過去3年間を振り返り
咽喉頭異常感症、のどのつかえ感、嚥下困難、
の患者(食道癌や胃がんの術後症例をのぞく)
296名を振り返って調査してみた。
咽喉頭異常感
というのに
いろいろと他の医師の内視鏡写真を見てみると
咽喉頭の写真が一枚も撮影されていない
ものもあり
知らない医師は一生撮り方を教わらずに、内視鏡を続ける
のだなあ、、と愕然とする
しかし、そんなのやる必要はない、我々は消化器内視鏡医だし
咽喉頭領域は耳鼻科医の専門でうちは専門外だ
もし、見落としがあって責められても困る
だからうちは見ないようにしてるんだ
っていう医師もいた。
俺が患者だったら お断りだ。
俺たちは、「おもてなし内視鏡」を実践するのだ
しかし、全員やる必要があるかについては
一理ある。
咽喉頭異常感。
女性150名中 逆流性食道炎関連が108名で
食道癌は1人(0.6%)しかいなかった。
女性の咽喉頭異常感の75%は逆食炎だとおもえ。
それに対し男性の咽喉頭異常感、146名中
逆流性食道炎関連は79名と約半数。
頸椎の圧排が5名、カンジダ食道炎が4名
食道癌が3名、下咽頭癌が2名、胃がんが1名。
146名中5名(3.4%)が下咽頭・食道癌
しかも下咽頭癌の2例は、症状があって半年前に検査した
にも関わらず見落とされていた症例で嘔吐反射の強い方。
検査法をしらないことで、患者が治る機会を
失う。
昔だったら、しょうがないというけど
今では、あってはならん、と
若手に教育する
いかに反射を防いで、じっくり観察できる時間を
確保できるかが重要だ。
咽喉頭異常感症、還暦後の男性は特に注意が必要。
メリハリのとれた内視鏡をおすすめするんですわ