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細かすぎて伝わりにくい診断法

食道表在癌の診断学
m1m2はESD

m3sm1は8,9割がESD


sm2は6割近く手術

よって診断をきちっとやって道筋を立ててあげるのが重要。

拡大やNBIという便利な機械で
ずいぶん楽に診断ができるようになっていますが

1990年頃はまだまだ黎明期で
ESDなんてなかった時代。

もしESDのほうが先に開発されてEMRが
後から開発されたらきっとEMRが標準的な
治療であろう


さて今のご時世、大きさにかかわらずESDをするのが
専門施設では当たり前になってて
診断がおろそかになりがちでございますが

先人の残してくださった診断のノウハウは
ぜひ後生にのこさねばなりません。


細かすぎて伝わりにくい診断法_b0180148_22165352.jpg





誰が言ったか、畳の目サイン

食道の粘膜筋版が収縮することによって、

あたかも「畳の目のように、食道に横ひだが連なる所見をいいまして」



畳の目が病変でとだえると
粘膜筋版になんらかの影響がおこっていると
推測される、大事なサインでございます。

昔はm3sm1に内視鏡治療をするのがタブー視されて
いたので、m2かm3かが重要な治療選択肢となって
おりまして

「畳の目が病変を通過するときに、とぎれないで通過できるか
は、手術かEMRかの選択をするうえで重要な因子だったに
違いありません。


食道の玄人には
この畳の目の写真がきれいにとれて一人前


逆に、この写真ぬきに研究会や学会で提示しようものなら
「なぜ、たたみの目の写真がないんだ」と一蹴されるとも
いわれる、重要な写真でございます。


外人に説明するときにめんどくさい

臨床所見でございますし

また Oh,TATAMINOME!とわかったふうな

外人も気持ち悪いのでございます。


はて、だれがいいだしたのか、畳の目

重鎮のせんせにうかがってみよっと
by kenzaburou41 | 2013-03-19 22:31 | 診断の達人たち | Comments(0)
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