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セカンドライン

進行胃食道癌でファーストライン治療によっても進行した患者にドセタキセルを投与することは、対症療法のみの場合と比べて全生存期間(OS)を延長できることが明らかとなった。英国で実施された対症療法とドセタキセル投与を比較したフェーズ3試験、COUGAR-02の結果示されたもの。1月24日から26日に米サンフランシスコで開催される2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、英Addenbrooke's HospitalのHugo Ford氏によって発表される。

 プレス発表では、ドセタキセルをセカンドラインとして投与することが生存延長に寄与することを明確に示したと評価された。

 COUGAR-02試験は多施設オープンラベルフェーズ3試験で、白金系抗癌剤/フルオロピリミジン系抗癌剤による前治療で6カ月以内に進行したPS 0-2の局所進行または転移を有する胃食道癌患者を対象に行われた。患者はドセタキセル75mg/m2を3週おきに6サイクル投与される群(ドセタキセル群)と対症療法群に1:1に割り付けられた。主要評価項目はOS、副次評価項目は奏効率、毒性、健康関連QOL(HRQOL)などだった。

 2008年4月から2012年4月までに168人(各群84人)が登録された。年齢中央値は65歳(28-84)。81%が男性、PS 0が27%、PS1が57%、PS2が15%。疾患部位は胃が46%、胃食道接合部が34%、食道が20%。86%の患者が転移していた。

 試験の結果、ドセタキセル群のOS中央値は5.2カ月(95%信頼区間:4.1-5.9)、対症療法群は3.6カ月(95%信頼区間:3.3-4.4)で、ハザード比0.67(95%信頼区間:0.49-0.92)、p=0.01で有意にドセタキセル群の方が長かった。ドセタキセル投与により部分奏効が7%、病勢安定が46%に得られたが、ドセタキセル群の21%でグレード4の副作用が認められた。





最初の抗がん剤が効かなくなったら
どれくらい生きられるのか?


何もしない3.6ヶ月

治療群  5.2ヶ月


1.6ヶ月 長生きできる

どっちを勧めるかと

自分だったらどっちを選ぶか。
by kenzaburou41 | 2013-01-24 00:51 | 抗がん剤治療 | Comments(0)
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