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体重を測る

食道癌の患者さんの術後

健康のバロメーターは「体重」で

術後の患者さんはどんな患者さんでも体重がまず減ります。
胃管再建例では1回の食事量は術前の半分が普通です.

「時間が経っているのにお茶碗半分がやっとですよ」
と嘆く患者さんもいらっしゃいますが、 胃の容量は
ちいさいままですし、胃は永久に大きくなることはありません。



無理にたくさん食べるとたちまち下痢したり(ところてん方式),
喉から落ちていかないで「おえっ」とはき出してしまうことがあり

ですので、

体に必須のタンパク質に富む副食を主にたくさん採って
主食(炭水化物)は副(おまけ)と考えましょう

一度に入る食事量がへるわけですので
回数を多くして対応するのがよい対策法です

「先生、しょっちゅう食べていて食べるのが仕事のようです」

毎食事どきには副食を摂って,間食として炭水化物の多い物
(おにぎり,煎餅,スナック菓子,饅頭など)を摂るようにしましょう


熱いもの(常識の範囲で)や辛いものは食道炎を悪化させる
ことや、新しく咽頭癌ができたりする増悪因子になるので、なるべく控える。
とくに夜間にすっぱいのが喉に上がってきてひりひりするような
ときは「逆流性食道炎」を起こしている可能性がたかいです


間食は必須ですが,寝る直前に食べるのは厳禁、
食べてすぐ横になるのも良くありません、なるべく
食べて1時間は体を起こして生活しましょう

術後早期はなかなか食べられませんので、補助栄養として
「経腸栄養」をやる施設が少なくありません。

縫合不全がおきて、消化管になにもものを通せないとなると
免疫を担う小腸の粘膜が萎縮し、感染を引き起こしやすく
なりますので、「腸にものを流しておく」こと
が重要です。


在宅経腸栄養を術後3カ月程度継続する。

(これも個人差があり、食べられる方は1-2ヶ月でやめる方もいらっしゃいます。

50代でまだ働き盛り、というかたは
昼はお仕事して夜間滴下しながら寝て朝終了するというのでOKです。

必ずしもきっちりやる必要はありません。
1日2パックが目標ですが、一日おきにしたり、口からはいれば減らす、
夏場暑い時期で、脱水だったら増やすなど自己調節してかまいません。

ご自身のお食事ですので、好きに調整です、
時にチューブが詰まることがありますので、終わったらよく
チューブ内を洗いながしておきましょう。


体重は最も簡便かつ包括的な全身状態の指標です.

毎週一回条件を決めて測定しましょう(起床時)。

術後患者さんの体重は標準体重より少ないのが普通で,
-10%程度までなら許容範囲でしょう.

術後3カ月までは減少し,その後安定しますが,
増加に転じるには2年以上かかります.

その間前述のように再発や誤嚥性肺炎などの合併症があれば
たちまち減少します.冬場はとくにちょっとした風邪が
命取り、肺炎には十分注意が必要です



「ゆっくりよくかんで、時間をかけて慣らしていく」



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-04-30 19:02 | 小ボスの外来診療マニュアル | Comments(0)
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