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再発時食道癌進行度分類

食道癌外科手術後に再発が発生すると
患者、家族のショックはもちろん大きなものだが

外科医もまた挫折感や敗北感に打ちひしがれる
ことが少なくない

Mtの表在癌で、胸から廓清したから十分だろうと
頸部廓清を省いたら、頸部に再発して気管に浸潤して
切除不能で発見される

あのときしっかり頸部郭清をしておけばよかった、、
と後悔して、怖さをしるとまたいろんなことを考えながら
手術に臨むことになる

しかし、最近は根治手術ができる、手術がもっとも生存確率が
高いと伝えても、それを希望しない患者さんも増えており、
抗がん剤と放射線、あるいは陽子線治療などの手術以外の
方法で治療をうけるひとも少なくない。


効果に個人差があって、時間がたたないと本当に治ったかどうかを
判断できない、というのがその治療の特徴で。

丁寧に丁寧に再発がないかをチェックし
再発したときにすぐに次の治療が受けられるように
万全を期す。

外科手術後もまたこれと同じことで。



再発の仕方はひとそれぞれ。

再発したときに、もういちどそれを進行度分類にしてみる。


T0N3M0とかT4(101R)Trとか。

ステージⅣa相当の状態と考えると


放射線や抗がん剤を使っていなければ、治療選択の幅があり、そこから
根治を目指せる可能性が少なからずあると。

あるいは切除ができればそれにこしたことはない。


比較的早く再発をみつければ
さまざまな治療を駆使できる
可能性がある


相手は強敵の食道癌


万が一を想定しながら、、、
by kenzaburou41 | 2013-08-04 16:53 | 再発したらどうするか? | Comments(0)
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