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胃癌より食道癌

消化管の管腔は内側から
粘膜,筋層、しょう膜(外膜)の3層
構造になっています

食道は頸,胸、腹と3つの領域に縦に
長く25cmの長さの臓器でリンパの
流れはこれら各領域のリンパ節と
関連しています

食道は胃、腸とちがって表層は
重層扁平上皮で覆われており、粘膜
固有層にもリンパ管が豊富です

胃癌の場合は胃粘膜の上層(粘膜固有層表層)
にはリンパ管が極めて少ないので内側から発生
した癌は管腔の深部方向に向かいます

よって内側から浸潤が深まるにつれて
リンパ行性の転移が高まります

ところが食道癌では深さが浅いものでも
リンパ行性に転移しやすい特徴があります

人の食道におけるリンパの流れは縦方向では
横方向の6倍もおおく流れるとされています。

深部方向では粘膜筋版(MM)がバリアとして
発達しているので粘膜固有層内のリンパ管は
縦方向にながれるリンパ管にのって転移を
きたしやすい

よって食道癌はMMでも10%程度の転移が
起きる、胃癌や大腸がんの粘膜下層癌に
匹敵する危なさ、と言われております



なるほど〜6倍もあるのかあ、、、

と勉強した次第でございます。

SM2にESDして
放射線あてて、といっても縦方向に
ひろがっていくわけだから、、
ホントにその照射範囲で大丈夫??

あとからその範囲のぎりぎりのところで
癌が再発することない?

てよく考えねば.


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-07-26 07:36 | 食道の解剖 | Comments(0)
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