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消化液の逆流

勘三郞さんが手術がうまくいって
病院を歩き回っていたのに

1夜にして嘔吐してその消化液が肺に
はいってARDSを発症し、死に至った

と週刊誌に書いてありましたが

ほんとの所は当事者でないとわかりません。

さてこの「嘔吐・消化液が肺に入る」ですが

食道の手術を受けた患者さんでなくても
起こりえる危険な状況です。

よく、食道癌の患者さんは手術のあと、
食事をうまく飲み込めずに、食べ物が肺にはいって
肺炎を起こす(誤嚥性肺炎)といいますが

多少食べ物が肺にはいっても
それを外に咳をすることで対応するので
そう怖くはありませんし

食事がもし原因ならすこし食事を休んで
あるいは食の形態を食べやすくすることで
対応できます


一番怖いのは

体を真っ平らにして寝る

何かものをとろうと前屈みになる

歯磨きのうがいでがらがらぺーっとする

などの重力にさからう行為。

もともとは逆流防止機能がある胃と食道の境目が
なくなるので、消化液は簡単に喉の辺りまで上がってきて

明け方のどがいがいがして目が覚める方もいらっしゃると
思います。



リクライニングつきのベッドで体を起こして寝る

背中の後ろに枕や座布団を敷いて角度をつけて寝る

10度以下にしないことがポイントです


肺炎を生じれば、たちまち栄養状態も悪くなり

熱もでて、体力をうばい、体重も激減です

体重は元気のバロメーター

毎日体重を量って体調管理を心がけましょう。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-03-30 00:53 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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