人気ブログランキング | 話題のタグを見る

除菌と逆流性食道炎

ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気の原因のひとつです。

ピロリ菌と逆流性食道炎の関係について、ピロリ菌に感染している人の割合が高い国は逆流性食道炎の患者さんが少ないことが分かっています。これは、ピロリ菌によって胃に炎症が起こると、胃酸の分泌が少なくなるためと考えられています。日本はピロリ菌に感染している人の割合が高い国でしたが、衛生環境が改善してきたことで、その割合は低くなってきました。これが近年、日本で逆流性食道炎が増えたことのひとつの原因と考えられています。

一方、ピロリ菌に感染している胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんは薬でピロリ菌を排除する治療が行われますが、以前はピロリ菌を除菌すると逆流性食道炎になる人が増えるという説がありました。しかし、最近の研究で、ピロリ菌の除菌によって逆流性食道炎が起こったとしても一時的なものであり、また多くは軽症のものですので、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんは、除菌後の逆流性食道炎を気にすることなく、除菌治療を受けることが勧められています。




へえ~っ。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-02-27 08:27 | 逆流性食道炎 | Comments(0)
<< 匂いを嗅ぐ姿勢 ボツ写真 >>