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10年

2001年から食道チームに入って

右も左もわからぬまま

診断から治療、抗がん剤に放射線、緩和ケア

残念ながら亡くなった方をたくさん
経験しましたが

つい先日、その10年前に手術した
患者さんとばったり内視鏡室で
遭遇。

「あら〜ひさしぶり〜」

「お元気そうじゃない〜」

「手術して10年、ときどきまだ逆流に
なやまされるけど、おかげ様で元気です」

「なによりですよ、でもまた来年も来て下さいね」


経鼻内視鏡っていろいろ画質がわるいだの
血管や粘膜模様がみえないだの
鼻出血するだの

いろいろハンデもありますが

患者さんと会話しながら検査できる
っつーのが最大のメリットで

「ほら、ここが吻合部,俺が作った
胃管、さすがにきれいでしょ」

「Valsalvaお上手,食道のいりぐちが
筒抜けで見えてますよ」

声かけこそ、「ああ、また来年もこなきゃ」
と思わせる技術。

エビデンスにはなりにくい話なので
なかなか英語には書けませんが

今,治療を始めた患者さんが10年後も
「あのときゃ大変だったけど,元気ですよ」

といえるよう、がんばるんですわ〜



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-06-20 06:54 | ひとり言 | Comments(0)
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