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各モダリティの使い分け

食道表在癌の診断のところで発表してきたんですわ


拡大内視鏡、通常内視鏡、EUS、食道造影

この4つの検査をどう使い分けるか

ってことで、大体の発表がNBI拡大でどれくらい診断の上乗せがあるか
ってことだったんですけど。


拡大内視鏡の得意とするところと、不得意とする
ところがはっきりしてきて

B1 AVA-s=EPLPM

B2 AVA-m=MMSM1

B3 AVA-L=SM2

って分類になってるけど


SM2の中にはB2B1のみで構成されるものも少なくなく

B3がなければSM1まででとどまっている、
というわけではなさそう。

どうもSM1とSM2の鑑別をするのに
拡大内視鏡は使いにくい、、ようなんですわ


筋板から200マイクロの境界とB3がでてくる境界が
どうもあってない。もうすこし深いレベルででてくるのがB3

なのでSM1/2を詳細に区別しようとするなら
食道造影・EUSを加えたほうがよさそう


残念ながら、このセッションで食道造影が有用、という
発表は少なく


おそらく全国的にバリウム診断は下火になっているのではないか。


しかし、最初から手術しようか、いやESDをしようか
と迷うような病気に

患者さんに説得してまであなたは最初から手術したほうが
いいですよと伝えるためには。


これまで実績のある断層撮影ができるEUSと
食道造影を加えて、診断を詰めなきゃいけないのでは。



せっかくの伝統を後世に伝えねば。
by kenzaburou41 | 2013-06-18 07:31 | 日本食道学会 | Comments(0)
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