食道癌の手術後
どんなことに注意が必要でしょうか?
吸収の早い糖分・炭水化物を一度にたくさんとると、冷や汗をかいたり嘔吐したり
することがあります。しばらく横になって休むなどの休息を取る必要があります。
主食(とくに麺類は最初は難しいです)を控えて吸収のゆっくりした
、たんぱく質や脂肪分を大目にとるようにしてください。
初めのうちは食事してすぐに下痢することが少なくありません、
徐々に食べ方になれる(大食い、早食い禁止)必要があります。
ワカメなどの海藻類やキノコ、しめじなどの消化の悪いものは、はじめは控えた方がよいです。
午後4時頃の脱力感は低血糖発作によるものの事が多いのでその場合は、
速やかに糖分を補給しないと脳に重篤な障害を生じることがあります。
食事をゆっくり取る事を心がけ、食後2時間くらいして脱力感、手足のしびれなどの
低血糖症状がおきたらすぐに飴やキャンディーが取れるように外出の
ときにも持ち合わせておくのが必要です。
おばちゃんの飴です、ぽけっとにいつもしのばせて、、
食間におやつをたべるなど間食の習慣をつけるのもよいでしょう。
自分の体の作りが大きく代わったのを頭がそれを認識していない部分
があり、体力をつけようと無理に食べるとダンピングを起こして一日中
ぐったりということも少なくないようです。
「俺は元気だ、手術前と変わらないだろう?」とがんばりすぎない
ことが大事です。
十分に心とからだが一致するまで3年くらいかかると言われていますので、
焦らずにゆっくりと慣れていくしかありません。
食事の運搬作業していた食道がなくなり
そこにもともと消化の中心であった胃が(小腸、大腸)
その代わりをしています。
胃はのこっているのですが「運搬+消化」の2つの重責を
担うわけです、どこかでそれを補わないと体がこたえます。
胃が細くなった以上、それを代用するためには
細かく食べたものを粉砕し、下に送り込む必要があります。
良くかまないと食道と胃のつなぎ目に食べ物が引っかかり苦しくなります。
よって良くかんで食べる事が重要です。
入れ歯があわずに良くかめないのは術後の回復にとって
致命的ですので、早急に歯医者で良く咀嚼できるような環境を整えましょう。
毎食ごとの歯磨きは肺炎予防に重要です。
欠かさずに生活を整えましょう。