日

胃管壊死、縫合不全、膿胸、肺炎、無気肺
MRSA腸炎、ARDS、敗血症
まさにばい菌との戦いです

7日たって食事が始まりそうであれば
ほぼ順調

でもなにかしらの問題が起きるのが
通常です。すんなりいくかたは50%
あとの50%のかたは何らかの問題が
起きますが、程度は人によりけり

想定内,想定外、いろいろです。

1年経ってからは再発がなければ
大きな問題が起きる事はありません

医者は起きうる最悪の結果を常に
想定しながら、いろいろな手を
うって回復にむかうように策を練ります

しかし主体は患者さん自身が
病気と向き合って、これをなんとか
解決しようと手術前から真剣に取り組む
ことが最も重要です


禁煙,禁酒、呼吸訓練、うがい、歯磨き、
歯科受診。

あらゆる準備を怠らぬよう。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-12-18 23:08 | 手術の合併症の話 | Comments(0)
<< 食道色素研究会 合併症軽減のための工夫 >>