奇静脈弓の頭側では胸管の表面を覆う
うすい結合組織の膜レベルで一気に
食道背側の鈍的剥離を行う
胸管の合併切除を行うときには
横隔膜上で結紮離断し頭側に向かって
剥離するとともに左反回神経周囲の剥離を
終えた後に上縦隔で離断することが多い
腫瘍がT2までにとどまり胸管近傍に大きな
リンパ節転移がない場合は胸管を温存する
奇静脈より尾側では大動脈の外膜レベルで
食道、周囲結合組織を剥離する
この際1−3本の固有食道動脈をクリップないしは
ハーモニックスカルペルで閉鎖し離断する
奇静脈を離断し、静脈の背側にある右気管支動脈を剥離する
必要に応じて肋間動脈を切離して気管支動脈の
自由度を確保しておく
ぽちっとな