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症例1

症例1はUtの左壁後壁の3分の1周性ほどの
0−Ⅱc病変。

大動脈弓に乗っかって後壁側で折れ曲がって
奥に広がる

通常観察では凹凸があまりなく

う〜ん、M2 ?

でも勉強会にM2もってこないよなあ

と深読みしつつ、後壁奥のびらん、その手前の
少し厚みがあるとこがM3かな

との読み。

さあNBI 拡大いきましょ〜

と提示。手前ドット

左壁の少し奥でAVA-Sがすこし崩れかけたような

でもループの名残もあるような

血管密度もすこーし疎になったような

でも通常でフラットだし、あんまりMMにがっつり
という感じもない

通常で読んでた奥のとこも基本B1

B1ですからM2
まああってM3

結果。

ほとんどがM1~2
で導管内伸展が目立つ病変。

SMの所に包巣があるけど、おそらくこれも
導管由来だろう

ってことで

ごく一部に筋板に触れるか触れない所がある

結局はM2ベースのM3ちょろ。

脈管陰性で、まあこれは追加治療
もいらないだろうし
内視鏡で充分治るだろう

「白色光で赤味がつよいんですけど、これは
一段深く読むんでしょうか?」

「赤味は確か血管が豊富ってことでどちらかというと
脈管侵襲に関係してて、深達度には関係しないんじゃ
なかったでしょうか?」

とのこと。

「きれいなAVA-sというよりすこし
乱れたところもあるので、これが導管内伸展
がたくさんあったのを示唆していたのかも
しれませんね」


血管との奇麗な一対一対応が
提示され

う〜ん、やっぱりしっかりやらなきゃ
と我が身を振り返る


この場にきて、画像を見て
議論を聞いて目に焼き付けて
また明日の診療に役立てる

来月はお休みですが、次回7月6日
に開催されます。
興味のある先生、どうぞお越し下さい。




ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-05-26 00:06 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(0)
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