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直ちに否定しなければならない合併症

術後の合併症のうち、状態の悪化がみられたり
悪化が危惧される発熱などがあったにも関わらず
原因がよくわからないときどうするか?

放置してしまうと取り返しのつかない
生命にかかわるような合併症を早く
みつける必要があり、それに応じた
対策をこうじる必要があります


縫合不全、とくに胸腔内吻合で縫合不全が
生じた場合は致死的な状況=膿胸から
敗血症に陥る可能性。

ドレーンを入れる、膿みを外に出す、
といった処置を出来るだけ早く行う必要があります

熱がでる=カテーテルの感染もまた気付かないと
怖い合併症です。速やかに疑わしい場合は抜きましょう

MRSA肺炎、腸炎=これも朝元気だった人が
急に夕方にはショック状態になるという怖い
感染症です。

心不全=肺梗塞、心筋梗塞、心タンポナーデ
これらは起きる確率は非常に低いのですが
0ではない、確率の低い合併症をいかに
あたまの片隅におけるか?

今何が起きていて、これから起きる最悪の結果
はなにかを常に考えて、先回りして手を打つ。

合併症はなるべくなら0に近い
方がいいのですが

いろいろな合併症を経験して
克服してまた医師は強くなる。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-12-27 00:36 | 術後管理 | Comments(0)
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